外遊中の岸田首相がどういう風の吹き回しか、13日に内閣改造を実施すると党内関係者に伝えた模様である。
「人事好き」と定評の岸田首相がどんな布陣を敷くのだろうか。
いつも人事のシーズンになると任命権者が口にするのが「適材適所」とのフレーズだがフタを開けた結果「その通りだねぇ」と納得することは少ない。
「適材適所」を妨げる概念は「入閣適齢期」という考え方だと思う。
「入閣適齢期」で語られるファクターは各個人の素養や専門知識、実行力ではなく単なる議員経験の長さであるから「適材適所」とは相入れないものだ。
しかも「入閣適齢期」ファクターで取り上げられる対象議員は閣僚ビギナーだから当然のごとく実力のほども身体検査も不十分であることが多い。
つまり閣僚の起用は相当リスキーなのだ。
もうそろそろ我が国の政治も「入閣適齢期」という考え方から脱却しよう。
ついでに「派閥」の呪縛からも逃れよう。
真の「適材適所」が外部から認められれば内閣支持率は大きく変わるはずだ。
「『適材適所』の人材は評価や選定が難しい」と言われそうだが要は任命権者が最低限自分の言葉で任命理由やその背景を説明できることだと思う。