Dr.K の日記

日々の出来事を中心に、時々、好きな古伊万里について語ります。

色絵 布袋座像形水滴

2021年03月25日 13時47分45秒 | 古伊万里

 今回は、「色絵 布袋座像形水滴」の紹介です。

 

正面

 

 

右側面

 

 

背面

 

 

左側面

 

 

底面

 

 

生 産  地: 肥前・有田

製作年代: 江戸時代前期~中期(1670~1700年代)

サ イ ズ : 高さ;6.5cm

 

 

 なお、大きさは異なりますが、これに似たものが「柴田コレクション総目録」(平成15年 佐賀県立九州陶磁文化館編集発行)に載っていますので、参考までに、それを次に転載紹介いたします。

 

 

 

 また、かつての拙ホームページの「古伊万里への誘い」でも、これを紹介していますので、参考までに、次に、その紹介記事も再度掲載いたします。

 

 

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            <古伊万里への誘い>

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*古伊万里ギャラリー2 柿右衛門様式色絵布袋坐像  (平成13年11月1日登載)

 見れば見るほど、ほのぼのとする布袋さんである。そのあどけない表情、その愛らしい口元。思わず赤ん坊を思わせる。くったくないとはこのことか!

 いろいろと、いやなことなどあった時に、ふと眺めると、「そんなこと、くよくよすんなよ! まあ一杯やれや!」と語りかけてくる。それで、ついつい一杯が二杯になり、二杯が三杯になり・・・・・で、結局は中性脂肪を高くし、心配になって、お医者さんの世話になる。

 なんだか、心を癒やしてくれているのか、体の具合の悪いところを治してくれているのか、わかったもんじゃない。でも、こうやって元気でいられるのは、少しは布袋さんのお陰かもしれない。そう思うと、やはり、憎めなくなる。仏像なんてものは、そんなものかなあと思う。

 「古伊万里再発見」(野田敏雄著 双樹社美術出版 平成2年発行)によれば、この種の布袋さんは、家内安全のための人形ということであるが、この布袋さんに限っては、肩口に大きな空気孔があったりするので、やはり、水滴ではないかと思っている。

江戸時代中期   高さ:6.5cm

 

: 製作年代につきましては、この記事を書いた平成13年11月1日の時点では江戸中期としましたが、「柴田コレクション総目録」では、これと良く似たものを、それよりはもう少し古く1670~1700年代(江戸時代前期~中期)としていますので、それに従いたいと思います。