わけのわからないトラブル続きのオリンピック関連の出来事が世間をにぎわせているけど、私はその前にこのオリンピックは本当に開かれるべきなのか、そこにまだひっかかっている。理由は前に書いた通り、まずこの日本という場所、土地が揺れ揺れの時になんでやるの、それ、という点が第一。
ここで書いた通り。
箱根小規模噴火と東京オリンピック
そして、その上に、開催の時期。
7月最終週から8月1週って、大部分の本州で一年で最も暑い確率が高い時期だと思う。少なくとも東京はそうでしょう。お盆がすぎれば多少はしのぎやすい日もでてきましょうが、と遠くを見やる、みたいな時期だ。
そこで、どうして人々が身体を動かすイベントをするの? これって本気なの?
私にはどうしても信じられない。
心頭を滅却すれば火もまた涼し、とかいう精神論で乗り切ろうとするのは迷惑です!
私は北米北部に居住体験があって欧州もどちらかといえば北に遊びにいくことが多かったのだが、そこらへんから東京に夏戻ると、ほんとーに、言いようもないほど東京の夏は暑いとしばしば思った。存在しているだけで修業のようだと思ったものだった。温度で測る暑さじゃなくて、湿気が凄い。やっぱ島なんだなともよく思った。黒潮さん強いっす。(親潮地帯は、1週間ぶっ通しで暑いとかうのは少ない。)
この状況でおもてなしって何の冗談なんだろう、というのが私の考えです。
と、アゴラを見ていたら、こういう熱のこもった投稿があって、多くの人が読んでいる模様。
絶望的ポンコツチームの東京オリンピック組織委員会は即刻、解体せよ
http://blogos.com/article/131418/
しかし私は上で書いた通り既にもう条件的にアカンと思ってる方なので、今更新国立がダメダメでもエンブレムが嘘っぱちだらけの噴飯ものだろうが、そんなことは上記の根本条件からすれば小さい。
しかし、やっぱりこれを含めて、記事が書いている通り、この大会は運営委員会だかなんだかの、その統括チームがどうやらボロボロだな、ではあるようで、その想像以上のボロボロ具合が空恐ろしい。
この組織および関係者そのものが、ああ、旧政体こそ日本の誇りと思ってる現政権らしいといえばそれまでね、みたい感じが濃厚にする。あの無責任、あの不透明、それでいてなんだか知らないけど、日本は素晴らしい、日本にはお金がある、日本の技術力をもってすればとかやたらに掛け声だけは強気だ。
しかし、その無責任体制が無責任なことをすれば、誰かがその尻拭いをしなければならない。そしてそれは多分、その素晴らしい日本、つまり、一般人がなんのかんのとばんばっちゃう日本、が尻拭いするんだろうなぁとかまぁ思うわけです。
つまり、米ソ両国が異口同音に語っていた、兵は良く戦う、下級将校も戦意は高い、しかし高級将校は無能、っていうまさにそれが今も続いてるんだな、と。
とはいえ、気候と地面を変えることはできない。夏の炎天下で多くの人が熱射病となり、涼しい気候から来た人なんか命がけで過ごさないとならないオリンピックって何?
しかも、この無責任で不透明な体質を改善する気さえ見えない集団は、もし万一何かあった時、例えば火山が噴火したり地震が発生したり、1週間ぶっ通しで熱帯夜が続いたりしたらちゃんと動けるんでしょうか?
アンダーコントロールです、とか発表してみる?
それらもろもろを考えると、これを機会にいっそオリンピック返上を!!と言いたい。
ごたごたを絶好のチャンスとして捉えて、オリンピックは返上しよう!
(気候の良い10月にできない理由が、どうもアメリカとかのスポーツシーズンを外したため、と聞いたんだけど、これって本当なんだろうか?)
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いやしかし、思い出すだに腹が立つ。なんだアンダーコントロールって!