全体が局所に影響す。また、局所は全体に影響を及ぼす。
全体と局所の間には、必ず相互作用(連鎖反応)が働く。
従って、局所の問題を除去するだけ、つまり全体の問題が残ったままでは、良いコンディションを長く維持することはできないかもしれない。
例えば、腰痛の場合、腰部に起こっている問題が局所の問題だ。
全体の問題というには、主に姿勢のこと。特に脊柱の姿勢だ。
脊柱は前後に湾曲を描いている(頚椎と腰椎では前弯曲、胸椎では後弯曲)。この弯曲の具合(比率)がくるってしまうと、腰痛や肩コリ、頭痛等、いろいろと不具合が生じてしまう。
脊柱の弯曲に影響を与えているのが、それを支えている筋肉のバランスである。
よって、正常な弯曲を取り戻すためには、筋肉で生じている不均衡を改善させる必要がある(固有感覚受容器の問題もあるが)。
健康維持(症状改善)には運動は欠かせないのである。
当院では、運動の重要性を特に強調している。