ひろば 研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

2005年9月11日、西鉄大橋駅

2019年09月17日 07時00分00秒 | 旅行記

 〔以下は、「待合室」の第146回「西鉄大橋駅」(2005年9月21日~10月21日掲載)に大幅な修正を加えたものです。写真撮影日は2005年9月11日です。〕

 このブログや川崎高津公法研究室で何度も記してきたように、私は、2004年から2012年まで、夏期休暇中に西南学院大学法学部の集中講義「税法」を担当していました。また、2007年度、2009年度および2011年度には福岡大学法学部の集中講義「財政法」も担当しました。そのため、福岡市には浅からぬ縁があった訳です。9年度連続で担当させていただきましたから、当然、あれやこれやのことがありましたが、全体的に見れば楽しかったと思っています。そうでなければ、集中講義を続けられる訳がありません。今も、一日の講義が終わった後、当時の学生の皆さんからあれやこれやの質問などを受け、さらに(何を話したのか詳しいことは覚えていませんが)いつの間にか雑談に変わり、1時間以上、最も長かった日には20時頃まであれこれと話をしたことは、私自身にとっても楽しい思い出として残っています。福岡での集中講義を担当しなくなくなってから、こういう時間を持つことは非常に少なくなってしまいました。この点が、或る意味では私にとっても反省点かもしれません。最近は、このような機会がないからです。

 交響曲や協奏曲にたとえるならば序奏が長くなりました。主題に移ります。

 2005年の西南学院大学法学部の集中講義「税法」は、当初、9月7日(水曜日)から始まることとなっていましたが、高千穂鉄道に止めを刺した台風14号の接近のため、初日が9月8日にずれ込みました。また、集中講義のために自宅から持参したパソコン(SONYのVAIO VGN-S52Bでした)が急にトラブルを起こし、大変でしたが、講義の際に使用したスライドを掲載するためにホテルで更新作業をやりましたし、学生たちと話をしたりすることもでき、私にとっては楽しい日々でした。福岡という場所がよかったのかもしれません。そして、大分大学時代のゼミ生たちと会うこともできました(2004年度は集中講義期間中に台風が接近したため、中止したのでした)。

 私は、福岡というと博多や中州ではなく、天神周辺を中心に考え、動いていました。大分大学時代からの習性ですが、2005年度もそうで、期間中、七隈線で橋本へ行き(この駅の周辺には驚かされました)、六本松へ引き返して歩いたり、藤崎へ行ったり、西新の商店街を歩いたり、天神、大名などの色々な店をまわったりしました。

 そして、9月11日(日曜日)の午後、西鉄福岡(天神)駅の真上にある天神バスセンターで大分大学時代のゼミ生たちと別れた後、私は西鉄天神大牟田線で大橋へ行きました。

 西鉄福岡駅から、上の写真に出ている普通電車で大橋に来ました。

 現在、大橋駅は特急停車駅ですが、そのようになったのは2017年8月下旬のことです。2005年9月11日には特急通過駅でしたから、この電車は、大橋で特急の通過待ちをしていました。

 私は大橋で降りました。この電車は、たった1編成(4両)しかないという700系です。詳しいことは「懐かしの西鉄700形」をお読みいただきたいのですが、昭和47(1972)年製、かつての特急用車両2000系の前年に登場しています。姿などはほとんど600形と同じです。2006年に廃車となったため、非常に貴重な機会を得られたこととなりました。この1回しか撮影できず、乗車もできなかったのです。

 私は、集中講義期間中、必ず大橋駅周辺を訪れていました。気に入ったお好み焼き屋があり(福岡市には、有名なお好み焼き屋がいくつかあります)、そこで夕食をとっていたのです。2004年は西口だけを回りましたので、今回は東口に出ました。この駅を見ていると、東京のどこかの駅に似ているように思えるのですが、いかがでしょうか。

