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幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

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「右脳思考 ロジカルシンキングの限界を超える観・感・勘のススメ」内田和成著 ”左脳と右脳の活用”

2019-05-27 09:02:08 | 本の紹介
・経営コンサルタントの仕事を通して優れた経営者から学んだことは、彼らは経験や直感をとても大切にしているということである。

・ロジカルシンキングのの否定ではない。ロジックだけでなく感情や勘、すなわち右脳を働かせることで仕事をより効率的に進める、あるいは、成果をあげることができるということである。

・人間は誰しも、自分がやりたいと思ったことは一所懸命やるが、人から言われたことで興味がないことは、ほどほどになりがちだ。まして、経験をしたことがない領域であればあるほど、腰が引けてしまい、リスクに敏感になる。
こうしたことをわかっているはずなのに、多くの企業で企画を立案する人材とその案を実行する人材が別々のことがいまだに多い。これでは人は動かない。発案した人が自ら先頭に立つか、あるいは実行する人をその気にさせる仕掛けや努力が必要である。

・結局、人間を動かすのはそれが正しいか、間違っているか、あるいはやるべきかとうかという理屈、すなわちロジックではない。やりたいとか、面白そうとか、やらないとまずいなといった気持ち、すなわち感情である。

・成功している経営者は「思いつき」で動く

・直観や経験から気づいたこと、感じたこと、つまり右脳的なことを、後からきちんと理屈づけた、すなわち左脳で理論武装したとも言える。

・「『ちょっと待て』と勘が働いている」状態は、こうした考えの相手をどうしようもないと切り捨ててしまうことがあるが、それではいけない。なぜかと言えば、彼の勘を働かせたもととなるものに大切な要素が含まれていることがあるからだ。

・仕事の流れ
 インプット ⇒ 検討・分析 ⇒ アウトプット
 ・情報収集  ・真の課題の特定 ・意思決定
 ・仮説づくり ・分析      ・コミュニケーション
 ・課題発見  ・課題の構造化  ・実行
        ・代替案の抽出

・頭の使い方としては、右脳から始まり、左脳を使い、右脳に戻るという形になる。つまり、左脳を右脳でサンドイッチする形になる。

・問題発見は右脳が出発点、解決策は左脳で考える。決定し、実行に移していくのは右脳が中心

・BCGのコンサルタントにどんなときに仮説を思いつくか聞いた際に、一番多かったのはディスカッションからであった。自分ひとりでおもいつくわけでもなければ、他人から教えられるわけでもない。ディスカッションしているうちに、自分の考えが整理されたり、他人の話の中にヒントがあったりするわけである。

・実行のコツは感情に働きかけること

・通販大手のアスクルの岩田彰一郎社長からこんな話を聞いたことがある。アスクルは元々文房具メーカー兼卸業のプラスの社内ベンチャー企業から独立した企業である。したがって開業当初は、プラス製品あるいはアスクルのプライベートブランドのみを扱っていた。顧客からどうしてキングジムのファイルを扱わないのかと問い合わせがあったときも、同等以上の自社製品があるので、そちらを薦めていた。顧客は、こちらの説得に応じて、いったんは自社製品を買ってくれるが、その顧客は二度とアスクルに戻ってこなかったそうである。そこで岩田社長は「他社の製品も扱おう!」と思った。自分たちは文具メーカープラスの子会社である。ライバルの製品を売ることは理にかなっていない。しかし、顧客が望んでいるのであれば、それを売ったほうがネット小売企業として正しいのではないか。もちろん、親会社からは当初反対されたそうであるが、顧客の立場に立つ企業が最後は勝利するという信念で競合の製品を売り出すようになった。

・4つのステップで議論や商談を進めるとよい
ステップ①左脳で(論理的に)文字通りに何を言っているか理解する
ステップ②右脳(直感)で発言の「真の意図」をつかむ
ステップ③右脳(直感)何をどのように答えればよいか理解する
ステップ④左脳で(論理的に)どのように伝えればよいかを考える

