さまざまな楽しみ方ができる「一粒で2度、3度おいしい」てな本ですな。贅沢でお得な気分。
昔々の中国が舞台の連作ミステリー7話。狂言回しは、900万年の齢を経たすっぽんの妖怪、徐先生と、その少年弟子で県令の息子昭子。二人が眺めた人間と妖怪の不思議な出来事とミステリーの数々。後半の2話で、徐先生の秘密や、昭子の父母のなれそめが語られる。そして最終話では、今まで傍観者だった徐先生と昭子が主人公の一人となって活躍。物語は昭子の成長とともに大団円?を迎える。
とにかく、妖怪は人間くさいし、人間は妖怪じみていておもしろい。奇想天外な発想とミステリー仕立て、そして中国の古典ものを読むときのような漢字の使い方がうれしいのである。どの話から読んでも楽しめるが、やはりここは、一話ずつ昭子の成長を楽しみながら読むのが正解?
TBありがとうございました!!
こちらからもTBさせていただきます。
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初めて読んだ森福都さんの小説がこの「琥珀枕」なのですが、
これを機に他の(森福さんの)作品も読みたいと思うくらい面白かったです!!
私は特に「双犀犬」が好きです♪
森福都さん、いいですね!私も今おっかけ状態です。
うならされるうまさ、いいねえ・・・。
「双犀犬」私も好き。昭子の母親がこんな可憐な乙女だったなんて、ううん。いいっすよ。
中国物は昔から好きなんです。またいろいろ教えて下さいね。
「紅楼夢」泣きましたっ!