読む日々

テーマばらばらの読書日記

倒れない計画術

2019-06-06 | 
DaiGo「倒れない計画術」

知人から貸してもらいました。
DaiGo的な計画術。

人は「計画錯誤」を起こすため、モノサシがずれているのでら自分の行動にかかる時間を量る(モノサシを正す)→15分単位の休憩時間を作り、決めた時間に集中する。
マルチタスクではなく、シングルタスクで実行。そうしないと物事の進行具合が低下する。
その理由としては、脳の疲労のタイミングというのは物事を変更した時だから。

とかいうような事が最初に書かれてた。

その後、計画を遂行するための
MACの法則、というのが説明されていて、これが役に立った。

M=Measurable(メジャラブル)測定可能性
・・・目標(ゴール)が数字として測定可能なこと。

A=Actionable(アクショナブル)行動可能性
・・・目標(ゴール)を正確に把握し、そこにたどり着くまでのプロセスを明確に書き出せること。

C=Competent(コンピテント)適格性
・・・目標(ゴール)を達成する事が自分の価値観に基づいていること。

とくにCompetentが大事。納得している、という事が最重要ポイント。

この「MACの法則」を使って目標を定めるにあたり、サポートテクニックとして使えるのが「疑問型セルフトーク」。
自分に言い聞かせるのではなく、問いかける。

①できるのか?M②なぜしたいのか?C③どうやるのか?A④いつやるのか?M×2⑤もっとうまくやるには?A×2

但し!!否定的な疑問は使わない。
「できないのではないか?」「無理なんじゃないか?」は逆効果。

という箇所がめちゃ響いた。

例えば
やりたくない仕事を振られた場合、
「なぜやりたくないか?」を考えてみる。そうすると少しCに近づく。やるべき理由を見出す。

次に参考になったのが
日本人は98%がネガティブ。ゆえに段取りが必要。
これを防衛型ペシミスト(OP)特徴として、「次は失敗するかも」

逆に、戦略的オプティミスト(SO)の人は根拠なく「次も大丈夫」と考えられる。(ポジティブ)

セロトニンが多いと安心とやる気がアップ。そのセロトニンを運ぶたんぱく質がセロトニントランスポーター。その数は遺伝子で決まる。

日本人はL型が19%(longか?)
S型が81%(short?)

L型はSOで、S型がOP。
SOは失敗してもすぐに立ち直り、すぐ次のチャレンジができる。このタイプは段取りするよりトライアンドエラーを繰り返す方が早く成功に近づく。

って、ここまで読んで

息子これ!!と。
私もこっちかも???


って事で、必要ないかも??と思ってしまった。

あとは流し読みで終了(・_・;

自民党本流と保守本流

2019-06-06 | 
田中秀征「自民党本流と保守本流」



知人より借りました。
BRUTUSの本特集で見かけて、読みたかった本。
買ったと聞いていたので、いつか借りたいな、と虎視眈々とチャンスを狙ってました(大袈裟)

自民党は、自由党と民主党がくっついて出来上がった政党。そこには石橋湛山思想が流れている自由党系の保守本流→鳩山一郎、吉田茂、石橋湛山かスターター。但し石橋湛山と吉田茂は後年断絶。その後知的集団に、池田勇人、石田博英、宮沢喜一、加藤紘一、与謝野馨、著者等の宏池会メンバー。武闘派集団に、田中角栄等の経世会メンバー。盟友は大平正芳らがいた。

民主党の主軸は岸信介。

そもそも戦争に対する考え方が大幅に違った2つの党が、戦後の冷戦勃発でアメリカの、対日政策が180度変わってしまい(日本を徹底的に弱くする→中国が共産化しちゃったから日本には防波堤として強くなってもらわなくちゃ)、その事で保守内対立を一時休戦して出来上がった政党なので、冷戦終結後は存在意義があやふやになった模様。

すごーい、スマホに名前入れると全員一発で変換されるわ。

これらの保守本流から総理大臣がで続けていたのに、バブル崩壊や小選挙区制や汚職事件で宮沢内閣がボロボロになり、離党した細川護熙が首相になったり、(だけどこの人は保守本流だし、宮沢喜一も応援してたと後でわかる)
その後
2000年に小渕さんの死去、加藤の乱、小沢一郎グループの離党ですっかり勢いをなくしてしまい、そこから岸信介の流れの自民党本流へ首相の座が移っていく。

難し過ぎて整理しながら読み進めました。



国粋主義者の岸信介に安倍首相は心酔してるぽいもんなぁ。

筆者は現在の行き過ぎたナショナリズムに危機感を抱いてるぽい。

保守本流側の人の書いた本だからいいことしか書いてないのだろうけど、色々知らなかったことを知れて、読んでいて本当に面白かったです。

心に残ったのは
ナショナリズムは社会主義より怖い、民衆の感情だから、程度が難しい。

てのと、

時代が危機に臨んだ時、凡庸な人が政策決定の場を占拠していたら危機は決して避けられない。
第一次大戦も第二次大戦もそうだった。

というくだり。

ドイツの事にも触れてましたね。

私は、クラウス・コルドンのベルリンシリーズを読んだ衝撃が忘れられなくて。
本当に政治家は、ナショナリズムの空気をコントロールできる人たちで構成されて欲しいと思います。

政治に詳しくないので難しい部分も理解不能な部分も多々ありましたが、わからない人にもわかりやすく伝えてくれる、結構オススメの一冊かも知れません。

満足度90