DEEPLY JAPAN

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立場主義を超えてフリーになっとく→脱皮した左右へ

2017-12-12 17:50:17 | 太平洋情勢乱雑怪奇

「逝きし世の面影」さんが、空気読まないトランプの「パンドラの箱」を開けるシリーズを書かれいた。面白い。トラックバックをしたいんだけど、最近gooはトラックバック機能を無くしたのでできません。そのうちコメント欄に自分で、トラックバックしましたよのご挨拶をしてこようかなと思ったりしてるところ。

そこで、マイケル・フリン中将のいわゆる「ロシアゲート」に触れた記事があった。

元国防情報局長のマイケル・フリン中将は『ISIS(イスラム国)は米軍などの傭兵組織だ』との禁断の事実(アメリカのタブー中のタブー)を暴露する報告書を作成したことからオバマ大統領によって解任された。

フリンは米軍情報部のトップとして、ドナルド・トランプの米大統領選挙に協力したことから、当選後に最側近として大統領補佐官(国家安全保障問題担当)に就任した。ところが民主党(クリントン)やリベラルメディアの標的になり一番最初に早々と大統領補佐官を辞任していた。

http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/21ec0e6cfad27bd5098808299cbb9998#comment-list

 

ふと、というか、このブログを長らくご一緒くださってる方にはもはや耳タコ(目タコ?)だと思いますが、あえてもう一度。自分の2016年11月の記事。

フリンは、普通のムスリムの人を攻撃しているわけではない。イスラムというのは政治的イデオロギーで、わけても非常に問題なイデオロギーがある、これが過激派となっている。これは普通にイスラムとかムスリムとか言うんじゃなくて、ちゃんと定義して言うべきなんだ、これを放置することはホントに危険だ、という態度なの。

これは、よくよく考えると、実に実に実にthe West のある種の秘密を暴露しかねない態度なわけですよ。

だって、サウジのワッファービズムとかそこらへんを中心にして出来上がっていった「過激派」のことを、よろしくない、こんなことはやめさせるべきなんだという主張だから。

で、これはサウジだけの問題ではない可能性は常にある、と私は思っている。だってthe West がムスリムを使い出したのはもうずっと昔からだし。

しかも、単なるイデオロギー問題として語っているのではなく、フリンは本職の軍の情報機関の人なので、どこで誰が動いているかわかった上で言ってる。

で、そこからロシアとの協力は大事だ、という認識に繋がる。この過激イデオロギーが広がるのを座視するのは間違っているし我々はみんな被害を受ける、ロシアはもっと被害を受けている、という認識も披歴していた。

トランプ、ホントにフリンを起用するらしい

という人なわけですよ。その上で、なにせ立場が立場なので、誰がどうやってそれらのお宗旨を利用して兵隊を雇っているか、コントロールしているかをまず間違いなく知ってる人。

そして、

トランプ、ホントにフリンを起用するらしい

の中にリンクした動画では、マイケル・フリンはそのことを40分にわたるインタビューで切々と訴えている(傭兵だとまでは言ってない)。RTで、ソ連の外相として有名なシュワルナゼの孫娘と対話しているという設定も相当興味深いのだが。

 

で、あらためて読むに、プーチン率いるロシアの態度と非常に近いことを言っていた人なわけですよ。だから、ロシアに対してpro(親)だとここから考えることもできるといえばできるかもしれない。

しかし、それなら、オウム真理教は危険である、通常の仏教と考えるのは間違いだ、と仮にロシア外相が言ったとして、それに、「まったくその通り」と言ったら親ロシアなのだろうか? そして、ロシア外相が語ったからといって、「いいやオウム問題は無視すべきだ」と考えることが正しいのか? ワッファービズム等を利用した過激イスラム問題に対する態度を、誰が賛成、誰が反対を基準にして考えるのはまったく間違っている。
だから、こういう人を、相対的にいえば大したことのない罪で罪人にして、現在の、主流メディアを広報にしたディープステート支配は、大問題を隠しているってこと。まぁ、暴露したくないのはわかるけど(笑)。

 

