決着がつかないどころか混迷したままの米大統領選挙ですが、いろいろと不正の話を見るにつけ、これはしかし、今回1回の選挙どころではない話となる地平が開けているわけで、ほんとのところ実に大変なことになっとるなぁって感じがしてる。
最初の頃書いた通り、第三者介在の投票回収システム、すなわちballot harvestingは不正の温床だというのはもちろんその通りで、記入があやしい、署名がおかしい、期日後の投票の扱い、といった話はこれに関するもの。
米大統領選:キーワードはballot harvesting
もう1つ、投票の集計システムの問題もある。
これは、投票の流れに応じてAへの投票をBへの投票と読み込むといった一定のアルゴリズムを設定して実行するというもの。
MITの博士さんやらが解説している動画がこれ。
Dr.SHIVA LIVE: MIT PhD Analysis of Michigan Votes Reveals Unfortunate Truth of U.S. Voting Systems.
なるほどこう仕組むのかとも思い、しかし逆には、残された解析結果から、現実的に不可解な、あるいはあり得ないであろう結果を見つけることもできるだろう、などとも思った。
で、今日的に問題なのは、両方とも今回初めて導入されたものではなく、後者のコンピュータ介在型の開票集計はもう10年以上は使われていることでしょう。
手集計以外の、相当数の選挙結果が改ざんされていた可能性はあるわけですよ。
さらに、投票日から9日経ってもまだ終わらない中から出てくるのは、州によっては、あるいはカウンティ(郡)によって、どこでIDが必要なのか、期日前は何日なのか等々選挙にとって必要な規律がまちまちだという単なる事実。
知ってる人は別に驚いてないと思うけど、驚く人もそりゃいるでしょう。
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) November 13, 2020
■ 防御ライン?
そんな中、日本語メディアで、不正は多少あるがたいしたことではない、みたいな感じで手打ちしたがってるっぽい記事を発見した。
こんな感じ。
米大統領選でやはり「不正」があったかもしれない、ちょっとした状況証拠
https://diamond.jp/articles/-/254093
統計学的な逸脱から見て不正はありそうだけど、
つまり、法廷闘争に訴えても証拠不十分で時間切れとなり、今回の選挙はバイデン新大統領で決まり、という結論になるはずです。
と締めてらっしゃる。
しかしもし、不正が単なるイレギュラー、ミス、の類ではなくて、システム的な問題とされるならば、開票の結果だけではすまない事態になると考えるべきではないのだろうか。
つまり、その不信感は、バイデンが大統領になろうが、一定のアメリカ人の中に、そしてアメリカを見ている多くの人にとって残るということ。
■ 重層的不信感
上記の記事を書かれた方は、現在の様子を、トランプとその支持者だけが悔しがっているという考えを前提にみてらっしゃるようだけど、現在の事態は、相当数のアメリカ人、特に多少なりとも頭が働く人たちにとって大変に困惑させられる事態なわけです。
日本人の中には、こんなことは小さいことだと思ってる人がいるように見えるんだけど、それはつまり、アメリカ人は不正なんかあったってどうでもいい、勝った者が勝ちなのだと勝手に前提しているということだろうか。
だがしかし、アメリカ人といえども(笑)、システマティックな不正を見て見ぬふりをすることが正しいとは思ってないでしょう。
従って、この事態は、彼らの自信を失わせるには十分になっている。
一体何をもって民主主義と言っていたのだったか?みたいな話ですからね、これは。
そして、多くの日本人の場合は、シリア、ウクライナあたりの残酷さと不正のコンボ事案を見せられていないので、バイデンのきれいごとが気持ち悪くならない人が多いんだろうと思うけど、世の中そんな人ばかりではない。
米大統領選:隠し事が多すぎたメディア
何度もいうけど、オバマ/ヒラリー/バイデン時代からの不信感の上に現在の不信感がある。
その上、バイデン陣営ときたら正式に政権を取ったわけでもないのに、アドバイザーを決めてるらしくて、そのCOVID担当アドバイザーが、全国的に6週間のロックダウンを推奨してるらしい。
だがしかし、なんで俺らがお前の言うことを聞かないとならないんだ、とさらに反発する人は当然出てくる。
Trump was right again. Biden advisor wants to shutdown the US for over a month. Sorry but 70M+ of us will not comply with you tyrannical lunatics. 😘https://t.co/eGCx4SWOsd
— Robby Starbuck (@robbystarbuck) November 11, 2020
トランプはコロナ対策を軽視した人殺しだとさんざん騒いでいたわけだが、自分たちの陣営の集会は大歓迎ってのも、多くの人の不信感のネタになったばかりだ。民主党サポーターがよってたかって喜んでいるが、こういう密集を共和党サポーターがやったら、けしからん、けしからんの大騒ぎになっていたわけですよ。
CNN doesn't sound alarm of COVID 'superspreaders' as thousands celebrate Biden win in the streetshttps://t.co/XtQz49Zgw5
— Fox News (@FoxNews) November 7, 2020
■ 総じていえば
1週間以上経って、振り返ってみれば、もし本当に民主党が勝っているのだとしたら、どうして民主党はこんなにドタバタしたのだろうという疑問に行き当たる。
大丈夫だと思うのだったら待ってればよかっただけではなかろうか?
それを、現時点での大統領のスピーチをいきなり中断して、大統領が陰謀論語ってるので中断しましたと主流メディアが言い出し(どう確証できるの?)、そこからバイデン勝利を勝手に確定していった。
私的権力の横暴が目立つ昨今
この流れこそ、いかにもいかにも、いかがわしい匂いがする。
だがしかし、ここでもしシステマチックな不正による不正な選挙が行われたことから手作業で再開票したらトランプが勝ってました、となったら、それはそれで今度は民主党側が騒ぐんでしょう。
全体として、選挙1つ満足にできないアメリカという印象ではなく事実が残る。
■ アメリカ人がどこまで気づくか
だけどまぁ、そもそも、アメリカ(+その同盟者)が海外でやってきたことはこんなものではない。脅し、買収なんでもござれで、見えてようが見えていまいが、強い見解を上からメディアを通して押し付けるのがスタンダード。そして、見かけ上の民主主義らしいものを達成してNYT他の世界的な主流メディアネットワークを通して万歳を叫ばせる。
そこから考えて、今回はアメリカ人を対象としたカラー革命が仕掛けられているのだとしたら別に驚きはない。
問題は、アメリカ人はどれぐらいこれに気づいていくのか、ではなかろうか。
また、気づいていくとどうなるのか、でもある。どうなるんだろう? 複雑すぎて想像できない。
■ オマケ
ますます混迷。
バイデン氏勝利認定を要請 元米高官ら「国家の安全脅かす」
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020111300327&g=int
連邦施設を管理するGSAによる認定がなければ、バイデン氏は国家安全保障に関する機密情報の報告などを受けられず、「米国の安全に深刻なリスクをもたらす」と警告している。
いやしかし、大統領が命じても言うことを聞かない役所ばっかりのアメリカで、ここでバイデンを混ぜて何をしようってんだい、ってところもある。
大統領が命じても聞いてくれない!
トランプ大統領が二期目も務めます
と答えました。
下院議員圧勝だから当然ですかね。