小千谷から(Ojiya kara)

新潟県中越大震災の、とある被災者からのメッセージ
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これからのメディアのありかた

2005年09月16日 11時15分05秒 | 新潟県中越大震災・地震
小千谷消防署に勤務している知人とメールのやりとりをしてわかったこと。
先月の火災は小千谷署の中でも「こんなの何年ぶり?」というくらいの大きな火災だったということです。
現場で5時間も消火活動したことはここ数年なかったようです。

そのような大きな火災だったにも関わらず、ほとんどの小千谷市民が情報を知らないということに私は驚きました。
ローカル情報のソースはまだまだ新聞とNHKニュースが主流。
あの日のように午後11時に出火しては翌朝の新聞には間に合わないし、テレビカメラも決定的瞬間をおさえなければニュースにはなりません。
これからのメディアのありかたが問われます。

小千谷に限らず、複合災害の可能性のある被災地には必ずコミュニティFMなどのローカル情報を伝えるメディアが必要です。
現地の情報をリアルタイムで発信できるメディアが少なくともひとつは必要だと市民として感じています。
そしてこれからの時代を考えれば、インタラクティブ。
受け手と送り手のキャッチボールができれば理想的です。
欲しくもない情報の大衆伝達より欲しい情報に対して発信してくれるメディアのほうに親近感が湧く、「ソレ!おもしろい!」「その情報嬉しい!」と感じる。
これは当たり前のことのように思います。

ブログ「小千谷から」にみなさんが何を求めているか、それはアクセス解析でわかります。
大雪の日は「国道17号線 渋滞」とか「大雪 交通情報」などで多くの方がここに足を運んでくださいました。
せっせと車が渋滞している写真を撮りアップしていたのはそのためです。

また多くの方が中越地域にボランティアに来てくださいました。
「除雪グッズ」とか「スノーダンプ 小千谷」という検索ワードでいくつものヒットがありました。
どこで長靴を買ったらいいのか?どこでスノーダンプを売っているのか、みんな知りたいんだなぁと思い、このようなエントリーを書きました。

最近なら「江口洋介 片貝」「ジャスコ小千谷店」でしょうか(^_^;)

すぐに「コミュニティFMを設置して」というのは難しいことですが、こうして地域の情報を発信することがブログでは可能です。
ブログとテレビ・ラジオとの融合が確立すれば、災害時の情報伝達には多大なる威力を発揮することでしょう。