Dr.K の日記

日々の出来事を中心に、時々、好きな古伊万里について語ります。

色絵 山水文 釜敷

2021年03月07日 18時58分31秒 | 古伊万里

 今回は「色絵 山水文 釜敷」の紹介です。

 これは、平成2年に(今から31年前に)、東京・平和島の「全国古民具骨董まつり」会場から連れ帰ったものです。

 これを最初見たとき、「ドキッ!」としました。いかにも古九谷然としていたからです!

 しかし、良く見ると、古さを感じませんので、「古九谷」ではないな~とは思いました。

 それで、「古九谷」ではないにしても、時代は何時頃のものなのかな~と手に取って裏面を見ようとしましたら、丸い木枠の中に嵌め込まれていて見ることが出来ないんです(><)

 裏面を見ることが出来なかったことは残念ではありましたが、表面だけの文様の良さにすっかり惹かれてしまいました(^-^*)

 惚れてしまってはもう駄目ですね(><) 「多分、明治の頃、金沢や加賀周辺で、「古九谷」写しとして作られた九谷焼なのだろう」と思い、連れ帰ることになってしまったわけです。

 ところが、今回、この「釜敷」を紹介するに当たり、写真を撮るために押入れから引っ張り出してみましたら、丸い木枠からはずれるではないですか!

 やっと、この「釜敷」の裏面を見ることが出来ました\(^O^)/

 裏面を見て、やはり、この「釜敷」は、明治の頃、金沢や加賀周辺で、「古九谷」写しとして作られた九谷焼なのだろうと思いました。

 表面だけを見ての判断と同じだったわけです(^_^)

 

 

丸い木枠に嵌め込まれた「釜敷」

 

 

丸い木枠から外したところ

「釜敷」と木枠とは膠(ニカワ)で接着されていましたが、今回、剥がれました。

 

 

 

「釜敷」の表面

かなりの使用擦れが見られますので、けっこう、使われていたようです。

 

 

「釜敷」の側面

 

 

「釜敷」の裏面

汚れをメラミンスポンジを使って綺麗に落しました。

綺麗にして眺めましたら、最近作られたものではないことが分かりました。

そこそこの時代はあるようです。

 

 

生 産 地 : 金沢、加賀周辺?

製作年代: 明治時代?

サ  イズ : 口径;14.8cm  外側高台径;12.5cm