小うつな人・ケアマネな人、を応援する日記

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カイン 自分の「弱さ」に悩むきみへ(中島義道)を読んで(3)

2011-08-02 09:43:28 | 弱さへの思考
カイン 自分の「弱さ」に悩むきみへ(中島義道)を読んで(3)


創世記 / 4章 15節
主はカインに言われた。「いや、それゆえカインを殺す者は、だれであれ七倍の復讐を受けるであろう。」主はカインに出会う者がだれも彼を撃つことのないように、カインにしるしを付けられた。


日頃、怒っている人は関係ないのだが、
マイノリティな方々には「怒る技術を体得する」必要がある。
本書には以下のような文章がある。
「自分は正しいことを要求することによって、はげしく他人を傷つけることを知っているがゆえに-なぜなら、注意されたものもそれが正しいことを承認せざるをえないから-自分は相手からいかなる仕返しを受けてもしかたない、と居直るようになった。」

アサーティヴという考え方もあるのだが、そうではなく、正論であろうがなかろうが、怒るという行為は、他者をはげしく傷つける。よって、「相手から何をされてもしかたない」と居直ることが必要なのだ。

ところが、だ。
日頃怒っている輩は…
「なぜ、世の中の善人どもは、正しいことは無償で得られるなどというノンキなこと」を考えているのだ。
利己的であれ、正論であれ、怒ったことで自らの主張は受け入れられ、報復がない…とノンキに考えている、すばらしい善人の方々にはほとほとあきれる。
よく役所の窓口でどなり散らしている善人の方々がおられるが、自分は正しい=怒鳴ってもいい=正しいから仕返しはない、とでも思っているのだろうか?ノンキだな。

私たち、「カイン」は、覚悟を持って、怒る技術を体得しよう。
その結果、怒らなくとも、よいではないか。