で、少なからぬアメリカ人はこのことにすでに気付いている。なんでかというと、リビア、シリアの展開でのおかしすぎる様子はすでに知られているし、そもそもアルカイダってなんだ疑惑はずっとあるから。

 

にもかかわらず、日本の知識人枠っぽい人たちは、去年末からこの米民主党による宣伝をまに受けて「オフィシャルストーリー」の意味を取ろうとしない。これはもうどうしたもんでしょうね。

軍事評論家の田岡さんあたりが激しい調子で、フリンはロシアに操られている節を去年末から振りまいてるし、デモクラTVあたりの人は全員これに感染している風だ。ということは朝日関係者はこの線で行くと決めた、みたいな感じなんでしょう。

そうかと思えば、数日前の岩上さんのところのレポートでも、中国評論家の矢吹晋氏が、このラインのことを平気で言っていたみたいだ(twitterで見た)。米民主党の選挙戦の電子メールが全部ロシアに見られてたんですよ、みたいな。それはwiki、もしくは民主党の内部の問題の線が濃く、よしんば、仮に全部見られていたとろこで、それがあのアメリカ人たちの投票行動にどう影響できるのかは別問題でしょ。投票箱を使った民主主義を理解されていないのじゃないかといったところ。

要するに、冷静に考えるとこれらの「オフィシャルライン」を信じている人たちは、1945年になっても大本営を信じろと国民に教唆している人たちのことなんだなって感じ。自分の立場を守るために、本当はどう考えているのかは伏せて(本当に信じているかもしれないけど)、オフィシャルラインをひたすら説く。

いろんなところで私は反発していたりする、田中宇さんですが、これには私も賛成。もはや、恥ずかしいのレベルだ。

2時間2時間前

返信先: さん

プーチンのロシアが、米トランプを動かしているという話は、軍産マスコミの完全な捏造。報じられていることを原文でよく読めば的外れとわかる。それをやらず、プーチンが米国を動かしてると生半可な知識でツイートする人は、自分の間抜けさ・騙されを晒してる。恥ずかしいよ。

困ったもんですよ、ほんと。


■ 脱皮する左右

もうリベラルなんてほおっておけというわけにはいかんのですよ。特に日本では。日本の場合、ここがこけたら近代的な社会思想を、批判にせよ肯定にせよ、ともあれ理解できるセクターがいなくなりそうなんだもの。右派方面は、片山さんみたいな人もいるけど、多くの場合、反共右派≒ナチ右派なので、こんなもんを伸張させてどないしまんねん、なの。

基本的な枠組みとしては、リベラル/反共右派、というのが日本的な表れだけど、これは、トロキスト/ネオコン対の日本版なんだとは思う。対になるでしょ。

ということは、アメリカで、右からもこぼれ、左からもこぼれた人たちが、トロキスト/ネオコンという主流派に抗している状況があるんだから、日本でも、右からも左からも、少なくとも精神的に落ちこぼれておく、フリーになっておく、という時代が求められていると考えればいいのではないの。そうだわ!

そこにいつか、ロン・ポール(右)とかクレーグ・ロバーツ(右)、オリバー・ストーン(左)、マックス・カイザー(やや左)、アサンジュ(やや左)、etc. みたいな人たちが出てくる・・・。来て!

これはきっと、新しい政治的な左右が生まれつつあると考えればいいんじゃないのか、と。私たちは、総じて脱皮してる、と。

このことを主流メディアは、極左と極右が跋扈する、と書くんだが、それはつまり中央の「オフィシャル・ライン至上主義」に付き合いきれない人々が、両方、あるいは四方の端っこに避難しているということだと理解すればいいんじゃないの。

そういえば、ドイツがまさにそれでしょう。中央の二大政党CDSとSPDが大連立と聞くと、いかにもすごい連立なんだが、この頃では二つ足しても50%ぐらいにしかならなくなり、残りの40数パーセントは4つの党に分われている。そのうち2つ(ザ・レフトとドイツ人のための選択肢(AfD))は、中央から「存在しないもの」扱いされていた左右の集団。

