読む日々

テーマばらばらの読書日記

息子の作ったお話

2010-10-24 | 雑感
昨日の朝、5時半頃から布団の中で息子と二人で語り合っていたところ

突然「オレが考えたお話、してあげようか?」というので お願いしました。




むかしむかし あるところに おばあさんが住んでいました。(おじいさんはいないらしい。うちの夫婦仲が悪いから?)

ある日おばあさんはリンゴを取りにいきました。(最近リンゴを食べれるようになったらしい)

すると一つも実がなってません。びっくりしたおばあさんは気を失ってしまいました。

目が覚めるとそこにはリンゴでできた大きな山がありました。

登っていくと魔女がいました。

魔女はおばあさんにいいました。「願いをひとつだけかなえてあげよう」

おばあさんは「若くなりたい」と言って、若くしてもらいました。(私がいつも白髪を抜かせているからか)

若くなったおばあさんは赤ちゃんを産みました。(最近、弟妹が欲しい欲しいとうるさい。おかあさんはトシだから無理と言っている。あ、だから若がえりなのか)

その赤ちゃんはとっても大きくて、生まれた時から立ってました。

びっくりしたおばあさんは魔女に理由を聞きにいきました。

魔女は「わからない」といいました。

家へ帰ると子供はもう大人になってました。

そして旅に出てしまいました。

おしまい。

・・・・・なんだかよくわからないけど、「お話」に興味を持ってくれたことが嬉しかったので、新しいカテゴリを作って書いちゃいました

一角獣

2010-10-22 | 
「一角獣」小池真理子

図書館でふと目に入りました。

小池真理子さんの小説は基本的に大好きですが、内容がかなり重たいので、自分に余裕がない時はちょっと読めません。

今も決して余裕があるわけじゃないんですが、なんとなく心ひかれてパラパラとめくってみたら・・・

短編集じゃないですか

これならイケる!と喜び勇んで借りてきました。

本当に短いお話から、普通の短編まで8篇。ひとつひとつに、門坂 流さん という方の銅版画の挿絵付。装丁が豪華です
もしかして、紙のケースに入っていたんじゃなかろうか・・。

で、内容ですが、これがまた・・・

すごく切なくて、琴線に触れまくりで、涙が止まらない。

大人の女性向けのお話ばっかりです。もし若いころに読んでいたらここまで感動しないと思います。

今、自分がこの本に出会えた意味、みたいな事まで考えてしまいました。

特に最初の「こんな花あらしの午後は」は、もう言葉が出ないです。

似たようなコンセプトらしき、ここでも書いた太宰治の娘さんが書いたものとはまったく違いました。
自分の好みかどうかの違いなんでしょうけど。

満足度100

ひと月の夏

2010-10-21 | 
「ひと月の夏」J.L.カー/著 小野寺健/訳

第一次大戦でつらい経験をし、妻にも逃げられた青年が、イングランド北部ヨークシャーにある小さな教会で壁画の修復作業に当たる事になります。そこで、遺跡(というか墓)の発掘にあたるもう一人の青年と友情を育み、また牧師の妻(とっても綺麗な)との淡い恋(って何もないけど)が描かれた本でした。

当時のヨークシャーの様子が目に浮かぶようです。(今のヨークシャーも知らないですが)
遠い国の遠い時代なんだけど、なんだか懐かしいような。

そして大した出来事も起こらず、淡々と進む物語。

昔見た映画で、松たか子と緒方直人が出てた(と思う)「東京日和」(だと思う・・^^;)という映画の、淡々っぷりが思い出されました。結構好きです、こういうの。

なので、満足度80

絵本

2010-10-20 | 絵本
「おおきなおおきなさかな」作:高科正信 絵:荒井良二

おとうさんと、海へ釣りにいく事になった「ぼく」。学校で自慢します。「じゃんじゃん釣るよ」って。

でも釣れたのはホンの小さな魚が一匹。学校でどうだった?と聞かれた「ぼく」は見栄を張って少し大きな表現をしてしまいます。

それが、いろいろな友達の耳に入るにつれどんどん大きな魚を釣った事になっていき・・・。
なんだか嘘をついた自分に落ち着かない「ぼく」。でもお父さんが言った独り言「海はいいなあ。釣れてもつれなくても」みたいな言葉に救われるお話。

噂のおひれの付き具合がおもしろかった。息子は自分もお父さんとよく釣りに行くので興味深かったよう。あまり教訓話っぽくないのが またよかったかも。「どんどん どんどん うそつきになったいくから たいへんだよね?」との感想でした。

作者さんも海の近くにお住まいで、よく釣りにいかれているとのこと。

満足度70

絵本

2010-10-19 | 絵本
「しょうぼうしのトトフ」リオネル・コクラン作 石津ちひろ訳(ゴブリン書房)

4人いる消防署の一員トトフは、いつも電話番とおそうじ係で、火事の現場に連れていってもらえません
また置いてきぼりされたある日、なんと消防署が火事に

一人で消火したトトフは ちょっとした英雄。次は消防車を運転して出動・・というお話。
息子は「この人さ、小さいよね。なんでこの人だけ小さいの???」

フランスの絵本みたいです。こどもが描いたかのような味のある絵。
ボリューム的に、1年生くらいの読み聞かせにピッタリかな

この作家さんはイラストで有名な方みたい。このトトフもどうやシリーズものらしいです。