コメントにモリモリ先生から以下のようなご質問がありましたので、お答えします。
- 今、日本はコンビニぐらいに整骨院がありますが、アメリカのカイロの治療院の数はどれぐらいでしょうか?地域によって差があると思いますが・・・。
- あと、日本の整骨院は何処に行っても腕に差はあまりないと僕自身の経験上思えますが、アメリカのカイロプラクティックは腕の差はかなりありますか?
また、どのような患者さんがカイロプラクティックを利用されますか?(内科的疾患など・・・) - 最後に保険請求の際に日本の一部の整骨院と同じように不正請求とかありますか?
まず一つ目のご質問についてです。ぼくはロサンゼルスに住んでいましたので、ロサンゼルスの事情しかわかりません。ぼくが働いていたクリニックはビルの中にありました。10階建ての大きなビルでメディカルビルディングと言われ、皮膚科、内科、整形外科など多くの医療従事者のクリニックがありました。
そしてカイロプラクティックのクリニックは3つ。おそらくカイロプラクターは5,6人はいたと思います。しかも全員日本人カイロプラクターです(リトル東京でした)。リトル東京は3,4ブロック程度の狭いエリアなのですが、ぼくが知っている限り、他に4,5つのクリニックがありました。
もう少し具体的にお話すると、これは半径1km内に8つのカイロプラクティック・クリニックがあるということになります。街中でもカイロプラクティックのクリニックは頻繁に見かけます。
2つ目のご質問について。カイロプラクティックは手技でのすで、手先の器用さが非常に要求されます。またご存知のように技術を習得するのに時間がかかります。よって卒業したばかりのカイロプラクターと、臨床経験をたくさん積んできているカイロプラクターでは、カイロプラクターとしての能力に雲泥の差があります。
日本ではアメリカでカイロプラクティックを勉強してきたというだけで、カイロプラクターとして優れた能力を持っていると勘違いされやすいですが、そんなことはまったくありません。
当たり前のことですが、DCでなくても(アメリカで勉強していなくても)すばらしい治療技術を持っているカイロプラクティックの先生をぼくは知っています。どんなに知識があっても(絶対必要なものですが)、患者さんの症状を改善させることができなければ、カイロプラクターとしての能力も価値もゼロです。
また学校を卒業してからの教育も重要になります。やはり向上心を持っている場合とそうでない場合とでは、大きな差となって現れます。これは自分自身を振り返ってみてもよくわかります。10年前、5年前の自分と今の自分を比較したとき、はっきりと確信を持ってカイロプラクターとして進歩していると言えます。
日本でカイロプラクティックを勉強された方は、アメリカで勉強してきたDCに対する幻想を払拭していただきたい。カイロプラクターとしては、何の実力も持ち合わせていない人もたくさんいるはずです。
患者さんは筋骨格系の疾患ばかりです。この点も日本と同じではないでしょうか?
不正請求あります。ぼくは日本人DCのことしか知りませんが(しかもロサンゼルスの)、ひどいうわさをたくさん聞きました。もう完全に詐欺と同じです。こういうお金に魂を奪われたカイロプラクターが、カイロプラクティックの印象を悪くしている。情けないです。
ずる賢い人間はたくさんのお金を手に入れ、真面目にやっている人間はまったく憂き目を見ないというのは、何とも不条理なものを感じます。これはどの世界も似たようなものですけどね。お金が全てではないですが・・・・
日本のカイロプラクターでも同じでしょう。大した技術を持っていなくても、患者さんを言いくるめて毎日来させたりするところは繁盛(?)しているけれども、真面目にやっているところは閑古鳥が鳴いていたりする。
カイロプラクティックの学校もその点は同様。まあ、これ以上書くと過激発言しそうなので、止めておきます。今度お酒でも飲みながらお話しましょう。
Dr.S
仙台・名古屋・岐阜のスポーツ障害専門カイロプラクティック治療院
PC版HP:http://www.SportsDoc.jp
携帯版HP:http://mobi.SportsDoc.jp
努力次第でアメリカのDCに追いつき追い抜くが可能というと思い、モチベーションがあがりました。
これからもご指導よろしくお願いします。僕自身頑張ってカイロプラクティックを吸収するように努めて参ります。
色んなセミナーもバンバン参加していい物はどんどん吸収していきます。
としての能力を測る物差しには
なり得ません。
結局は個人個人の問題です。
カイロプラクターとしてどれだけの
向上心を持っているかが大きな
差となって現れます。
Dr.S