ということで、主流から積極的に離れて、ハーフウェーでにらみながら、重要な選挙の時には意を決して仕方がないからどれかを選ぶ、といった精神で立ち向かうのが吉って感じ。積極的ハーフウェー主義とでも名付けようかな。

古い船には、古いからこそ強い新しい水夫が乗り込んでいくのだ、と信じよう。


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6 コメント

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『西側忖度グループ』 (ローレライ)
2017-12-12 19:50:20
『ナチス』『イスラム国』『極左過激派』など『西側忖度グループ』の仲間とかぎ分ける『西側忖度マスメディア』が『支援の風』を吹かす。『忖度マスメディア』は日本だけでは無い。
返信する
メディア (私は黙らない)
2017-12-13 05:48:52
「北朝鮮とイスラエル、パレスチナ」に絡めてのコメントです。
オフィシャルラインの洗脳を担うメディアオーナーが一体誰かという事です。このグループが右左も牛耳っている。
メディアを牛耳り、力づくで、永遠に被害者としての映像を焼き付け、言論を封じる、そういうことです。
それに気づいた者が、左右を超えて一つの存在として無視できなくなってきたのだと思います。
婉曲的な文章ですみません。真意は想像にお任せします。
返信する
大局観と情報分析 (simple)
2017-12-13 06:01:46
第一次大戦とローザルクセンブルグ付近から
注目していました。アナール派のドットさんの
ドイツに対する問題意識に関心を持っていた
時期でしたから、このブログの賠償問題と米
国資本とナチスの関わり、おかげでご紹介の
複数の書籍も手に入れて少しだけ知恵が付
いた感じです。

かくの如く大局観と情報分析溢れるブログ論
説は目からうろこがとても多い、いつも驚きと
感謝をしています、そう思っている読者が多
いはずです。

トランプさんが移民関連で厳しいのもナチス
残党の入国を意識して「ナフリス」的(「潜在的
攻撃者」)なものに対する警戒感を持っている
ことに直ぐ気づいたのも、ここのブログからだ
った感じです。

過去ログも豊富なだけに失礼があることをい
ささか怖れつつ読ませて頂いております。
返信する
アメリカは全能の国 (石井)
2017-12-13 11:12:34
アポロの「月面着陸」については、TVCのプシコフさんがしつこく追いかけています。確か今年だけでも3回は特集しています。その内のひとつ。(49分過ぎから)
https://www.youtube.com/watch?v=IXAakN7pVwY
トランプの科学担当補佐官(David Gelernter)が、「アメリカ人は未だ嘗て一度も月面に降り立ったことはない」との発言した、に始まり、彼の説明。「現在に至るまでヴァンアレン帯の放射能から、宇宙船、宇宙服を守ることは不可能」バイコヌール基地の技術者のインタビュー、「この知らせに我々は大笑いした」しかしソ連上層部が「月面着陸」を認めたことから、沈黙を決めた。
返信する
Gelernterの発言みつけました (ブログ主)
2017-12-13 15:00:25
石井さん、
プシコフさん、好きなんです、私。
それはそうと、49分近辺から見ました。あのおじいさんぽい人がバイコヌールの方なんでしょうね。大笑いでした、という感じがわかりました。

で、そのきっかけとなったGelernterの発言を私は知らなかったんですがネット上で発見。そりゃ話題になりますね。
「2030年までの火星軌道ミッションなんてどうやってやり遂げられるんだ、我々は月にさえ行ったことがないのに」だそう。
“ How can we manage to organize a U.S.-crewed orbital Mars mission by the mid-2030s when we never even went to the moon? The idea is laughable, as was Obama’s administration, if I may add ”
http://worldnewsdailyreport.com/trump-science-advisor-denies-apollo-moon-landings-ever-happened/
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どうもありがとうございます (ブログ主)
2017-12-13 15:04:12
simpleさん、
多分、おほめにあずかっているんじゃないかと思うんですが、もし何かお役に立っているのなら嬉しい限りです。

ナチがらみの説明は、冷戦時代に本当に支配にとって都合よく書き換えられているんだなと私にしても、考えてみてはじめて気が付いたような感じです。ということはそれは日本にも該当するだろう、と思っているところです。

今後ともどうぞよろしくお願いします。
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