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シリアの化学兵器に拘る米 & 大物テロ組織の1つグータ撤退

2018-04-08 23:34:41 | アジア情勢複雑怪奇

イギリスの嘘つきの一つの原因はシリアだろうと何度も書いてきたけど、アメリカ国務省が今日、シリアで起こっている化学兵器がらみの事件はみんなアサドとロシアのせいだという文書を出していた。

これで何度やってるんだろうかと思ってあとで数えてみたいとも思うが、いつものようにホワイトヘルメットとそれに類似した医者の団体が、アサドは自国民を殺しているという難詰をアメリカにもっていっている。

US holds Russia ‘ultimately responsible’ amid reports of dozens gassed in Syria’s Douma
Published time: 8 Apr, 2018 03:31
Edited time: 8 Apr, 2018 13:31

https://www.rt.com/news/423499-us-blames-russia-douma-chemical/

 

ほとんどこう、本土決戦的なものだと思うので実際怖い。米中央軍もやりたい方だし。

つまり、どこかで暴発してきっかけを作れば、アメリカが三軍上げて突っ込んで、シリアをぐじゃぐじゃにして終わりにすべきだ、というのがこれら米国務省、メイ政権あたりの希望。英米仏メディアはもれなくこの路線。

英米仏メディアの中の人には、確実に宗教っぽい、あるいは心理操作された人がいるんだろうなぁと前から思っているのはこれは「ビジョン」型の先導なんだろうと見えるから。実際、テンプレートらしく何度も言及されているのを見るのは、ユーゴ解体の終盤。CNNの有名キャスターはアレッポ陥落の時、「あの時NATOがガーッと入っていって、セルビアを滅ぼしたでしょ、どうしてあれができないんですか」とうっとりするような顔で言っていた。怖いと思った。

しかし現実には、セルビアはがーっと落ちたわけではなくて、NATOが下手で下手で3カ月も空爆して、オマケにソ連時代の古い高射砲に撃墜された爆撃機があったりして、とてもとても「がー」とか「わー」では終わってない。だから誰かの話によってビジョンが埋め込まれているんだと思う。

そういえば、日本のチャンネル桜に出てた人も言っていた。「そんなことしたらアメリカが許しませんよ、ぼこぼこにされるだけです」としばしば言う。こっちも何か頭の中に絵があると思えて不気味だと思ってた。

 

■ ジャイシュ・アル・イスラム、政府軍と交渉成立

そんな中、シリアに入り込んでいたテロ組織の一つ、ジャイシュ・アル・イスラムがシリア政府との交渉成立、グータから出て行って、アレッポ北部の村に移動する模様。

BREAKING: Syrian government, E. Ghouta rebels finally reach agreement

https://www.almasdarnews.com/article/breaking-syrian-government-e-ghouta-rebels-finally-reach-agreement/

 

ここは、一回そう言ったけまた膠着していたので、今度こそ、なんじゃなかろうかと思うんだがどうですかね。

東グータで空爆再開、32人死亡 反体制派、撤退交渉停滞 シリア

http://www.afpbb.com/articles/-/3170326

しかしその後、ジャイシュ・アル・イスラム内部で撤退をめぐる対立が起きたとみられ、退避は停滞。6日午後に約10日ぶりのドゥマ空爆が実施された。

 在英NGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によれば、爆撃は数十回に及び、ドゥマの多くの場所に着弾。一部はロシアの戦闘機が実施したとされる。

 

で、この団体はどういう団体かというと、公安調査庁による国際テロ組織の中にファイルのある組織。本格派というべきでしょうか。おほほ。

ジャイシュ・アル・イスラム
Jaysh al Islam, Army of Islam

http://www.moj.go.jp/psia/ITH/organizations/ME_N-africa/JAI.html

「ジャイシュ・アル・イスラム」は,シリア反政府運動発生後に結成されたスンニ派武装組織とされる。前指導者のザハラン・アルーシュは,2015年12月にシリア軍の空爆で死亡したとされ,同月,新たな指導者として,アブ・ハンマム・エッサム・アル・ブワイダニが就任したとされる。勢力は約5,000人とされる。シリア政府の打倒やイスラム国家の樹立などを活動目標とし,首都ダマスカス郊外などを拠点に活動しているとされる。

 

巷間言われているのは金出してるのはサウジ。

で、こういう団体が今もしっかり残っている中、アサド大統領というシリア国民に支持され、選挙やっても勝っちゃう人を支援してテロと戦うならいざしらず、おめおめと、こそこそと、事実上これらの国際テロ組織を支援し続ける、アメリカ、イギリス+αの指導者層というのは、一体何を考えているんだろうか、と何度も書いてるけど再度そう思う。

この組織などは国連が指定している組織だから、ここらへんを英米仏が支援している証拠があるのなら、国連マターにするのもいいかも。というか、911からこっちの偽旗事件を審議したらどうなんだろう。最終的には、英米仏に潰されるにしても、今日中身を強制的にオープンにできる可能性のある会議はあそこしかないから。このぐらいやらないと終わらないと思う。主敵の一つはメディアだから

 

■ オマケ

トランプ参入。シリアでアサドが悪さしてますの報を受け、「アニマル・アサド」と呼んで気勢をあげている模様。

ここで思い出すべきは3月1日のプーチンの言とそれに続くロシア統合参謀本部からの言ですね。

ロシアとその同盟者を攻撃してきたら、絶対攻撃しかえすと言った。キャリアを含めてとあえて言ったのは参謀本部。

つまり、2013年以来の大詰めが3月いっぱい続いていて、今それが見える状態になったといったというあたりでしょう。


  

 


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