小千谷から(Ojiya kara)

新潟県中越大震災の、とある被災者からのメッセージ
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秋山郷

2006年10月30日 01時54分30秒 | 日常
日曜日。
どっか行こう~。どこ行く~?
津南のせっつぇもん市に行ったあと、せっかくだからと秋山郷(長野県との県境)まで足をのばしてみました。

どこをきりとればいいのか悩みました。
どこをとっても絶景なのです。(曇ってるので写真はイマイチですが。)
ワインディングロードをうねる私たちは万華鏡の中にいるようであり、渓谷にびっしり張り付く落葉樹は紅海の繊細な珊瑚みたいに見えました。(空が水面ですね)


夫も山の人ですが、「小さいころはこれ(紅葉)が当たり前だと思ってた。」なんていいます。
大自然の豊かさが日常すぎて、そのありがたさにまったく気づいてなかったのだそうです。
秋山郷も紅葉が素晴らしいことは知ってたけどわざわざ来ようなんて思いもしなかった、と。

「なんでこの10年間ここに来なかったんだろう?もったいない!」と夫が帰りの車の中で言いました。
でも今まで3人の子供を育てること、生活することだけで精一杯で、紅葉を楽しむ余裕なんてなかったんですよね。
おむつしてる子は車に乗ってるとすぐ飽きますから(^_^;)
両親をこんなところに連れてきたら喜ぶだろうなぁ。

「山源木工」さんのところから蛇淵の滝までのんびり歩きました。
行き交う旅人が子供に向かって「がんばって歩いてるね~。」と声をかけてくれます。
また家族の写真を撮影しようとしていると、通りがかった人がツカツカと近寄ってきて「あなたも家族の中に入りなさい」とシャッター押しをかって出てくれます。(1枚撮っていただきました。)
山の旅人はあったかい人が多いですよね。

おぼえているでしょうか。
新潟県津南町とか長野県栄村という地名を。
今年の1月に記録的な大雪が降ったのはここなのです。
5メートル60センチですよ。
「除雪はやっても無駄」と思うそのおおらかさ(笑)
もちろんその厳しい冬を迎える前は充分な冬支度をしているわけですね。
山の人をなめてはいけません。

茶屋から川にのびてる滑り台。
雪を落とすためのものですね。
薪もたくさん。
ここにはこうしてゆるぎない山の人の暮らしがあるのです。



津南観光物産館にあった「おやじ秘伝の辛口味噌」。
思わず買ってしまいました。
右は「山源木工」さんの柿の形の菓子入れ。
かわいいでしょう?
義母と夫の叔父用に2つ買いました。


これはうちのこどもたちに。
あっというまになくなりそう