小うつな人・ケアマネな人、を応援する日記

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訪問看護STの普及に「一人開業は必要」

2011-08-04 13:06:49 | 日記
訪問看護STの普及に「一人開業は必要」


cbニュースより引用。

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 訪問看護師でつくる「全国訪問ボランティアナースの会キャンナス」(キャンナス)と「開業看護師を育てる会」は8月3日、宮城県庁内で合同の記者会見を開き、キャンナスの看護師が行った訪問看護ステーションの一人開業の届け出について説明した。この中で、これまでに申請した青森県八戸市、宮城県の仙台市、石巻市、気仙沼市のうち、回答待ちの石巻を除く3市の認可が下りなかったことが明らかになった。両組織で代表と理事長を務める菅原由美さんは、通常の人員基準(2.5人以上)を満たせないことが施設の閉鎖理由の半数に上るとして、訪問看護ステーションを普及する観点から、一人開業の必要性を訴えた。

 会見には、八戸市に申請したキャンナス八戸の中里藤枝代表と、仙台市に届け出を行ったキャンナス仙台中央の鳴海幸代表も出席。
 認可が下りなかった理由として中里代表は、八戸市内の訪問看護ステーションの利用者の受け入れ状況を調べた市のアンケート結果などを挙げた。一方の鳴海代表は、基準該当に関する仙台市の規則の中に「当分の間、登録は行わない」とする附則があることを根拠にされたと説明した。中里代表は、「4年前から、八戸で居宅支援事業所を独りで始めた。一人開業に関してもやりたいという思いがある」と語った。

 一方、菅原さんは「最初から2.5人では経営として成り立たない。利用者が増えれば、(看護師を)増やせるような仕組みにできないか」と問題提起し、「一人がいいと言っているのではない。大規模も小規模もあっていいが、とりあえずここを規制緩和していただけないか」と訴えた。
 菅原さんはまた、訪問看護ステーションに関しては通常、都道府県に届け出るのに対し、一人開業では市町村に申請することから、「(被災地の)市町村にとって今、新しいことをするのは本当に大変だと思う」と理解を示した上で、今後、在宅医療における訪問看護のニーズがさらに高まるとして、一人開業の実現に意欲を示した。

 訪問看護ステーションの一人開業をめぐっては、厚生労働省が4月、東日本大震災の被災地に限って、来年3月までの特例措置として一人開業を認める通知を出している。一方、政府が7月に閣議決定した規制・制度改革に関する追加方針では、訪問看護ステーションの開業要件の見直しも対象項目に含まれており、今回の特例措置の結果を踏まえて年度内に結論を出すことが明示されている。

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どうしてニーズも高く・効率的なのに、「新しい」ことは難しいのだろう?
「最初から2.5人では経営として成り立たない。」これがわからない、国の姿勢。
もう、望みは薄いのだろうか…

いのちってなんだろう

2011-08-04 09:22:54 | 弱さへの思考
このタイトルの本は佼成出版社から出ている、子供向けの哲学の本である。
その中で鷲田清一氏の文書がある。それを基にまとめてみる。

炊事・洗濯・被服・掃除・育児・介護・教育・看護・出産・葬送…

これらはかつて家庭内や地域相互扶助という形にあり、市場経済外にあった。
現代は、これらは全て市場経済となり、「家事」もサービス業として外部化され企業化されていった経緯がある。これを良し悪しで判断するのではなく、そういう現代であることを、認識する。

これは助け合って生きるということのもっとも基本的な営みが、日常生活の身近な場面でじかに目撃されなくなったということでもある。
例えば、調理過程・排せつ物処理の過程なども同じである。
死体処理の過程(最近はおくりびとが増えてはきているがマイノリティだろう)や出産も同じである。

かつては、いのちが「つながりの中にある」ことをきちんと覚えこませる工夫があった。

私たちの社会は、他のいのちを奪うことでみずからのいのちをつなぐという、この生の残酷な事実をかくしてきている。このことによってもっと重要なものを隠し、棚上げにしてきたということはないだろうか?

わたしのいのち…でも、いのちについて、ほとんど知ることがない。交換やあげることもできない。思い通りになるものでもない。
いのちはいつも他の身体との交わりややりとりのなかにあるのであって、いのちの保ち方、行く末は、
そのいのちに様々なかたちであずかっているものでもある。

いのちのつながりを認識する機会を外注することで、何かを失った。
何かとは…たぶん、交換や譲渡不能な「いのち」の概念であるとも思われる。
関わりの中で生まれるいのち…という考え方。
このほとんどわからないいのちについて、ずっと考えていきたいと思う。