花と徒然なるままに

四季の移り変わりは植物が一番感じさせてくれます、
少しでもそれに触れられたらと思っています。

昆虫観察(8月) カメムシ目 セミについてです。

2022-08-10 | 昆虫
8/7が今年の「立秋」でしたね、立秋は夏から秋への変わり目とされていますが、
とんでもない暑さで、今は夏真っ盛りとの感があり、残暑お見舞いどころでないです。

夏の昆虫と言えば子供の頃の夏休みは、蝉とりが遊び手段でした。
田舎の小学校の自由研究で、セミの羽化観察をしたこともありました。
今、我が家の周りでも、朝早くから、日中に夕方暗くなるまで蝉の鳴き声がしない時はありません。
そこで、今回は蝉について少しまとめておきます。

▼ニイニイゼミ(7月~8月雑木林に多い)
この辺りでは、最も早く鳴き始める小型のセミ。     
体は黒っぽく「ジージリジリジリ」と鳴きます、どこにいるかわからない地味ですね。
アブラゼミ(7月下旬~9月 雑木林中心に至る所)
最も普通に見られるセミ、「ジリジリジリジリ…」という鳴声が、
油で揚物ものをする時の音に似ているので油蝉だとか。

ヒグラシ (7月~8月 雑木林) 子供の頃はカナカナと呼んでいました。
朝夕に「カナカナカナカナ…」と物悲しくなくセミです。
ニイニイゼミの次に鳴出す夏前半に見られるセミです 。 
ミンミンゼミ(8月~9月上旬
「ミーンミンミンミン…」という鳴声でおなじみのセミです。
何かに襲われたか傷ついたセミもよく見ます。
ちなみにセミの天敵は鳥と人間?で特にヒヨドリが狙うようです。   
ツクツクボウシ (8月~9月)
昨日始めて「オーシーツクツクツク、ツクツクボーシ…」という鳴声 を聞きましたが、
未だ写真に撮れていません、9月になるとツクツクボウシの鳴声ばかりが
目立様になり、いよいよ夏も終わったかなの気分になります。

空蝉   ニイニイゼミやアブラゼミ
 

これは羽化(脱皮して成虫になる過程) 後の様子か?  
と思って見守るつもりがいつの間にか何かにつつかれて半分になって落ちていました。

羽化はなかなか見ないですが、
セミの羽化は、蒸し暑い日が続いた後の雨が降っていない日に行われます。
日が傾き、暑さが少し和らいだ夕方6時頃から8時前までの時間帯 のようです。
幼虫から青白い羽をゆっくりひろげて羽化す様子は、とても美しく、神秘的です。
又、まともに成虫になれるのは、4割位のようです、厳しいですね。
子供の時の感激を見てみようと昨夜懐中電灯を持ち、家の周りを探してみましたが、😣 
公園や神社などの木がないので草やぶでは見つけられずに止めてしまいました。

<セミについてのメモ>
セミ(蝉)は、カメムシやアブラムシ等と同じカメムシ目です。
カメムシ目の昆虫は、蛹にならず、幼虫から羽化して成虫になる(不完全変態)。
セミの種類は、日本に30種類いるそうですが、私が見て知っているのは5種類です。
セミは鳴く印象が強いですが、鳴いているオスのみです。口からではなく腹から音を出している。
勿論、メスにモーションをかけているのです。
鳴く時間帯も、セミの種類によって違います、例えば、
クマゼミは早朝〜昼前までしか鳴かず、ヒグラシは名前の通り、日が暮れる頃に鳴きます。
セミの一生は、幼虫7年+成虫7日=7年7日程度
幼虫の期間は、数年~7年くらい。長い場合は10年以上も幼虫のまま土の中で過ごす、
成虫になり地上で過ごす期間は、わずか1週間から数週間。
環境が良くて長生きした場合でも、1か月ほどです。

最後に、セミの目は5つある !   初めて知りました。
両脇の大きいのは 2 つの複眼。 そして真ん中の小さい 3 つが単眼。 
5 つの目は セミ だけでなくハチなどほかの昆虫にも見られるが、
複眼は人間と同じように普通にものを見る役割を果たしていて、
単眼はより高感度に明るさを感じ取る器官といわれている。

顔中央部の輪の中に単眼3つある。

以上 お粗末な暇老人の自由研究の一コマでした。

追伸、こちらは暑い暑いと言っていますが、数日前から
各地に大雨特別警報が出されて、多くの被害が連日放送されています、
外国の熱波等も、何でこんなに気候がおかしくなったのと思ってしまいます。
被害に遭われた人を含む作物被害等対象地域の人に対して、
深くお見舞い申しあげます。
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