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ロシアにおけるアルメニア文化展

2017-11-16 21:25:36 | アジア情勢複雑怪奇

ロシアにおけるアルメニア文化、というコンセプトをもった展示会がモスクワで開かれている。アルメニアの画家マトリオス・サリヤンの展覧会がおそらく併設のよう。

Opening of Days of Armenian Culture in Russia

Vladimir Putin and President of Armenia Serzh Sargsyan opened the Days of Armenian Culture in Russia during a ceremony at the Tretyakov Gallery.

http://en.kremlin.ru/events/president/news/56103

 

これっていいと思うな。革命騒ぎが起こって来る前のロシア帝国の周辺の、ロシア帝国内だが独自の民族集団だったところを、ソ連時代ではなく、もっと長いスパンで思い起こすよすがとなる。いいと思う、とても。

ロシアの芸術関係者が素晴らしいのは、コンセプトワークが善きもの、調和あるものへ向かい、しかも、それを引っ張るのではなくて、そうなるべく、示唆を受けるべく作られているところではないかとかねがね思っているのだが、それもこれも素晴らしい作品やアーチストに恵まれているからこそできる話ではある。無理する必要がない。

また、アルメニアやグルジア、アゼルバイジャンといった国々を、西側勢の目が$になってる人たちは、ロシアとの関係における場所とアゼルバイジャンに出た石油をどうやって取ったらいいかを考える場としか見ないが、こういう歴史的に深く、文化的に豊饒な場所がただの石油の在り処、(作った)テロリストの通り道、あるいはソビエト圏の貧乏な国にしか見えないという点で、あなたがたの目は銀紙、耳はミニーのおもちゃ耳と言っておこう。マジで、許せん奴らだ。(私が怒っても仕方ないけど。おほほ)

 

で、今回は、アルメニアの大統領がモスクワの展示会に参加してプーチンと会談してる。

 

二人が満足げに見ているのがこれ。ミハイル・ヴルーベリDemon and Angel with Tamara’s Soul

 

1891年の作品らしい。

この絵が22年前アルメニアの首都エレバンで盗難にあい、ロシアの捜査当局(law enforcement agencyだからどことは限定されていない)が回収し、その後トレチャコフ美術館に修復のために送られたと書いてある。

私は無知なことに知らなかった絵なので写真を見ただけのまったくの想像だが、なにかミステリーが隠されているような気がしてしまう。ソビエトから独立してもお宝であったであろうこの手の絵が盗難にあうというのは何事? どこから、そしてどうやって発見されたのだろう? 気にかけておきたい。


 


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1 コメント

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『聖教とペルシャのリンク』 (ローレライ)
2017-11-17 07:02:03
『クレムリン』と『イスハファハン』の構造は似ているが『アルメニア教会』も市街地のユニットであるところが『聖教とペルシャのリンク』である。
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