ポーランドからの報告

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修復工事 IV

2007年02月01日 | こぼれ話

写真は、スピルバーグ監督の大ヒット映画「シンドラーのリスト」の舞台となった、クラクフ・ポドグジェ地区の古工場です。ここも昨年秋から修復工事が行われており、見学できる場所が制限されていました。

この修復工事、当初は昨年12月末で終了の予定でしたが、今日久しぶりに訪れてみたら、まだ工事中でした。なんでも2月20日くらいまでは長引きそうとのことです。それでもなんとか一部は工事が終わったようで、今日は中に入れてもらえることができました。(昨年中は、警備員さんのいる入り口付近しかみられませんでした。)

   
   

中に入って、あまりの変わりようにびっくり。というか正直、ややがっかり。。修復工事とは聞いていたけど、変わりすぎです!!皆さんも、写真を見比べてみてください。上がビフォア、下がアフターです。映画のシーンでも使われた、有名な入り口の階段は、一面アイスブルーに塗られていて、ペンキのにおいがまだぷんぷん漂っていました。なんというか、戦時中の建物という感じがしなくなってしまったように思うのですが..

   
   

こちらは2階にあるシンドラーの執務室です。ここも壁のペンキが塗りなおされ、新たに大きな窓がつけられた他、床のフローリングも新装されました。もっともこの執務室は、元々シンドラーが使っていた時代には窓があったのを、戦後に塞いでしまったので、今回の修復工事でオリジナルの状態に戻ったことになります。

それにしても.. 多分、好き嫌いの問題なのでしょうが、私個人的には、「修復工事前の方が、雰囲気があってよかったのに」と、とても残念に思います。一言でいうと「古工場」のイメージがすっかりどこかへいってしまった、という感じです。


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
楽しみにしていたのにww (shinesuni)
2007-02-04 11:21:39
映画のままであって欲しかったです(涙)
こりゃ、酷い (近江 昇)
2007-02-08 23:37:12
昨年、連れて行ってもらって本当に良かった~。

修復工事だから綺麗にするために

やるからしょうがないけど、これじゃ

「リフォーム」だよ(笑)
Unknown (ぴっちゃん)
2007-02-25 11:47:50
とはいえ、戦争当時は実際こんな感じだったと思います。

奈良の法隆寺も大仏も、できた当初はカラフルでピカピカしていたそうですから、「元に戻す」というのは、こういうことを指すのではないでしょうか。