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幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

「ブッダが教える意志力の鍛え方」アルボムッレ・スマナサーラ著 ”善なる目的を強く持つことが意志が強まる”

2018-08-17 01:35:08 | 本の紹介
・「~したい」「~しよう」という思いが、「意志」なのか「欲」なのか。この違いをきちんと理解することが、意志を強化するときには非常に大切なことです。

・もし、病気で苦しんでいる家族や友人を助けたいという願いがあるのなら、ただ願うだけでなく、助けたいという「意志」をもち、看病する、鉱物を作って届けるといった自分にできることを一生懸命やることが必要になってくるかもしれません。行動に移し、それを続けていくことで、一歩一歩願いに近づいていくのです。

・結果というのは自然法則によって現れるもので、期待した結果にならなくても、努力は無駄になったわけではありません。

・理性の脳を正しく成長させることができたならば、感情に振り回されることはなくなります。ダイエットしなくては、という問題さえも起きません。ダイエットしなくてはいけないと決めた時点で、原始脳の命令で生きてきた証拠です。ということは、理性の脳が弱いのです。ダイエットすることに決めても、途中で断念することになるのです。つまり、理性が勝つか、感情が勝つか、ということです。自分の意思が弱いのは、理性より感情を優先してしまうからなのです。

・原始脳を自由勝手に機能させていると、好きなことしか行動に移さなくなります。

・身体を健康に保つことは欲の感情が引き起こした行動ではなく、まわりの人々に最小限の迷惑をかける慈しみの生き方であると理解すれば、ダイエットは大げさな問題になりません。

・ダイエットというのはあくまでも“道具(ツール)”として、人格を向上させることをめざす、精神的にもダイエットされたスマートな人間になることをめざすのです。欲がなく、怒りがなく、我儘さもない。そして、よく笑い、まわりに優しく、自由に解き放たれた、心にも重さのない人間になるということ。

・正しい目的が定まれば、自分がするべきことの優先順位が決まってくるので、やめる力を強化しなくても、必要のないことは自然にやらなくなるのです。

・何かに依存している人は、まず、自分は「病気」だと自覚しましょう。病気というのは、病気になったのが悪いということではなく、治療するもの、緩和するまで手当てをするべきものです。

・私たちの身体は老化し、死へと向かっていくことに変わりはありません。しかし、意志(心)だけは違います。意志だけは時間の流れによって老化したり、弱くなったり、腐ったりすることはありません。意志も常に不安定で、安定を求めて変化をし続けていますが、意志は強化することができます。それも、老化や退化といった悪い方向ではなく、よい方向へと強化し、育てることができるのです。

・もし、今のあなたがひどい目に遭っているとしたら、それは、信仰的な、またはスピリチュアルな意味でのカルマ(業)を背負っているのでも何でもなく、今まであなたが生きてきた結果がそこに出ているということなのです。

・理性があれば、かなわない希望をあきらめるはずですが、無知があるのであきらめません。何としてでも、自分の希望がかなうようにと願います。これは、悩み、苦しみが増える悪循環です。このような生き方を、仏教的に「悪・不善」といいます。意志は貪瞋痴(とんじんち)とも組んで活動するので、存在欲は悪循環に代わってしまいます。

・俗世間でよく行われる、たとえば会社で行われるビジネス研修などの「意志強化術」は、人の欲や怒りの感情をかき回して、人々をはたらかせるものです。その目的は、もっと効率よくはたらかせるにはどうしたらいいか。いかに売り上げを伸ばすか、営業成績を上げるか、会社に貢献させるかなどなど。

・仏教の瞑想は、俗世間の欲を捨て去るために行うものです。心が「善」で満たされるために行います。ですから、仕事の能力を発揮したいという欲を目的に瞑想を行っても、善と欲という正反対の意志と意志がぶつかり合って、結果は出ないのです。

・感情で生きていると、判断能力がなくなります。「意志が弱い」ということは、理性でこうしようと決めたことを実行に移すときに、「好き・嫌い」という原始脳から生まれる感情が入り込んできて、その感情に惑わされるということです。

・善の行動を毎日行っていると善の心所が強化されるため、善心所と組み合わさってはたらいている善の意志が自動的に強化されていくのです。意志というのは、細くて弱い朝顔のツルのようなものです。細くて弱いから、ツルだけではなかなか空に向かって(よい方向に向かって)伸びていくことができません。そこで、ツルの横に木の棒を一本添えてあげると、ツルは棒に沿って伸びて行きます。この木の棒が、善心所です。

・自分が「目的」と設定することが善か悪かを判断するときは、
 「きちんとした理性をもっている人から批判されない」
 「行ったあとに自己嫌悪に陥らない」
 「後悔することにならない」
 「よい結果になると期待できる」
 といった条件をクリアしているかどうかを検討してみます。

・目的を決めないと、意志は揺らいでいきます。「意志が弱い」という人の中には、自分では気がついていないかもしれませんが、目的がはっきりしていない場合も多くあります。意志を強くする前に、明確な目的を設定することは、欠かせない仕事なのです。

・目的をしっかり定めて、そのために生まれた意志は全うさせる。そして、また次の目的を設定して、それを全うさせる。生きるとは、日々、そうした目的設定と達成の連続をくりかえすことなのです。目的を正しく設定し、脳が本気で達成しようと思っているかどうかという問題です。目的を本気で設定すれば、意志がついてきます。

・当たり前のことは、価値ある目的になりません。
・「趣味」を人のために役立つことに変えます。
・いつもの目的に「人の役に立てるか」という視点をプラス
・「運動する」目的に「心の成長のため」にという要素をプラス
・十分過ぎるお金は、世の中に循環させましょう

・意志をもちこたえさせるヒント
 ・「やるべきこと」を分割しましょう
 ・すべきことは何としてでも一つに
 ・実践することは「一つの時間に一つ」

・意志を強化する三つの「元素」
1)行動を開始する力;とにかく始める
2)続ける力;一つの仕事が終わったら、すぐに次はこれ、次はこれと続けていく。
3)乗り越える力;何事にも、小さな障害がいつくもあるのが当たり前

・没頭する力;あなたが今やっていることに没頭できているか

・意志の強化に必須の「四神足」
1)意欲;「~したい」「~になりたい」
2)精進;挑戦する価値があると思って行動する
3)観察の力;智慧を育てる
4)認識の力;どう生きるか

・人生が変わる意志の磨き方
 ・同じ意志をいつまでも強化しない(行う大きさに合わせて)
 ・目的を成し遂げ本当の意味
 ・精進も仕事に合わせて終了します
 ・意志強化の最終目標は解脱

・慈悲の瞑想
1)私の幸せを願う
2)親しい人の幸せを願う
3)生きとし生けるものの幸せを願う
4)自分の嫌いな人、自分を嫌っている人の幸せを願う

・面倒になっていまったら
 ・面倒くさいからこそ、やってみる価値があります。
 ・失敗してもいいから毎日続けます。

感想
仏教は宗教というよりも、自分を管理するための究極の技法のように思います。
日本の仏教では、南無阿弥陀仏とか南無妙法蓮華経と唱えることでご利益がある念仏仏教もあります。
これは心を謙虚にして阿弥陀如来に人生を委ね、”亡己利他”(己を忘れ他人を利する)の実践なのでしょう。

それが心を穏やかにし幸せを感じるのでしょう。