Dr.K の日記

日々の出来事を中心に、時々、好きな古伊万里について語ります。

影青(?) 輪花形 盃

2023年11月27日 17時06分12秒 | その他の古陶磁

 今回は、「影青(?) 輪花形 盃」の紹介です。

 これは、平成4年に(31年前に)、東京の古美術店から買ってきたものです。

 当時は、古伊万里のコレクションをするには、古陶磁の勉強は不可欠、特に、中国物の古陶磁の勉強は不可欠と考えていたようで、中国物に関心を寄せていたようです。

 そうはいっても、当時、中国物は高価でしたので、小品、しかも疵物しか買えなかったようですね(><)

 そんな状況下で、古陶磁の勉強のために買ってきた「影青(?) 輪花形 盃」というものは、次のようなものです。

 

 

影青(?) 輪花形 盃

 

 

立面

 

 

斜め上方から見た立面

 

 

見込み面

 

 

 

伏せたところ

 

 

 

裏面

 

 

 

高台部分

 

 

生 産 地 : 中国・景徳鎮(?)

製作年代: 中国・宋時代

サ イ ズ : 口径7.0~7.2cm 高さ5.3cm 底径3.7cm

 

 


追 記(令和5年11月29日)

 この記事を投稿してから、遅生さんより、どうも、この盃は「インチン」のイメージとは違うのではないかとのコメントが寄せられました。

 私も、この盃を紹介するに際し、この盃とは久しぶりに対面したわけですが、「あれっ、これ、インチンだったかな~?」と思ったところです(~_~;) 普通、インチンは、「影青」と書きますように、もっと「青い」ですものね。

 でも、コレクションノートには「影青」と書いてありますので、そのまま、「影青(インチン)」として紹介してしまったわけです(><) 多分、コレクションノートには、当時、この盃を売っていた古美術店の店主が「影青」として売っていたので、そのままに記載したのだろうと思います。

 今、コレクションノートの記載にとらわれず、もう少し客観的に見てみますと、この盃は、「インチン」ではなく「白磁」に近いかもしれないな~、また、産地も、景徳鎮ではなく、磁州窯辺りなのかもしれないな~と思うようになりました。

 それで、この盃の名称を「影青」から「影青(?)」に、生産地を「中国・景徳鎮」から「中国・景徳鎮(?)」に訂正いたします。


安南 赤絵 鳳凰文 小皿(7枚)

2023年11月24日 15時49分21秒 | その他の古陶磁

 今回は、「安南 赤絵 鳳凰文 小皿(7枚)」の紹介です。

 これも、古陶磁勉強のための参考資料として購入したものですが、これを入手するに際しては、ちょっとした曰く因縁があります(笑)。

 それは、次のようなことです。

 当初、この内の2枚を、平成2年に(今から33年前に)、地元の骨董屋から1枚10,000円で、合計20,000円で購入しました。田舎ではなかなかお目にかかれないような代物ですから、良い参考資料を購入出来たと喜んでいました。

 ところが、それから3年後の平成5年のこと(今から30年前のこと)、東京・平和島の全国古民具骨董祭に行きましたところ、5枚組で12,000円(1枚2,400円)で売られていることを発見したのです。なんと、3年前に地元の骨董屋から買った時に比して、1枚当りの単価は四分の一以下になっていたのです(><)

 それを知って、なんだ、このような物は、田舎では珍しいけれど、大都会では珍しくもなんともなく、安く売られているんだ、とがっかりしました(><)

 もっとも、その際、この手は、当初は、そもそも参考資料とするために買っているわけですから、買わなければよかったわけですよね。参考資料としては1枚あれば十分ですからね、、。すでに2枚も取得しているわけですので、それ以上増やす必要はなかったわけですよね(~_~;)

 しかし、もっともっと増やしたいというコレクターの悲しい性(さが)でしょうか、或いは、3年前に高く買い過ぎてしまった自分自身への腹いせでしょうか?、ついつい、これも買ってしまったわけです。それで、結局は、不必要な物を7枚も増やしてしまったというわけです(笑)。

 なお、これにつきましても、その後、勉強もせず、調べてもおりません。それで、一応、「生産地:安南(現:ベトナム)」、「製作年代:16世紀頃」としてみました。この件について、皆様からの自由なご意見、コメント等が寄せられますことを期待しております。

 

 

安南 赤絵 鳳凰文 小皿(7枚)

 

表面(7枚)

 

 

裏面(7枚)

 

 

表面(代表の1枚)

 

 

表面の見込み部分の拡大(代表の1枚)

 

 

側面(代表の1枚)

 

 

 

裏面(代表の1枚)

 

 

 

高台部分(代表の1枚)

 

 

生 産 地 : 安南(現:ベトナム)

製作年代: 16世紀頃

サ イ ズ : 口径10.2~10.5cm 高さ2.2~2.7cm 底径5.2~5.7cm


古美術品交換会

2023年11月20日 19時16分26秒 | 骨董市など

 今日は、私にとって、定例の、月に1回の古美術品交換会の日でした。

 古美術品交換会の会場は、我が家からは遠く、車で2時間弱かかりますので、朝8時少し過ぎには出発です。

 昨日の骨董市では収穫無しでしたので、今日は、若干、期待を込めての出発ではありました(^-^*)

