アヒルのミューズ~LOHASの森~

アヒルのミューズが棲む
“LOHASの森”から発信するブログ

XmasケーキとK先生の想い出

2010-12-24 | Weblog
明日は、クリスマス。
今夜は、みんなはどんな夜を過ごすのだろうか・・・。


いつも、この時期になると思いだす中学の時の
英語科のK先生を思い出すという、綾乃さん。

K先生?
クリスマスの時期に、何か特別なことでもあったのか?
あこがれの先生とかで、その先生にクリスマスケーキでも
プレゼントしたのかと思ったら、
なんでも、「クリスマスケーキ」の
表面によく書かれている“文字”についての思い出なんだとか。

文字?

そう。
現在でも、この時期になると巷で目にする
“日本で”クリスマスを表す表記のひとつである、
X'mas

綾乃さんが、教わった中学の英語の先生だったK先生は、
当時、外国にも頻繁に行っていらしたそうで、
クリスマスが近い2学期のとある英語の日、
授業中の余談で、ケーキの表面にある文字のことを
話し出したのだそうだ。
当時は、巷で見かけるほとんどのクリスマスの表記が、
“X’mas”だったとのこと。
そして、K先生が言われたのには、
この用法は、“間違い”だと。

海外では、Xの後に、’なんて付けません!!!
もし、英語の試験でちゃんとChristmasと単語が出てこなくて、
「’」を付けてX'masなんてもし書いていたら、絶対×にしますよ・・・と。




今でこそ、ようやくその間違いな用法に気が付いた人や企業が、
「’」を取って表記するようになってきたものの、
実はまだ目にする半数以上の表記が間違った「’」付きのものだとのこと。

そもそも、なんで、クリスマスが、Xmasなのかも、
日本ではあまり知られていなかったりする。

Xは、英語の「エックス」じゃなくて、
ギリシャ文字の「Χ(カイ)」からきているそうだ。

19世紀の英語圏では、たしかに「X'mas」あるいは
「Xtmas」(Xの後のtは、’と同じ位置に、小さく「t」と表記)と書かれた時もあったそうだが、
日本では、“省略”の意味で、’を使うと英語の文法でよく教えていたせいなのか、
Xmasには、’がついたX’masという表記が当たり前に使われてきちゃっているとのこと。


それと、クリスマス・イブは、Christmas Eveで、
クリスマスを迎える夜、evening(頭が大文字で始まる場合は、特別な意味を持つイブ)で、
つまり“聖夜”のことをさすから、
日本でやはり誤用されている“イブ”=前日も、
大変な間違いなのだそうだ。

ましてや、12月23日を指して、イブイブなんていったら、
もう大変

みなさん、気をつけましょう。

さて、今年は、“クリスマス寒波”が襲来中のようですが、
みなさん、素敵なクリスマスを

そして、もしケーキに“’”が付いていたら、
K先生の教え通り、指でかきとって、その部分だけ食べてなくしてしまいましょう!


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エコプロダクツ2010で北極グマと出会う

2010-12-12 | Weblog

ここ数日、COP16の話題がニュースや新聞に取り上げられているが、
そんなさなか、12月9~11日、東京お台場の東京ビッグサイトで開催されていた
「エコプロダクツ2010」に行ってきました

補注:COP16の“COP”とは、Conference of yhe Partiesの訳で、
(気候変動枠組条約に限らない)国際間で締結される条約の締約国が集まって開催される会合のこと。
COPの後ろに着く数字は、何回目の開催かを表してる。

環境問題が世の中で語られ始めて久しくないが、
なぜ今回綾乃さんと一緒に会場へ足を運んだかと言えば、
このブログのタイトルにも注目くだされ

つまり“LOHAS(ロハス)”ということばに基づいて、
このブログはスタートしたからなんだ。
現在日本では、一つのライフスタイル的にも使われるこのLOHASという言葉だけれど、
“持続可能な”という点で、無理して、言葉を無意味に放出するのでなく、
言葉を大事に、思いを大事に、無理のないペースで、
発信できたらと言う思いからこのブログはそもそも始まったんだよ。

で、LOHASというのは、Lifestyles Of Health And Sustainability (健康と持続可能性の(あるいはこれを重視する)ライフスタイル)の略だけれど、
環境問題でもしばしば取り上げられる“持続可能な(Sustainability)”という点について、
エコプロダクツという環境問題に企業や団体として取り組んでいる人たちの集まりの場に
是非行ってみようということで、綾乃さんと行ってきました!