 2017年8月までは特急以外の全列車が停まり、現在は全列車が停車する大橋駅は、南区の中心で、バスターミナルにもなっています。降りてまもなく、博多南駅行のバスが来ましたが、時間の関係などもあって乗るのはやめました。天神、美野島など、色々な方向に出ています。

 大橋は大学など学校の多いところでもあり、九州地区のテレビ番組、たとえば九州朝日放送の「ドォーモ」にもよく出てきました。この交差点を奥のほうに行けば筑紫野市や春日市のほうに行けますが、その標識の奥に、緑色の少々目立たない標識があります。大橋にある大学で、おそらく最も有名な九州芸術工科大学です。地元では芸工大とも言われていました。もっとも、2003年10月1日、大分大学・大分医科大学の統合と同じ日に、九州芸術工科大学は九州大学と統合しており、現在は九州大学大学院芸術工科研究院・大学院芸術工学府・芸術工科部になっています。

 大橋は、それほど大きな街ではありません。そこで、東口を回ってから駅の中を通って西口に出ました。大きな駅前広場と楠が印象的です。こちらのほうの出口も、東京のどこかの駅に似ているような気がします。よく思い出せないのですが。

 ところで、皆様は大橋をどのように発音されますか。

 関東人、より狭くいえば、多摩地区の方言エリアでもある川崎市の出身である私は、大橋の最初の「お」だけ低く、二番目の「お」から最後の「し」までを高く発音します。しかし、西鉄の児童放送では最初の「お」だけ高く発音し、二番目の「お」から低くなります。東急田園都市線の駅である池尻大橋を発音した時のような感じとなる訳です。

 私が福岡に滞在していた2005年9月9日から、福岡市で全国都市緑化花フェア(またの名はアイランド花どんたく)が行われています。その行事と関連する鉢植えが置かれていました。全国都市緑化花フェアの会場は東区の香椎や和白の沖合いにある人工島で、2004年に、近くを香椎線のディーゼルカーで通っています。

 接近して撮影してみました。このような鉢植えでなく、地面に植えられているとさらによいと思うのですが、それは今後の取り組み次第、ということでしょうか。

 どんたくと言えば、5月の連休期間中、最も観光客などを集める行事として知られています。私は神奈川県出身ですので、5月の連休期間といえば横浜の港祭りを思い出すのですが、全国的に最も人通りが多いのはどんたく期間中の福岡でしょう。私も、一度だけ、しかもどんたくがあることを知らずに天神に行き、あまりの雑踏に驚かされました。

撮影した本人が全く覚えていないので困ったものですが、やはり大橋駅前の広場で見かけたものです。たしかに、この辺りは福岡でも一種独特の雰囲気をかもしだしています。

駅前広場の楠についての説明板です。元々この広場にあったのではなく、移植されたものであるとのことです。間近に見るとけっこう立派なものです。

 西鉄大橋駅の、こちらは西口です。しかし、東口とよく似ていて、一瞬見ただけではどちらなのかわかりません。こういう駅は、おそらく、それほど多くないでしょう。西鉄福岡(天神)駅も、東口と西口では全く構造が異なりますし、博多駅なども同様です。高架駅の場合、西口と東口、北口と南口で同じような構造にすることは多いのですが、この駅くらい、見分けがつかないような駅は、少なくとも私には思い当たりません。

 (ここは変わった所かもしれません。何しろ、私は2012年9月を最後に、大橋駅周辺を訪れていません。)

 少し回った後、ホテルに戻って仕事を続けるため、西鉄電車に乗って西鉄福岡(天神)へ戻りました。急行電車の場合であれば、次が薬院、そして西鉄福岡(天神)です(現在では特急も同じです)。ちなみに、現在の西鉄の鉄道路線であれば、全線に乗っています。

 最後に、余計になってしまうコーダを。

 妻と知り合い、結婚するきっかけとなったのも、福岡での集中講義でした。最初に会ったのが、私が日本税法学会九州地区大会での報告を担当した2008年10月4日、博多駅筑紫口の近くでの懇親会の場でした。何がどうなるかはわからないものです。


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