アヒルのミューズ~LOHASの森~

アヒルのミューズが棲む
“LOHASの森”から発信するブログ

不可思議光に似た自然を愛でる芸術家の個展ご案内

2009-05-30 | トリアノンMUSEの掲示板便り
ここLOHASの森では、
数日梅雨の走りのような雨が緑を潤すように
降っている。
散歩の途中、
池から這い出してきたくんに出くわした。

今年も、道端で引かれる仲間が続出する季節になった・・・

と彼は、一言つぶやいて、
足早にの目の前を通り過ぎていった。

森の一角にある
トリアノンMUSEの掲示板に出かけたところ、
掲示板の情報を見ていた綾乃さんと出くわした。

そして、掲示されてた個展情報を見ながら、
こんな話になった。

個展がまもなく開催される二人の芸術家の名前は、
京都在住の画家:吉田伊佐 氏 と
女流写真家:米 美知子 さん だ。

いずれも、綾乃さんとはこれまでに袖刷りあった関係とのこと。
綾乃さんが言うには、
先日読んだ『納棺夫日記』(映画「おくりびと」の原作本)の中に、
親鸞の“不可思議光”というものが登場してくるのだそうだが、
その“不可思議光”に似た輝きを含んだ作品を
生み出している芸術家という意味で、
この吉田氏と米(よね)さんは、共通したものを感じるのだそうだ。

「納棺夫日記」の中のくだりを
引用するならば、
その〈ひかり〉に出合うと不思議な現象が起きるのだそうだ。
まず、生への執着がなくなり、
同時に死への恐怖もなくなり、
安らかな清らかな気持ちになり、
すべてを許す心になり、
あらゆるものへの感謝の気持ちが
あふれ出る状態になるのだとか・・・。

浄土真宗の他力本願の本質についても触れられている
とのことだが、
綾乃さんは、
そういう難しい理屈はさておいても、
吉田伊佐氏の自然を愛で、いとおしむような洞察が
その絵に「彼独自の光の描写」として現れていると。

そして、米美知子さんの写真にも、
光なくしては捉えることのできない
【写真】という表現の中にあって、
そのワンショットの中に、
こよなく光が生み出す自然の美しさを
待ち焦がれて大事に捉えた「優しさ」と「きらめき」を
感じるのだそうだ。

綾乃さんと同じように、
作品を通じて表現するものという立場にあって、
日々、深化発展する二人の今年の個展がとても楽しみだと
話してくれた。

お時間あれば、
是非皆さんも会場へ出かけてみては・・・
詳細は、以下に。

★吉田伊佐 油絵展
  2009年6月11日~17日
  池袋東武百貨店6階 一番地
  「美術画廊」にて
   入場無料
  *最終日は、16時半閉場。
  
吉田伊佐氏ホームページ
 http://www.eonet.ne.jp/~arias/isa-yoshida/


★米美知子 写真展
  2009年6月5日~11日
  東京フジフィルムスクエア2階
  (東京ミッドタウン 内)
  10:00~19:00
  *最終日は、14:00まで。

  ほか、札幌、仙台、大阪、福岡、名古屋にても
  順次開催決定。

米美知子さんホームページ
 http://homepage3.nifty.com/Y-One~Photo/index.htm

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新型インフルエンザ疑惑~その時病院では・・・

2009-05-18 | ミューズのある日のアヒル日記
日々ニュースでは、
新型(豚由来)インフルエンザの感染確認者数が、
兵庫県、大阪府で広がってきている様子が報道されてる
ここ数日。

綾乃さんの家族が、
週末からの体調不良の中、
今朝未明に、体温が38度半ばにまで上昇!
市販薬で対応してこのまま自宅でしのぐか、
病院へしかるべき判断のもと連れてゆくか、
そんなことが起きた。
そんな一日の出来事を
報告も含めて、
が、
お届けします。

市販薬のお陰か、
明け方に、熱は37度前半まで下がり、
一見落ち着いてきたように見えたそうだが、
患者Aは(便宜上、以下そのように表現します)、
のどの痛みを訴え、
関節などのだるさと、
時折、咳をするような状況にあった。