 しかし、それほどに期待したほどの古伊万里は登場してきませんでしたが、それでも、1点だけ、まぁまぁ、満足出来るものを競り落としてきました。それは、次のようなものです。

 

 

染錦 鳳凰・花籠文 大皿

 

表面

 

 

 とりたてて珍しいとか、優品とかというわけのものではなく、ごくありふれたものです。

 江戸時代に盛んにヨーロッパに輸出され、最近、日本に持ち帰られた、いわゆる「里帰り伊万里」というやつですね。

 ただ、この「里帰り伊万里」、やや厚作りで、手取りが少々重く、シャープさというか、鋭さを感じさせません(~_~;) おそらく、輸出全盛期を過ぎた頃に作られた、粗製乱造品というところでしょうか、、、。

 中国・景徳鎮の輸出が復調してきたことに伴い、伊万里は、価格競争に直面するわけですね。それに対抗するためにコストダウンを図って対処したわけで、その頃に作られたものなのでしょう。

 

 

表面の上半分の拡大写真

 

 

表面の右半分の拡大写真

 

 

表面の下半分の拡大写真

 

 

表面の左半分の拡大写真

 

 

 

側面

歪みも少なく作られており、焼造技術はしっかりとしていたことをうかがわせます。

 

 

 

裏面

裏面は無文で、目跡が5つあります。

裏面には何も描かず、その分、手間を省き、コストダウンを図ったことがうかがえます。

 

 

生 産 地 : 肥前・有田

製作年代: 江戸時代中期

サ イ ズ : 口径27.2cm 高さ4.0cm 底径14.9cm

 

 

 


追 記(令和5年11月22日)

 当ブログでも、この文様によく似た文様が描いてある大皿を、既に、2021年1月21日に紹介しています。それは「染錦 鳳凰花籠文 大皿」です。

 この大皿と2021年1月21日に紹介しました大皿とを比較してみますと、2021年1月21日に紹介しました大皿の方が、造形もしっかりし、文様の描き方も丁寧で、裏面にも文様が描かれたりしていて、上手であることが分ります。

 そうしてみますと、2021年1月21日に紹介しました大皿は、高く売れたため、手抜きなく、一生懸命に作っていた輸出全盛期頃に作られた皿であるように思わるわけですね。

 それに比し、この大皿は、あまり儲からなくなってきたため、かなり手抜きして作られるようになってから作られたもののように思われるわけです。その意味でも、この大皿は、2021年1月21日に紹介しました大皿よりは遅く作られたものなのではないかと思っているわけです。

 そのようなことにも思いをいたして、両大皿を対比してご覧いただければ幸いです。


白鳥の飛来(その1)

2023年11月19日 14時33分42秒 | 近くの池の白鳥

 最近、散歩のコースを変えてしまいましたので、我が家の近くの白鳥が飛来する池には立寄らなくなってしまいました(><)

 でも、白鳥の飛来は気になり、「もう、白鳥は飛来しているのだろうな~」とは思うのですが、なかなかそれを確かめに行くほどまでには至らないでいました。

 しかし、今日は、急に、どうしてもそれを確かめようと思いたち、デジカメを持ち、車で確認に出かけました。

 案の定、白鳥は飛来していました(^-^*)

 ここのところ、この池に行っていませんので、何時、最初の白鳥が飛来したのかは分りませんが、今日は5羽いました。昨年の11月11日には7羽飛来していたようですから、今年も、まぁまぁ、例年並の飛来数なのかもしれません。

 

 

飛来した白鳥(その1)

全部で5羽飛来していました。

 

 

 

飛来した白鳥(その2)

全部で5羽飛来していました。

 

 

 

飛来した白鳥(その3)

全部で5羽飛来していました。

 

 

 

飛来した白鳥(その4)

5羽のうちの3羽の写真です。一番奥にいるのは幼鳥のようです。

 

 

飛来した白鳥(その5)

5羽のうちの2羽の写真です。


骨董市

2023年11月19日 14時00分47秒 | 骨董市など

 今日は、私にとって、月に1回の、定例の骨董市の日でした。

 だんだんと寒くなってきましたので、ゆっくりと、朝8時半ころ出発です(~_~;)

 もっとも、今日は上天気で、小春日和というところで、暖かな日でした。

 そのためか、皆さんの出足も良く、また、多くの方が訪れていましたので、近くの駐車場は満車でした。遠くの駐車場もいっぱいでしたが、なんとか駐めることができました。

 でも、展示内容はそれに比例して多くなっているわけでもなく、また、質も向上しているわけでもありませんでしたので、私が気に入るような古伊万里は発見できませんでした。

 ということで、今日の骨董市では、収穫無しで終りました。

 明日は、古美術品交換会ですから、明日の古美術品交換会に期待したいと思います。