社長の独り言

資産運用コンサルタントの社長日記です

泣きながら生きて

2006-11-04 00:43:35 | 日常

今夜、久しぶりに心が震える
感動の番組を見ました。
「泣きながら生きて」です。

取材およそ10年。
上海から日本に来た男性と離れて暮らす家族
の日常を追ったドキュメンタリーです。

丁さんは、35歳の時、妻と娘を上海に残し
日本に来ました。
知人に借金して日本語学校に入学したものの
思いもよらぬ15年を過ごすことに・・・・。

ビザも切れた彼は東京に4畳半一間のアパート
で、どん底の生活を送ります。

それは、娘に教育を受けさせる為・・・。

彼は1日に2つ3つの仕事をこなしました。
帰宅はいつも深夜12時過ぎ、帰宅してから
夕飯を作ります、毎日です、
それは、食費を切り詰めて仕送りする為です。
家族の為、娘の学費の為に・・・。

お風呂も台所の給湯器のお湯を使い
ビニール袋にお湯を溜めて入るのです。

丁さんの何でそこまで頑張れるのか?
何故そこまで自分を犠牲にできるのか?
彼は文化大革命の為に、教育をうけられませんでいた。
その事が、彼の子供には何がなんでも教育をうけさせる
との考えになりました。
また、「親は子供の土台にならなければならない」
という彼の言葉はとても印象的でした。

2004年、丁さんは娘の大学卒業をキッカケに
中国に帰ることになりました。

彼は、日本を離れる際、飛行機の窓から
ずーと外を見ていました。
そして、離陸の時、彼は日本の大地に手を合わせました
彼の眼には涙が溢れていました。

丁さんの胸に去来したものは何でしょう・・・。
私には到底計り知れません。
15年間、異国の地で一人ぼっちで
生き抜いた・・・
もがき、苦しみ、地べたを這いずり廻りながら
彼は生き抜いたのです。

日本では、最近青少年の犯罪が増加しています。
その理由の一つに「貧しさ」とか「片親だから」の
フレーズを見かけます。

しかし、この番組を見て感じたのは
親の子供への愛情があれば、貧しさが犯罪につながるとは
全く考えられません。

子供は親が離れていても
その愛情を感じれば、
親の頑張る姿を見れば
頑張る生き方をします。

丁さんの娘は、頑張って勉強しました。
そして、アメリカの大学に留学し
医学部に入学しました。
来年には医学博士の資格を取り
産婦人科の医師になる予定です。