患者Aは、勿論最近の渡航歴も、
関西方面への移動もしていない。
このところの、気温の差にいまひとつ体がついていかなかったのか、
はたまた、どこかで「菌」をいただてきたのか・・・
土曜日の夜、の出が少し変だというので、
ペンライトで
チェックしたら、
咽頭炎のような状況で、
少し咽頭の周辺が、膿が出て白くなっているところが見えたとのこと。
のどから来る熱が、その時点である程度は想定できたと。
いささか、素人判断のようにも思えるが、
家族の風邪の症状ほか、
体調の良・不良を日頃から見て経験してきたある種の積み重ねから
予測できることもあるのが、
家族ならではの感覚なのかもしれない・・・とも。

いずれにしろ、日頃なら、近所の掛かり付けの
耳鼻科や内科に連れ行くということをしたはずだが、
ご時勢は、連日の新型インフルエンザ報道でナーバスな状態だ。
東京圏での感染者報告は、いまだ公式には出ていないとはいえ、
対応の仕方に、
正直のところ、綾乃さんはじめ家族は迷ったのだそうだ。

地域の保健所などの発熱相談センターに
連絡して支持を仰ぐほどの状況には「ない」と
ある意味では勝手な判断をして、
患者の希望もあり、やはり掛かり付けのとある大学病院へと
診察開始時間に合わせて連れてゆくことにした。

大学病院へ着くと、いつものことだが
すでにたくさんの受診希望者が病院内へと
まるで吸い込まれてゆくようにいた。
だが、いつもと少し違ったのは、
病院の二つある自動扉の前に、
看護婦長がマスクを着けて待機し、
設置された長テーブルの上には、消毒用のポンプ式の液体が、4つほど置かれていた。
そして、冒頭の写真のような、
「新型(豚)インフルエンザに対する個人個人が行うことのできる対策」という用紙が自由にとっていけるように用意されていた。

日頃から、声が楽器の綾乃さんにとっては、
別段、季節や流行の疾患の状況に関係なく人ごみでマスクをするということは、
ごく自然のことなのだそうだが、
ここ数日の報道を受け止める「人の意識」には、かなり差異があるように
感じたとのこと。
というのも、具合が何らかの形で悪い人が集まる病院へ赴くにあたって、
マスクを着用している人は、
ざっと見回しても2~3割くらいしか見られなかったらしい。
綾乃さんのように「マスクをしている人」が、
奇異にみえると言ってもよいくらいに、
マスクの着用率は低く感じたそうだ。

病院の二か所ある自動扉は、一方が「入口専用」に、
そしてもう一方が「出口専用」になっていた。
院内と院外の人の流れをあらかじめ整理してるようだった。

また、先ほどの手の消毒用の液体を使っている人は、
やはりすごく少なかったらしい。
入口では、もう一人係員の人が立っていて、
「海外渡航履歴が最近ある方は、一声お知らせくださ~い!」と
叫んでいたので、
さらにいつもとは少し違った「緊張感」が病院の入口から感じられたとのこと。

院内に入る際に、熱があり、風邪の症状で来院したことを
先の看護婦長に告げると、
入口すぐの受付案内のところで、まず概況を聞かれ、
どの科に掛かるかの判断と支持がなされた。
患者Aが、「のど」の不調を主に訴えていたので、
耳鼻咽喉科の初診受付をするようにと指示され、
手続きの後、耳鼻咽喉科へと向かった。
すると、すでに入口から連絡が耳鼻咽喉科の受付に行っていたようで、
すぐさま「熱を測ってください」と看護師がやってきた。
そして、37.3度の熱を確認すると、
1時間半ほど廊下の待合の椅子で待たされたらしい。
その後、ようやく初診専門の部屋から名前を呼ばれ、
入ってすぐに状況説明に続いて、
ドクターが「のどを見せてください。」と言ってライトでのどを覗き込んだ。
「ああ、扁桃腺が腫れていますね。」
「念のため、鼻汁を取らさせて下さい。」と続けて言ったとのこと。

「鼻汁検査」は、つまり、A型インフルエンザの簡易検査ということを意味した。
そして、一度廊下の待合の椅子で結果が出るまで待っているように
支持され、廊下へ出て5分ほどしたところで、
一人の看護師が、やってきて、
「こちらの別室で待機してください」と
ほかの患者さんたちにほとんどわからないように
そそと誘導していかれた。

