花と徒然なるままに

四季の移り変わりは植物が一番感じさせてくれます、
少しでもそれに触れられたらと思っています。

早春の彩りを飾る花木、ツバキ、ギンヨウアカシア、シナマンサク、他

2021-02-20 | 樹木(花木)
春遠からじと言えども、朝起きて池に氷が張っているのを見ると、
思わず寒いと感じてしまいます。
雪国の積雪量を見てしまうと、寒いと嘆いては申し訳無いと思い直しています。
それでも、近くの木々は確実に春に向かって花を咲かせようとしています。

サザンカ(山茶花)
ツバキ科ツバキ属 常緑小高木、花期:10月~12月、
品種は多いので、サザンカは晩秋の花ですが、今頃咲いているのも良く見かけます。
花がツバキから比べて平面的で薄い。
基本的な性質はツバキと似ていますが、概略は以下で区別されます。
新梢と葉柄、葉の裏表の中央脈、花弁は基部で合着しないので花が終わると1枚ずつばらばらと散ります。

ツバキ(椿)   別名:ヤブツバキ、ヤマツバキ
ツバキ科ツバキ属、常緑高木、花期:12月~4月、
花がやや筒状で立体的で厚みがある
花首から落ちるツバキの散り際から「首が落ちるので縁起が悪い」と武士には嫌われたというエピソードが有名。
なんと花にも血液型をもつものがあるという、勿論赤い血が流れてはいないが、
人間の血液中にある型物質が植物にも含まれて、血清に対して反応を示す物質で、
A,B,O,ABの反応があり、サザンカ、ツバキはO型のようです。自分と同じだ!
これは型があるのは全植物と言う訳ではなく、10%程度のようです。因みに代表的な
植物は、
A型:アオキ、ヒサカキ、等、B型:イヌツゲ、ツルマサキ、
O型:ダイコン、サザンカ、ツバキ  AB型:スモモ、アセビ、イタヤカエデ、等
上記以外でもまだまだありますので、興味があったら調べて見て下さい。

ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)  別名:モミザアカシア
マメ科アカシア属、常緑高木、オーストラリア南西部原産  花期:2月~4月
ギンヨウアカシアと間違えられやすい樹木に、フサアカシアという別種があります。 
フサアカシアは、ギンヨウアカシアよりも一足早い2月頃から花が咲きはじめ、
一般家庭では育てることは無く、公園や街路樹として見かけることが多いです。 
葉の付き方も異なり、羽片が短く小葉が20個以下なのでギンヨウアカシアとした。
ギンヨウアカシアの羽片が2~4対(最大6対)、各羽片に葉が12~20(8~24)対ついており、
フサアカシアは羽片が10~20対、各羽片に小葉が30~40対ついています。
尚、ミモザの言葉は、フサアカシア、ギンヨウアカシアなどのマメ科アカシア属の植物の俗称。 
又、オジギソウなどのマメ科オジギソウ属(学名 Mimosa)の植物の総称で、オジギソウを指すこともある。 

ハクバイ(白梅)   バラ科サクラ属の落葉高木、 

▼紅梅  今の時期には咲き始めてあちこちで見られます。

オウバイ(黄梅)  漢名は「迎春花」、英名は「ウィンター・ジャスミン」
モクセイ科ソケイ属、落葉低木、花期:2月下旬~4月、
葉が出る前に、梅に似た高杯形の六枚花弁の黄色い花を、垂れさがる細長いツル状の枝に咲かせる。
少し葉も見えるので、この木が常緑だったか記憶が定かでありませんが、
常緑ならウンナンオウバイ(オウバイモドキ)です。


ソシンロウバイ(素心蝋梅)  
ロウバイ科ロウバイ属 落葉低木、花期:1月~2月、ロウバイ等投稿済ですが、

シナマンサク(支那満作 )
マンサク科マンサク属、落葉小高木、中国原産、花期:1月~3月、
 前年の大きな茶色い枯葉を残しながら、新葉が出る前に強い芳香のする黄金色いヒラヒラした花を咲かせます。
写真の花は花盛りを少し過ぎてしまいました。 枯れ葉に埋もれているのもあります。
日本のマンサク(満作)は、春に逸早く咲くが、シナマンサクはそれより一ヶ月程先に咲きます。
マンサク科の花には、マンサクや、 花弁が白いトキワマンサク(常盤満作、別名:白花常盤万満作)、 
花弁の赤いベニバナトキワマンサク(紅花常盤万作、別名:赤花常盤万作)の品種があります。  

似た様な花が多いですね、オウバイモドキがあると思えば、アカシアには、
ニセアカシアで、アカシアと同じマメ科ですが、花の形も開花時期もまったく違います。
 ふわふわして黄色い花を咲かせるアカシアに対し、ニセアカシアは蝶のような形の白い花を咲かせます。 
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