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山東省は孔子の故郷 by 習近平 & 顧維鈞

2018-06-10 03:56:11 | アジア情勢複雑怪奇

トランプがロシアをG7に戻してみやがれ発言をしたのを受けて、メルケルが否定、それをネタに、みんなイヤよね、そーよそーよと言っているみたいな記事が出回ってますが、クレムリンは既にスポークスマンがロシアは別のフォーマットを重視していると発言しているが、それでは足らないと見たかラブロフ登場。

ロシアはG8に戻してくれなんて頼んだことはない

Russia never asked to be allowed back to G8, Lavrov says

http://tass.com/politics/1008947

 だそうです。もうロシア周りは誰でも知ってる。クリミアに橋をかけちゃった今、もうどうでも好きに言ってくれってところででしょう。
 
というところでロシアの大将たるプーチンは今日は中国で餃子を作っていた。
 

ロシアも餃子的なもの、英語圏でいうダンプリングがあるし、ポーランドもあった。ピロギとかいう小ぶりの餃子のような、肉ときのこ類が入ったものをクリアなタイプのボルシチに入れて食べるのがおいしいと思った。

結局のところこの手の食べ物はユーラシアをつっきって存在しているのではなかろうか。上海条約機構は加盟国を横断してダンプリングの行方を調査してほしい(笑)。

 

と、そんな中、習さんは歓迎レセプションで、こんなことを語っていた。

<SCO青島サミット>習主席、歓迎レセプションで祝辞
2018-06-09 23:08

http://japanese.cri.cn/20180609/9ebb8ca5-9538-b529-4667-2af34db5b990.html

 習主席は、「山東省は孔子の故郷であり、儒家文化の発祥の地であり、儒家思想は中華文明の重要な一部である。儒教が提唱する『和』の理念は、『上海精神』に通じるところがある」と述べた上で、「『上海精神』の導きによって、SCOは安全保障、経済、人・文化などの協力分野で豊かな成果をあげ、メカニズムの建設で歴史的な進展を遂げてきた。いま、SCOは8つの加盟国、4つのオブザーバー国、6つの対話パートナーから成っており、地域安全の維持、共同発展の促進、グローバルガバナンスの健全化における重要な力となっている」と述べました。

 Shandong is the home province of Confucius and birthplace of Confucianism. An integral part of Chinese civilization, Confucianism believes that "a just cause should be pursued for the common good" and champions harmony, unity and a shared community for all nations, Xi told the guests.

 

私といたしましては、いやぁ~、あたった~!!とか思った。

これを書いた時、ということはきっと山東省とはどういう地でと言い出すに違いないと思っていた。

上海条約機構サミット、山東省青島で行われる

 

そしてそれは、実にまったく、ウィルソン大統領の十四か条を受けて、顧維鈞がベルサイユ会議で演説した内容そのもの。wiki英語版にはある

山東省がいかに中国人にとって重要かという点を切々と説いて、そりゃそうだなという反応を各国外交官から受けたがしかし、前回書いた通り日本と英仏に切り崩されて、中国は山東省を奪還できず、前回書いた通り五四運動へ、そして、アメリカは頼りにならない、ソ連を頼ろうという傾斜がきつくなっていく。

 

Wilson and China: A Revised History of the Shandong Question: A Revised History of the Shandong Question
Bruce Elleman
Routledge

 

で、この顧維鈞さんはその後、国際連合ができる頃の初期の重要な人物になっていく。

といってもそもそも国民党の人なので、中共に負けて台湾に逃れることになるわけでその意味では共産党は敵だった。

が、しかし、もし今日顧さんが生きていて、習さんの言葉を聞いたら、誰が言おうとそれはまったくそうなのだ、チャイニーズにとって重要な場所なのだと言うだろうと想像して悪いものはないように思う。

レジームのライバルよりも、民族のアイデンティティーの方が大きくて強いものだと私は思う。

 

ということで前回書いた通り、この場所が出て来たところで日本としては、語るべき何かがあってしかるべきだと私は考えます。

私としては、もう二度とあのような野蛮人にならないよう国をマネージしなければならないとなお一層そう思うと記しておきたいと思います。

でもって、これは当然に、朝鮮の三一運動にも大きく関係している。今起こっていることは、結局のところその続きだとも言えるんでしょう。彼らはまだ1919年に望んだ独立を果たしていないんだもの。

 


 


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