環境問題といわれるなかには、
たくさんのことがあるのだけれど、
その中でも今年もとても注目されているのが、
“生物の多様性”ということ。

生物の多様性は、この地球の色々なバランスを保つ上で大事なことなのだけれど、
最近、多くの種が、絶滅の危機に瀕しているんだ。
ご存知の方も多いと思うけれど、環境の激変によって、
生息が不可能になったために種が絶えてしまったり、
今まさに、外来種によって在来種が絶滅の危機に瀕していたりと
課題は山積なんだ。
もちろん、世界中で問題になっている、
CO2(二酸化炭素)の排出問題による
地球の温暖化によって、北極や南極の氷がかつてないスピードで溶け出し、
そこに棲む生物たちも、激変する環境と戦う日々を送っているんだ。
で、綾乃さんとツーショットの熊くんは、
絶滅が危惧されている“北極グマ”です。

会場は、企業の社会的責任という言葉の浸透によって、
多くの企業や団体が、環境にやさしい取り組みを如何にわが社はこういう風にして取り組んでいます!
ということを一般に知ってもらう良い機会の一つでもあるこの会場では、
各社が“環境に配慮した”展示や宣伝を努力しているように見えた。


たとえば、家庭で一般的に使うようになってきた“インクジェットプリンター”の
使用済みカートリッジが再生利用できることをご存じだろうか。
普通のゴミとして据えていなかな・・・




環境問題への意識は、身近なところからコツコツと・・・
というのが、大事なように思うし、
それが“持続の可能性”を上げることにもつながっていくように思う。

ビッグサイトでのたくさんの催しに足を運んだことがあるけれど、
今回の環境をテーマにした会場で少し感じたのは、イベント全体としての環境への配慮を
強く心がけているように思った点だ。

たとえば、各ブースの説明や宣伝に流される“音”は単一指向性の配慮がされているようで、
そのブースの前に来た時だけ、よく聞こえて、
他に“騒音をまき散らす”ような音の出し方がないように気を配っているようにも思えた。
会場全体が、他のイベントに比べて音的に配慮されていたように感じたのは、
気のせいだろうか・・・

ゴミを出さない、再生できるものは再生利用しようという試みは、各会場の出入り口に、会場ででる“ゴミの分別回収場所”を設置していたりと工夫を感じた。



会場には、たくさんの出展ブースがあったが、
環境関連図書のコーナーも、なかなか興味をそそられるものがあった。



環境問題の原点を投げかけた書といわれる
1962年に出版されたレイチェル・カーソンの著書『沈黙の春』も並んでいた。

綾乃さん曰く、高校時代、地理の先生が当時としては画期的な授業を1年間してくれたのだそうだ。
それは、この『沈黙の春』はじめ、ローマクラブによって1972年に発表された
「成長の限界」を勉強した先生が、独自の膨大なプリント教材を作って、それをもとに
今地球では、何が起ころうとしているのかを絡めた地理の授業をして下さったのだとか。

補注:ローマクラブとは。~以下、ウィキペディアより部分引用~
ローマクラブ(Club of Rome)は、イタリア・オリベッティ社会長だったアウレリオ・ペッチェイ(Aurelio Peccei)とイギリスの科学者で政策アドバイザーでもあったアレクサンダー・キングが、資源・人口・軍備拡張・経済・環境破壊などの全地球的な問題に対処するために設立した民間のシンクタンク。世界各国の科学者・経済人・教育者・各種分野の学識経験者など100人からなり、1968年4月に立ち上げのための会合をローマで開いたことからこの名称になった。1970年3月に正式発足。本部は2008年にドイツのハンブルグからスイスのヴィンタートゥールへ移転した。

定期的に研究報告を出しており、デニス・メドウズらによる第一報告書『成長の限界』(1972年)では現在のままで人口増加や環境破壊が続けば、資源の枯渇(あと20年で石油が枯渇する)や環境の悪化によって100年以内に人類の成長は限界に達すると警鐘を鳴らしており、破局を回避するためには地球が無限であるということを前提とした従来の経済のあり方を見直し、世界的な均衡を目指す必要があると論じている。その続編『限界を超えて-生きるための選択』(1992年)では、資源採取や環境汚染の行き過ぎによって21世紀前半に破局が訪れるという、更に悪化したシナリオが提示されている。その後も環境・情報・経済・教育などをテーマとした報告書が引き続き刊行されており、日本語版はダイヤモンド社から刊行されている。

近年の動向としては、「世界発展のための新しい道」として環境問題など五つの分野で提言を行なっている。2007年には、OECD、欧州議会、WWFと共同で「Beyond GDP」という会議が開催され、進歩と富と幸福を計る尺度について議論が交わされた。2008年11月にはローマクラブ創設40周年の会議がスイスで開催され、スイスの氷河の後退など地球温暖化の脅威に関する報告などがあった。