・BCGの企業変革にRWAというアプローチがある。
 Ready;組織が変革を必要とする理由を理解しているか、あるいはそのために何をやるべきかが分かっているかを意味する。   
 Wikingness;組織や個人が変革したいという意欲(意志)をもっているかを意味する。
 Ability;組織が変革をやり遂げる能力があるかを意味する。

・青山学院大学 原晋監督
 2015年 「ワクワク大作戦」
 2016年 「ハッピー大作戦」
 今回  「サンキュー(3+9)」大作戦」
 まさにどうしたら人のやる気スイッチが入るかを考えてチームをリードしていると言える。

・優れたコンサルタントは「左脳」から始めない

・ビジネスでもまず「やりたい!」から考えることがあってもよい。
 「面白い」が「仕事になるか」を確認する。

・嫌なことは長続きしない。

・直観を左脳でチェックする。

・インテルジャッパンの元社長の西岡郁夫氏
 インテル社内では、あなたの意見、あるいは誰々さんの意見という言葉が使用禁止だったそうである。ある意見について反対意見を言ったり、批判したりする場合に、あなたの意見は間違っているとか、こんな問題点があるという言い方が当時の日本では普通であったからだ。これはいまもあまり変わらにと思う。そうなると単に意見を批判しているだけなのに、人格を否定されているような気になり、気まずくなる。そのためみんなが遠慮し合って本音の議論ができなくなる。それを避けるために、人格と意見を分離させたというのだ。

・実行可能な企画案にもっていくためには、次の5つの視点でチェックする
1)市場性
2)競争状況
3)自社の強み・弱み(経営資源)
4)ビジネスモデル
5)実行計画

・優れた睡眠を提供することで定評のあるビジネスホテルチェーン「スーパーホテル」のベッドには脚がない。掃除機をベッドの下に入れ込む手間と時間をセーブするためだが、このアイデアは従業員がチェックアウトからチェックインまでの時間が短いラブホテルでは、ベッドに脚がないということから思いついたそうだ。

・企画を通したいと思ったら、論理的に素晴らしいプランだけではダメだということである。当事者の想い・責任感と、意思決定者を動かす何かの両方が必要だ。

・ロジックフローがどんなに正しくても、自分に傷みを伴う提案はなかなか受け入れられない。相手の気持ちを動かし、そうした痛みを伴う提案を受け入れてもらうためにはストーリー(物語)が必要になる。

・人を動かすのはこの4つの要素
 論理性;聞いている者が、なるほど正しい、あるいは間違いがないと思うこと
ストーリー;全体がひとつのストーリーになっていること。
ワクワク・どきどき;楽しそうだからやってみたいとか、よくわからないけれど面白そうという印象を与えられればなおよい。
自信・安心;いままでと異なることをやるのであれば、それは難しい話ではないとか、御社あるいは自社にもできると思わせる。

・人を動かすストーリーをつくることである。

・仕事でも感情や思いつきを大切にする。

・「観・感・勘」インプットに使う 
 観察、感じる、勘、この3つがカギを握る。
 観察する/感じ取る/勘を働かせる

・意識しながら、かつ検証しながら鍛える
1)観察して感じたことを書き出す
2)観・感・勘の検証(証拠探し)
3)進化させる(修正)

・「相手の靴に自分の足を合わせる」
「感情移入」である。自分の思考回路では、なぜわかってもらえないのかが解明できない場合、相手の思考回路を想像してみる。

感想
元ボストンコンサルティングの代表の方が、右脳の活用の重要性を書かれています。
コンサルとはロジカルシンキングの最たるものだと思っていたのですが、そうではないようです。

成功した経営者の中には、「行けるのではないか、必ずニーズがある」と信念に近いことでスタートした人が多いです。
DHLの翌日海外に届くは、創業者が大学の課題でハブ空港を活用するレポートを出したら、評価が低く、教授から「上手く行かない」と断言されたそうです。
だったらやってやろうとのことで、信念を実現させました。

ブレイクスルーは右脳を活用した結果が多いように思います。

心理学でもフォーカシングという手法があります。
自分の心の声を聴くものです。
自分はどんな気持ち/感情なのかとか。
自分の心の声を大切にしないとどこか無理が生じるようです。

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