アヒルのミューズ~LOHASの森~

アヒルのミューズが棲む
“LOHASの森”から発信するブログ

夏の終わりの線香花火

2011-08-29 | ミューズのある日のアヒル日記


もう、何年花火をしていないだろうか・・・
ふとそんなことを考えていたら、
去年入手したちょっと高価な「日本製線香花火」を思い出して、
綾乃さんは物置の引き出しを探しに行った。
あった、あった。
と、うれしそうに戻ってきた綾乃さん。
でも湿気ているかもしれないと思いながら、
火をつけてみた。

シュッ・・・

点いた。
そして、懐かしい花火の香りと
美しい菊の花を散らしたような線香花火のさまが現れた。

日本製の丁寧に1本ずつ作られたその線香花火は、
何が違うって、
花火の先にできるあの“丸い球”が大きいのと、
その球が最後まで落ちないできれいに火花を咲かせ続けてくれること。

心を込めてつくられた職人の技を花火の
その最後のひと燃えに感じる。

線香花火をしていると、
夜風が涼しく吹いてきた。
球を落とさないでね、と祈りながら、
ああ、もうそこまで秋が来ていると
ふと感じた夏の終わりの夜のひと時だった。


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効果絶大すぎた“雨乞い”

2011-08-19 | ミューズのある日のアヒル日記
ここ数日、うだるほどの蒸し暑さに、
さすがのも、
気力が停滞気味だった。

一雨でも降れば少しは涼しくなるかと思って、
遠野の河童の『雨乞いの歌』を
キュウリを両手に綾乃さんとつい歌ってしまった・・・

同じように蒸し暑さに耐えながら、
仕事に精出している友人に雨乞いの歌を
メールで任せたり!!とばかりに送ってしばらしくて返信メールが。

タイトルは「雨」。
ところが、返信内容は、
「雨乞いの効果が絶大すぎた!?・・・」
と。


続きの文を読んでみると、
なんでも地方出張のために羽田空港にいて、
機内に搭乗したものの、
雷雲のため離陸できずに“足止め”状態だとか・・・


ちと、やりすぎたかな・・・
でも、ざ~~~~~~~~っと降ったあと、
地面はほてりから解放されたように冷め、
気温も随分と下がって、楽になった。

河童と、雨の神様に、
やっぱり、感謝すべきと思うものの、
友人の住む山形県の酒田市ほか、
北陸や東北では豪雨で大変だったようだ。

欲張ったリクエストをするならば、
是非“ほどほどに、いい塩梅に”、
お願いしますだ・・・・。


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お盆休みと終戦記念日の商店街で

2011-08-15 | ミューズのある日のアヒル日記
8月15日。
戦争を知らない若い世代の人たちにとっては、
終戦記念日というよりお盆休み・・・
という意識の方が高いのかもしれない。

ニュースによれば、今日行われた66回目の政府が主催する全国戦没者追悼式に
参列した人は、約6100人で、その内、戦没者の妻という立場の人は、40数名。
70歳以上の遺族の参列者が全体の6割を占めるのだそうで、
遺族の高齢化とともに、戦争を記憶にとどめる人がだんだん少なくなってきているのを
本当に感じた。

故郷へ帰省する人が多いこの時期、
都内は道路も商店街も閑散としている。
昼時の真夏の日差しの中、綾乃さんと郵便局に用事があって、
事務所に近い商店街を歩いていたら、
この時期らしいな・・・と思う光景に出くわした。

シャッターが下りたその店先の張り紙。
急きょ店主か誰かが書いたのであろうお盆の臨時休業を知らせる
張り紙だ。

期間はまちまちで、
1週間近く休暇を取る店もあれば、
今日1日だけの店もあった。

その中で、思わずニンマリしてしまうような張り紙を見つけた。

明日の営業に期待をしたくなる内容だったので、
ご紹介したい。


すごいグワァ

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鎮魂の夏祭り

2011-08-12 | 東日本大震災関連
7月の後半から、これからの旧盆の時期に向けて、
東北各地で、夏祭りが本来の規模を縮小して行われている。

被災して、壊滅的な状態の中、
祭をする“余裕”はないという人、
日々の生活や生業の方が、祭りより先であり
大切だという人もいるのは
あの瓦礫の山と化した被災地を直接見ていなかったとしても
よくわかるはずだ。