さて、話はもとに戻って、
今日のニュースで、今回のCOP16で、
ポスト京都議定書の見えないなかでの閉会と書かれていた。

産業革命依頼、先にCO2を大量に排出してきた先進国と、
これからの発展を望む途上国や、その“狭間にいる国”など、
立場の違う国が同じテーブルで話し合うことのむずかしさを感じるけれど、
地球は、待ったなしだ。

環境問題的には、“地球環境”をカレンダーで表わすと、
19世紀に産業革命が起きた時点で、
なんとすでに12月31日23時間59分58秒なのだとか。

次の世代に地球をつなぐための努力に、
小さくてもたゆまぬ努力が、
ひとりでも多くの人に必要な時期にあることを、
是非一緒に認識して、頑張ろうよ。



追伸:
それにしても、北極グマとのツーショットにとっても嬉しそうな綾乃さん。
で、その北極グマに一言尋ねた。
『ねぇ、きっとすごく暑いし、大変だよね?』
ホッキョクグマが、一言。
『うん。まるでこの(着ぐるみの)中、ものすごい温暖化状態だよ!!』

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延命治療の選択と苦悩

2010-12-09 | Weblog
巷は、道の混み具合や、店先の商品に、
“師走”を感じるようになったね。

昨年の今頃は、初夏のころから騒ぎが拡大した“新型インフルエンザ”を
心配しながらの暮れだったけれど、
今年は、ほとんど新型インフルエンザという言葉も、耳にしなくなった。
たった、1年で、新型は、“新型でない”ものに世の中でなったのかな。

そして、最近ニュースで取り上げられるのは、
下痢や嘔吐を引き起こす“ノロウィルス”の話題。
幸いにも軽症の人が多いようだけれど、
おなかの具合が今一つと言う人が、
LOHASの森の散歩で出くわす人の中にも何人かいるんだ。
皆は、元気かな。


昨夜、テレビである少女の“延命治療の選択”についてのドキュメンタリーをやっていたようだが、観た人はいるかな。

綾乃さんはかつて、その延命治療のある現場に立ち会ったことがあるそうだ。

自発呼吸ができなくなって、
患者本人はすでに意識がない状態。
その中で、人工呼吸器を挿入するかしないかで、
近しい親族の間で、さまざまな思いが錯綜したのだそうだ。

昨夜の番組でも、娘の延命治療に
「少しでも生きる望みがあるならば、親としてわが子に生きていて欲しいと願ってしまう」父親の切なさと鉢合わせの“本音”が語られていたが、
綾乃さんが遭遇したその病室でも、
やはり二つの“思い”を巡って、
短い時間に、葛藤と祈りが錯綜する事態が展開されたのだそうだ。

一つは、先の父親のように、
「少しでも生きる望みがあるならば、出来る限りの手立てで、延命して欲しい」という
家族や親族の思い。

そして、もう一つには、
「本人は、もう十分頑張ったのだから、できるだけ早く楽にしてあげて欲しい。苦しむ時間が、できるだけ短くあって欲しい」という家族や親族の思い。

綾乃さんが遭遇したその場所では、
患者の二人の子供が、この二つの立場で意見が分かれたのだとか。

親と子の間の、複雑で微妙な関係の違いが見え隠れもする気がしたそうだ・・・

だた、そのとき感じたことは、
どちらを選択するにしても、
“死”を受け入れるための気持ちの覚悟と整理と勇気が必要に思ったそうだ。

悩み、苦しみ、葛藤。
涙や、思いが深いが故に、自然と発せられる“怒号”が病室を埋め尽くす。

しかし、その時その場に立ち会った関係者が最後に出した結論は、
患者本人の気持ちはわからない中で、
もし、たったひとりでも延命治療を強く望むものがいるならば、
その人が“目の前の死”と向き合う準備ができるまで、
皆で待つ努力をしようと。


意志を伝えることができない病床のその人は、
自らの目の前で近しい家族が苦しみ、悩む様に、心を痛めていたかもしれない・・・

ドキュメンタリーの中では、
もう自分は十分頑張った、
自分は延命を希望せずに、死を受け入れる心の整理がついたと
携帯電話の画面に文字を刻む二十歳にも満たないけれど“凛とした大人”の娘の姿が、
たまらなかった・・・と、綾乃さん。

自殺者年間3万人を超す昨今の日本。
生きるのも、死ぬのも、
色々とそれぞれに大変だとは思う。

大河ドラマ『龍馬伝』の最終回、
坂本龍馬が死ぬ間際に、中岡慎太郎に問うように発するセリフが
印象的だった。

わしは、自分の、この命を
使い切ることができたかのぅ・・・

「まだまだだ!」と言葉を返す瀕死の中岡の言葉も
印象的だ。

綾乃さんは、永遠の風の丘から、遥かに遠くまで広がる海を見つめながら
つぶやいた・・・
“命を使い切る”人生をおくれるかなぁ・・・
おくりたいなぁ・・・・






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