横河電機が役員報酬見直しを決定したとのことだ。
民間企業の役員報酬については株主総会に付すことはあっても事実上審議されることもない。
報酬委員会などに諮ったといっても「お手盛り」になっているケースが多い。
そんな中、今回の横河電機のように役員報酬をROICなど客観的パフォーマンス指標と連動させるのは大いに意義のあることだ。
従業員のエンゲージメントが評価尺度に入っているのも新鮮である。
話は変わるが昨今企業の業績以上に役員報酬が上昇しているように思う。
その昔ソニーの出井CEOの報酬が1億円を突破した時に随分話題になったが今では1億円超どころか数億円というのもザラである。
その間、学卒初任給の上昇たってとるに足らないものではなかったか?
どう考えても2倍、3倍なんてことはなかった。
何も役員の高額報酬について欧米企業のマネをすることはないと思う。
かっての「ジャパン アズ ナンバーワン」時代に今ほど従業員・役員間の報酬格差はなかったと思うのである。