しかし本来、日本人にとって夏祭りは、
“死者を迎え、霊を祀り、魂を慰める”目的があったはずだ。
日々、更新される東日本大震災での死者の数を目にするにつけ、
彼らの魂が、少しでも安らかであって欲しいと祈るばかりだ。

毎年8月の第2土曜日に東京湾で開催される大花火大会も、
今年は震災直後の早い段階からいろいろの理由で中止が決まった。
そして、各地での花火大会中止の話が浮上するにつれて、
花火屋さんは大丈夫なのだろうかと当時心配しただったが、
世の中には、いろんな考えの人がいてやっぱりよかったと
昨日被災地沿岸の気仙沼や大槌町で花火大会が行われたことを知り思った。
被災地での花火大会は、震災で亡くなった人たちの
魂を少しでも安らかに導いてくれたことだろう。

そして、北上川など東北の被災地や、
広島、長崎でもたくさんの鎮魂と祈りの灯篭が水面を流れていったよね。
今年は、たくさんの灯篭が日本中で、
祈りと主に流されていることだろう・・・

そうそう、精霊流しといえば、
が好きなちょっと昔?の曲のひとつに、
さだまさしさんの『精霊流し』という曲がある。

その曲の歌詞の中に、

私の小さな弟が
何にも知らずにはじゃぎまわって
精霊流しが華やかに 始まるのです

という部分があったけれど、
ここでまず最初に涙が止まらなくなり、
また、見たこともない本当の精霊流しのその情景が、
目に浮かんできてしまって
ちり紙をたくさんつかって涙を拭いちゃうと、
綾乃さんも同じことを言っていた。


綾乃さんの親しい知人で、
陸前高田の自宅が流されて全壊した人がいる。
その彼女は今、東京で頑張っているが、
故郷への想いは、幼いころからの様々の想いとともに、
今でも変わらずに、いやより深く心に刻まれているそうだ。
高田松原の薪をめぐるここ数日の京都の五山の送り火騒動を聞くにつけ、
故郷の海沿いに見事に並んだ松林が目に浮かぶと、
うっすら目に涙を浮かべていた姿が切なかった。

先に旅立った魂(いのち)へ
生きているぼくたちの
ささやかな祈りが届くこと、
きっと今週末の日曜日の満月を眺めながら
思うことだろう・・・

お盆で帰省される皆さん。
道中気を付けて、故郷へお帰り下さい。





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夏らしい日

2011-08-04 | ミューズのある日のアヒル日記

このところ、都会の喧騒の中で、
夏らしくない日々に
ちょっとストレス気味だった

涼しいのは、節電にもつながるし、
いいことももちろんあるけれど
やぱり、夏は夏らしくないと、
なんとなく元気も出ない・・・

蝉の鳴く声も
今一つしょぼくれているか
暑さよ来い 夏よ恋?
とばかりに、頑張って鳴いている気もしていた。

沖縄は、台風接近で大変だけど、
関東地方はようやく太平洋高気圧と
南の別な熱帯低気圧のせいで、
昨日も湿度がとても高かった。

今日は、ふと空を見上げたら、
昨日の夕方みたいに虹はないけれど、
夏らしい日だと思えて
なにか嬉しくなった。

打ち水に喜ぶをよそに
綾乃さんは、ホースからの水を霧状にして
太陽を背にしてたって、
“打ち水にレインボウ~”
って喜んでいる。

檻じゃないけど、
近代的な建築構造物のルバー越しに、
夏の入道雲と日差しを感じて
嬉しかった

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