不祥事は会議で決まっている
JCO東海事業所の臨界事故 1999年
・溶解塔を使わずにステンレスのバケツで攪拌
・3バッチを一つにした
会社に残されていた議事録と、科学技術庁に提出するための議事録を別々に作成していた。
議事録の「二重帳簿」状態であった。
三菱自動車のリコール隠し2000年
・タイヤと車軸をつなぐハブの欠陥
幹部たちは再発防止策を検討する会議を頻繁に開いていた。
・2度目のタイヤ脱落事故 2004年
本/副本部長ら数人をメンバーとして10回以上会議を開いた
何度も会議は開き、危険性を認識していたがリコール隠しが承認され、ヤミ改修を行うという提案が通ってしまい、死傷事故を起こすことになった。
第二次世界大戦中のドイツ人大量殺りくを概念モデルとした実験
教師役と生徒役
スイッチ30個 15ボルトから450ボルトで15ボルトおき
375ボルトから420ボルトには「危険 激烈なショック」と書いてある。435ボルト以上には「×××」と表示されている。
教師役は生徒役が間違えるたびに、ショックのレベルを上げて行かなければならない。
生徒役は実際は電気ショックを受けていないが、電気ショックが上がるにつてれ、激しく悲鳴をあげるなどの演技をする。
教師役がスイッチを押すのをためらったり、嫌がったりしたら監査役は次の4つの台詞をこの順番で言う。
「実験を続けてください」
「あなたが続けることが実験には必要です」
「あなたが続けることがどうしても必要なのです」
「続ける以外に選択肢はないのです」
この4つを言ってもスイッチを押さなかったところで実験は終わる。
300ボルトの段階で、生徒役は壁を羽部敷く叩き、次の問題を出しても答えずに壁を叩き続けることになっている。
それでも監査役は、答えがないのは誤答と同じであると教師役に伝え、続けさせる。
その後、生徒役は壁を叩くことはなくなり、無反応になる。
⇒
実験の結果、大多数の人が450ボルトまで電気ショックを与えた。300ボルト以下で拒否した人は誰一人いなかった。
300ボルト 5人
315ボルト 4人
330ボルト 2人
345ボルト 1人
360ボルト 1人
375ボルト 1人
450ボルト 25人 計39人 1963年
「あの人は壁を叩いているじゃありませんか!止めさせてもらいますよ!実験を続けてあげたいのは山々だけど、人間にこんな仕打ちはできません。申し訳ないけど、できません。あの人の心にまで傷をつけることになってしまいます。アルバイト代は要りません。でも本当に、どうしてもできないのです」
スイッチを押すことを拒否した数少ない被験者の言葉。
このような台詞を会社の意思決定会議などの場面でいえるかどうかが試されている。
次のような人たちには反面教師にしなければならない。
・自分より下位の者には高圧的な話し方をするのに、上位者にはやたらと丁寧な言葉遣いをする人。
・自分の出席する会議に関する資料を、必要以上に部下につくらせ、すべてのケースに対応しようとする人。
・会議に提出された資料の、大して重要でない部分の文言や数字など、些細な間違いにこだわる人。
・おかしな決定がくだされようとしているのに発言しない人。
・おかしな決定に対して会議中は発言しなかったのに、同僚や部下に「あの会議はおかしい」などと平気で言う人。
・どんな議案にも反対し、自分の能力を誇示したり、目立とうとしたりする人。
・自分の意見に反対した人とは口を利かなくなる人。
・前例ばかり持ち出し、新規なものに否定的で、過去に成功したものしか認めようとしない人。
・小さな議案には積極的に発言するが、会社の今後を左右するような大きな議案には、反対意見を言わない人。
感想;
会議で不正を決定する。
責任が分散して希薄化するのでしょう。
ナチスの強制収容所で多くの人をガス室に送ったメンゲル医師。
家庭では良きパパだったそうである。
ヒットラー一人でユダヤ人やロマ人たちの大量虐殺が起きたのではなく、それを支援し実践する多くの人がいたことを忘れてはなrない。
忘れないための教育をドイツでは行っている。
一方日本はどうでしょう?
