THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

MADURA

2017-11-17 19:50:50 | CHICAGO

伝説のロックトリオと言えばクリーム、ジミヘンドリクス&エクスペリエンス、BB&A、そしてポリスにラッシュなどが思い当たりますね。
1971年に鳴り物入りで颯爽とデビューした「MADURA」は現在知名度こそ低いものの、その確かなる音楽性とテクニックは他の追随を許さぬ程高度な水準を誇っていました。
彼らの当時のキャッチコピーは「シカゴ の弟バンド」
出身がシカゴ と同じシカゴ 市、そしてシカゴ と同じプロデューサー、ジェームズウイリアムガルシオに見出され、シカゴ 同様にガルシオから1年近く一軒家を与えられて共同生活しながら何不自由無く自分達の音楽をじっくりと鍛錬、デビューアルバムもシカゴ と同じく二枚組(ポスター付き)でシカゴ と同レーベルから発売されました。
シカゴ とは編成形態は異なるものの、卓越した懐の深いジャジーでサザンロックテイストな楽曲群は新人らしからぬ貫禄も備わっていて、うるさ型のロックファンをも唸らざるを得ませんでした(2つの実験的な組曲含む)。最初で最後のシングルもカットされています。
シカゴ 市の大先輩でもあるミスターロックンロール、チャックベリー「ジョニーBグッド」がそれ。
ドンマクリーン「アメリカンパイ」のように両面収録仕様です。
来日したシカゴ のメンバーらも熱くマデュラの事をアピール。
ジェームズパンコウは「あまりにも凄すぎて、彼らとは同じステージに立ちたくない」とコメントするほど。
その後、ガルシオが監督したニューシネマのカルト的傑作「グライドインブルー」の中ではマデュラの貴重なる唯一のオフィシャルライブ映像を堪能できます。
デビューアルバムから「悪魔から逃れて」を過激なドラムソロから圧巻のパフォーマンスで見せつけてくれます。
これって完全なるヘビーメタルナンバーだよねー^_^。3人とは思えないほどの迫力。
この映画のサウンドトラックにも参加した上、なんとキーボードのデビッドホウクウォリンスキーは重要なる役で出演も果たしています!
デビューから3年後、セカンドアルバム「アメリカ賛歌」を制作。
これ、私のフェバリットアルバム!久しぶりに聴いても、いまだ新鮮な鳥肌ものの感動をいただきました!
テリーキャスもコンポーザーとして参加した「我がアメリカ」はもろに初期のサンタナ風。
ウェザーリポートカバー「ドクターオノリスコーサ」やコルトレーンのそれこそ「マイフェバリットシングス」、ノスタルジースタンダード「恋の気分で」、テンプテーションズの「パパワズアローリングストーン」をファンキーに織り交ぜたインプロビゼーションとオーケストレーション。オールディーズ「いかさまリー」などを配した中にオリジナリティ溢れる卓越したマデュラワールドを形成。
しかし私は10代の頃に聴いても単純に痺れまくっていましたが、改めて今聴くとこれほどマデュラってジャズロックしていたんだなあ!とビックリ‼️
しかもめちゃくちゃにカッコいいのですよ。
数あるロックミュージシャンの中でもマデュラほど自然にロックとジャズを最高の形で融合させるのに成功したバンドはいないのではないでしょうか?
しかし残念なことにマデュラは大きな成功を手にする事なく、この後自然消滅してしまいます。
アメリカロック界の奥深さや、ミュージックビジネスのシビアな面を見せつけられちゃいますね。
タイミングさえバッチリはまれば大ブレイクしたであろうマデュラ。
彼らはシカゴ ファミリーとしてアルバムによく参加していました。
マデュラ解散後、ドラムのロスサロモーンはガルシオが見出した大所帯バンド「ジェラード」に加入。その後はエアサプライ、アリスクーパーに参加。あのエリックカルメンのメンバーとして札幌公演も行っています。
キーボードのデビッドホウクウォリンスキーはグレンフライ、マイケルジャクソンなどの超大物ミュージシャンらと共演。なんといってもチャカカーン&ルーファスの正式なメンバーとして長年八面六臂の大活躍をした超売れっ子ミュージシャンとして名を馳せています。

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