ひろば 研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

2009年12月、神戸を歩く(2)

2015年07月18日 00時00分05秒 | 旅行記

 南京町の入口の隣という場所にあるホテル東急ビズフォート神戸元町(現在の神戸元町東急REIホテル)に泊まり、2009年12月26日の朝を迎えました。朝食はホテルでとります。それから、昨日待ち合わせをした人と、神戸市中央区を歩いて見ることとしました。予定のコースは、旧居留地→神戸市役所→三宮駅→北野町です。

 大丸神戸店の裏に旧居留地が広がっています。当時の建物がそのまま残っている、というような所は見当たらなかったのですが、上手く雰囲気を残している、という感じがします。1995年1月17日の兵庫県南部地震の際はどうであったのでしょうか。

 歩道に置かれている花壇(プランター)です。神戸に居留地が置かれたのは1868年のことです。前年、つまり1867(慶応3)年に現在の兵庫区で開港しており、現在の中央区に居留地が置かれたという訳です。1900(明治33)年、居留地制度は廃止されました。神戸市の市街地は、元々は兵庫区から始まっており、現在の東海道本線の大阪~神戸が開通すると同時に神戸駅周辺、現在の阪神電鉄本線が開業し、さらに現在の阪急電鉄神戸本線が延長されることによって三宮が神戸市の中心街となります。旧居留地のすぐそばが中心となった訳です。

  ちなみに、神戸市の中央区は1980年に葺合区と生田区が合併して誕生しました。日本国憲法施行の下、関東地方で行政区の合併の例はないのですが(横浜市と川崎市には、合併と逆の分区の例があります)、関西地方では神戸市中央区の他、大阪市中央区(東区と南区が合併)の例があります。

 

 ○○筋というと、すぐに思い出すのは大阪市ですが、神戸市にも御覧のように明石町筋、京町筋などがあります。但し、正式の住居表示などとはなっていないようです(明石町、京町などはありますが)。また、神戸市の市街地全体に「筋」がある訳でもないようです。

 私の経験に基づいて思う所では、日本で最も道がわかりやすい都市は大阪市と札幌市です(京都市は、わかりやすさの点では大阪市および札幌市に比べて落ちます)。大阪市の場合は、少なくともメインとなる通りについては南北に通る道が「筋」(例、御堂筋、四ツ橋筋、谷町筋、堺筋)、東西に通る道が「通」(中央通、土佐堀通、長堀通)となっているので、非常にわかりやすいのです(大阪市でタクシーの運転手にも尋ね、確認しました)。また、札幌市の中心部の場合は「北1条西2丁目」(札幌市役所の住所)というようになっており、交差点には「南4西5」などと書かれています。

 神戸市の場合は大阪市と同じような言い方なのですが、「筋」と「通」の使い分けについてはよくわかりません(大阪市と同じではないかと推測しますが)。何度か神戸市を訪れていますが、神戸市でも「筋」という表現があることを知ったのは、2009年12月に訪れてからです。大阪市の場合は、御堂筋、谷町筋、四ツ橋筋、堺筋および今里筋が地下鉄の路線名になっているほどで、「筋」の存在は全国的にも有名ですが、神戸市の場合は、地元の人を除けば「知る人ぞ知る」ではないかと思われます。

少し東に歩いて浪花町筋です。有名ブランドと思われる名前を冠した店舗などが並んでいました。

消火栓の蓋ですが、神戸市らしいというか、洒落たデザインです。

我々は、神戸市役所のすぐそばにある花時計に向かって歩きます。土曜日の朝であるためなのか、車も人も少ないのですが、平日の朝などは人通りが多いのでしょう。

 

〔2011年7月20日から27日まで、「待合室」第428回として掲載。一部を修正。〕


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