そして、通された部屋は、
隣の科の「呼吸器内科・感染制御部」の奥まった一室だったとのこと。
部屋に入ると、ごく普通に、
「結果が出るまでここで休んでいてください」と、
丁重な対応をされたらしいが、
スライド式のドアが閉められてすぐに、
サ~~~と何かのエアコンか換気扇見たいな音が聞こえてきた。
音のする天井を見上げると、
そこには、ほかの部屋にはついていない、
いわゆるベンチレーター(空気吸引機)らしきものが設置されていて、
室内の空気が付近の院内に直接流失しないような仕組みなのだな・・・
とわかると同時に、
大丈夫かな・・・と少し不安にもなったそうだ。
まるで、テストの合否判定を待っているかのようでもあったらしいが、
肝心の患者Aは、待ち疲れで、室内の簡易ベットで
すっかり高いびきをかいて寝ていたのだそうだ。

待つこと、約15分。
先ほど「感染隔離室」へ誘導してくれた看護師がやってきて、
「インフルエンザ、陰性でした!!大丈夫ですよ!!!」と。
患者サイドと看護師の両方が、
同時に「安堵感」に包まれたような
みょ~な一体感を感じたと綾乃さん。

まあ、ともあれ単なる咽頭炎による発熱と診断され、
5日分の薬を処方されて無事に事なきを経て、帰宅の道を急いだのだそうだ。


綾乃さんが、院内の不思議な「これってどうなの?」という話をしてくれた。

ひとつには自己防衛のためのマスク着用でなく、
「咳をしている」ようなマスク着用者がいると、
そのすぐ隣に座っているマスクをしていない来院者の中には、
露骨に迷惑そうな表情をして席を別な場所に移動してゆく人がいるのには、
複雑なものを感じたらしい・・・。
そのくらい神経質になるなら、
マスクを着用していてもいいのでは・・・と思ってしまっても不思議はない。


そして、二つ目は、
耳鼻咽喉科のドクターのマスクの付け方が、
鼻が丸出しで、
付けている「意味がない」でしょう・・・
という状態だったとのこと。

マスクは、長時間していると確かに
うっとうしくは感じるけれど、
それって・・・・変だよね・・・。
にたずねてきた。

それから、
東京圏にもすでに新型インフルエンザ菌は、流入していて、
ただ、露呈していないだけのような気がする・・・とも。

時間の問題なのかなぁ・・・。

弱毒性とはいえ、侮れない気もする。
この夏の季節を挟んで、今年の晩秋から年明けの2月頃までが、
ある種の正念場なのかもしれない。
1914年のスペイン風邪大流行で、
4000万人が世界中で亡くなったというデータが
ニュース番組で紹介されていたけれど、
このスペイン風邪もはじめは「弱毒性」だったのが、
途中から強毒性に変異したらしい。
当時とは、医療体制もいろいろと違うとは思うけれど、
今日一日体験した様子から、
これからが大変だ!と、正直も感じた。

にも感染が警戒される鳥インフルエンザと合わせ、
今年の「インフルエンザ」が、
都市や国家を混乱させないようなレベルであってほしいと
心から思う。

みなさん。
うがいと、手洗いだけでも
予防効果が絶大とのこと。

ブクブク、ぺ~と、
ごしごし、
しっかりしましょう!

みんな元気で、いられるように・・・

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落葉帰根

2009-05-03 | Weblog
なかなか、ゆっくりと文章を書く時間がとれずに、
気がつけば、如月のころになってしまい、


NHKで今放送されている、
中国残留孤児をテーマにしたドラマ「遥かなる絆」を
綾乃さんとみていた時のこと。

みょ~に、心に染みたことばを忘れないうちに、
ここに書き留めておくことにした。

落葉帰根

季節がめぐって、その葉が木から散ってゆくけれど、
その帰る先にあるのは、
木の幹を支え、
その葉自体に、栄養や水を与え続けてきた

であると。

この言葉は、
残留孤児が、なぜ「祖国」を求めるのか、
なぜ、こだわるのかということに対してのある場面で
登場してきた言葉だった。

「祖国」。

同じ国に生まれて、育って、
そこから真の意味では、「出たことのない」人にとっては、
なじみの薄い言葉なのかもしれない。

このですら、
“渡り”をしない(できない)ので、
その意味が、やっぱりピンと来ないかもしれない・・・。

「故郷」

そういう意味では、この言葉も同じなのだろうか・・・。

ふるさとを何処に求めるのか・・・

彼方(か)の地か、
いずこの心か・・・・



ここLOHASの森は、
新緑が、根から得た養分で
ますます目にすがすがしい。
そんな葉が五月の風に揺れているよ。

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