JCO東海事業所の臨界事故 1999年
・溶解塔を使わずにステンレスのバケツで攪拌
・3バッチを一つにした
会社に残されていた議事録と、科学技術庁に提出するための議事録を別々に作成していた。
議事録の「二重帳簿」状態であった。
三菱自動車のリコール隠し2000年
・タイヤと車軸をつなぐハブの欠陥
幹部たちは再発防止策を検討する会議を頻繁に開いていた。
・2度目のタイヤ脱落事故 2004年
本/副本部長ら数人をメンバーとして10回以上会議を開いた
何度も会議は開き、危険性を認識していたがリコール隠しが承認され、ヤミ改修を行うという提案が通ってしまい、死傷事故を起こすことになった。
第二次世界大戦中のドイツ人大量殺りくを概念モデルとした実験
教師役と生徒役
スイッチ30個 15ボルトから450ボルトで15ボルトおき
375ボルトから420ボルトには「危険 激烈なショック」と書いてある。435ボルト以上には「×××」と表示されている。
教師役は生徒役が間違えるたびに、ショックのレベルを上げて行かなければならない。
生徒役は実際は電気ショックを受けていないが、電気ショックが上がるにつてれ、激しく悲鳴をあげるなどの演技をする。
教師役がスイッチを押すのをためらったり、嫌がったりしたら監査役は次の4つの台詞をこの順番で言う。
「実験を続けてください」
「あなたが続けることが実験には必要です」
「あなたが続けることがどうしても必要なのです」
「続ける以外に選択肢はないのです」
この4つを言ってもスイッチを押さなかったところで実験は終わる。
300ボルトの段階で、生徒役は壁を羽部敷く叩き、次の問題を出しても答えずに壁を叩き続けることになっている。
それでも監査役は、答えがないのは誤答と同じであると教師役に伝え、続けさせる。
その後、生徒役は壁を叩くことはなくなり、無反応になる。
⇒
実験の結果、大多数の人が450ボルトまで電気ショックを与えた。300ボルト以下で拒否した人は誰一人いなかった。
300ボルト 5人
315ボルト 4人
330ボルト 2人
345ボルト 1人
360ボルト 1人
375ボルト 1人
450ボルト 25人 計39人 1963年
「あの人は壁を叩いているじゃありませんか!止めさせてもらいますよ!実験を続けてあげたいのは山々だけど、人間にこんな仕打ちはできません。申し訳ないけど、できません。あの人の心にまで傷をつけることになってしまいます。アルバイト代は要りません。でも本当に、どうしてもできないのです」
スイッチを押すことを拒否した数少ない被験者の言葉。
このような台詞を会社の意思決定会議などの場面でいえるかどうかが試されている。
次のような人たちには反面教師にしなければならない。
・自分より下位の者には高圧的な話し方をするのに、上位者にはやたらと丁寧な言葉遣いをする人。
・自分の出席する会議に関する資料を、必要以上に部下につくらせ、すべてのケースに対応しようとする人。
・会議に提出された資料の、大して重要でない部分の文言や数字など、些細な間違いにこだわる人。
・おかしな決定がくだされようとしているのに発言しない人。
・おかしな決定に対して会議中は発言しなかったのに、同僚や部下に「あの会議はおかしい」などと平気で言う人。
・どんな議案にも反対し、自分の能力を誇示したり、目立とうとしたりする人。
・自分の意見に反対した人とは口を利かなくなる人。
・前例ばかり持ち出し、新規なものに否定的で、過去に成功したものしか認めようとしない人。
・小さな議案には積極的に発言するが、会社の今後を左右するような大きな議案には、反対意見を言わない人。
感想;
会議で不正を決定する。
責任が分散して希薄化するのでしょう。
ナチスの強制収容所で多くの人をガス室に送ったメンゲル医師。
家庭では良きパパだったそうである。
ヒットラー一人でユダヤ人やロマ人たちの大量虐殺が起きたのではなく、それを支援し実践する多くの人がいたことを忘れてはなrない。
忘れないための教育をドイツでは行っている。
一方日本はどうでしょう?