DEEPLY JAPAN

古い話も今の話も、それでもやっぱり、ずっと日本!
Truly, honestly, DEEPLY JAPAN!

バイデンのウクライナ工作を非難するロン・ポール

2021-04-07 16:37:29 | WW1&2
ウクライナ東部は戦争になる確率が高いと前から思われているところだけど、今般、バイデンという2014年にウクライナでクーデターを仕掛けた張本人が大統領として戻ってきたことから、にわかにエスカレートしている。

ウクライナ国内はボロボロなので、ゼレンスキー大統領は目先を対ロシア強硬策にもっていって、イチかバチかの体制になってる。

そこから、

3月24日、ウクライナのゼレンスキー大統領は、実質的にロシアに対する宣戦布告となる文書に署名した。大統領布告117/2021と題された文書内で、米国が支援するウクライナのこのリーダーは、クリミアをロシアから取り戻すことはウクライナの公式な方針であると述べた。

On March 24th, Ukraine's President Vladimir Zelensky signed what was essentially a declaration of war on Russia. In the document, titled Presidential Decree No. 117/2021, the US-backed Ukrainian leader declared that it is the official policy of Ukraine to take back Crimea from Russia. 

これは、アメリカのロン・ポールの最近の記事の冒頭。

Ron Paul: Why is Biden Pushing Ukraine to Attack Russia?

zerohedgeにも出てたので、いずれにしても少ないとしてもより多くのアメリカ人に知らせるために寄与したと思う。

そう、アメリカの主流メディアは、なんせ2014年クーデターの共犯者ですから、知らせずに米軍がウクライナに物資を運び込み、NATOは欧州内で、かつてないほどの反ロシアのプロパガンダが行ってる。第二次世界大戦の時だってここまでソ連を悪魔化していないともいわれてる。

つまり、西側は現在恐ろしい準備をしているわけですよ。で、それに対してロシア軍が対抗準備を始めると、そこだけ切り取って、ロシアがウクライナ東部に侵略をしかけている、という話にしてる。

で、結論から言えば、何をどうやったところでロシアが悪者と言うのは変わらないと、クレムリンもロシア国民もその他のウォッチャーもみんな知ってるので、もはやそこに腹を立てる暇はないといったところですね。

だがしかし、事の推移によって小さな紛争で終わらない可能性は日増しに大きくなっている。なぜなら、ウクライナの傀儡政権にとっては、ロシアと戦争を始めることが望みなので、ドンバスの一般住民を大量虐殺するなりして、ロシア軍を出てこさせることが願いだから(そして米が助ける、と思ってる)。ドンバスでは既にドローンで攻撃された死者も出てる。だが、もちろん、西側メディアは伝えるわけもない。

まぁ、基本はこれだとみんな知ってる。


 


まぁアメリカの卑怯さの表れのようなものですね。

その中にあって、細い声ながらも一貫して、介入戦争に反対を申し述べているロン・ポールは大したもんだと再度確認する思いだ。

今回は2014年よりも遥かに言論統制がきつい環境の中でもちゃんと書いてくる。ほとんど、石橋湛山のようだ。

対していえば、パット・ブキャナンとかポール・クレーグ・ロバーツなどは、しょせんはレーガン政権の関係者なので、基本的には単に左派が嫌いなだけで、アメリカの強さ、アメリカは勝つ、といったところを疑ってはいない人たちなんだなと次第に見えてくる。

つまり、彼らは、ネオコン一派などをどれだけ批判しようが、ボトムラインでアメリカの底が抜けてることを見通せてない。軍事的にアメリカは強いんだから、弱いロシアが核を使うかもしれない、危険だ、ぐらいにロジックしてる。しかし、逆かもしれないわけです。

彼らが常に言うアメリカの強さの「根拠」は、アメリカの軍事予算はロシアの10倍、だから強い、みたいなところ。だけど、これって現実のwarfare(交戦状態)にとってはあんまり大した根拠にはならない。

強いはずだと想定した経験値のない、覚悟のない、モラルのない軍がクリミアを襲撃したらどうなのか、とは想定できない。クリミアはいずれにしてもRussian lake(ロシアの湖)と言われるにはそれなりの実装と経験があるのだという個別具体的な交戦を思い描けない。

もう、まったく、ベルリンでドイツ軍は偉大であるはずだと叫ぶヒトラーみたいなのばっかりなのが現在のアメリカの「識者」と申せましょう。

で、ナチスドイツよりアメリカが始末が悪いのは、引き下がれないから。ナチスは英米+ソ連が敵だから、全二者が適当に引導を渡せたけど、今度はそういう存在がない。独仏では力不足。

クリミアで撃ち合ったらそのままアメリカ本土を含めた撃ち合いになる道筋が見える。

こうならないようにするにはどうしたらいいのか、あるいは、そこまでする価値が君たちにとってあるんですか、という話なんだけど、バイデン政権の対ロシアの担当者は2014年クーデターを焚きつけたビクトリア・ヌーランドなど序の口で、年季の入ったロシアを恨んで100年という集団なので、彼らには「ある」。一般のアメリカ人はここを見落としてる

ということで、ロシア当局が時々出してくる、アメリカの高いレベルの当局者と話した、みたいに談話で話している相手は国務省とか大統領ではなく、軍であろうと考えられている模様。悪者とは交渉できるが基地外とは交渉できない、という判断でしょう。

とにもかくにも、クーデターで襲って一国をめちゃくちゃにして、占領を続けてる人たちに、人権だの平和だの言ってもらう必要はないでしょう。この体制を続ければ続けるほど、アメリカという存在が嘲笑の的になるだけ。

2014年ウクライナでクーデーターを仕掛けたバイデン 


そして、続ければ続けるほど、過去のアメリカとその小姓集団の嘘がバレてくる。

そもそも、ソ連に苦労してもらってナチを倒して、日本を倒して、その果実を盗んだアメリカなので、アメリカ覇権とは、ソ連の人2700万人の死体の上に乗っかって、知らん顔しているようなもの。

この恥知らずぶりが今日明らかになっていることもまた、アメリカの評判を悪くしている。(ブキャナンとか、クレーグ・ロバーツなどがダメなのは、結局ここらへんまで下りてきて話が出来ないからだと思う)

このへんの話は3月にまとめた通り。

ロシア分割・弱体化を望んだ西側の賭け


いずれにしても、ドンバスの被害が可能な限り小さいことを願ってる。

■ オマケ

上掲のロン・ポールの文章が根性が入ってるなと思ったのは、ここ。キエフのウクライナ政権はアメリカを頼りに蜂起するような真似をしないで済むかどうかだ、ときて、過去の例を引く。

 1956年、米国政府は、ソビエト占領軍に対する反乱に軍事的支援を約束して、ハンガリーに絶え間なくプロパガンダを送り込みました。 ワシントンの嘘を信じていたハンガリー人が立ち上がったとき、彼らは一人でソビエトの報復に直面していることに気づきました。

米国のプロパガンダの凄さにもかかわらず、少なくともアイゼンハワーは、賢明にもブダペストをめぐって核戦争をして恩恵を受ける人は誰もいないことに気づきました。

Back in 1956 the US government pumped endless propaganda into Hungary promising military backing for an uprising against its Soviet occupiers. When the Hungarians, believing Washington’s lies, did rise up they found themselves all alone and facing Soviet retaliation.

Despite the cruel US propaganda, at least Eisenhower was wise enough to realize that no one would benefit from a nuclear war over Budapest.

つまるところ、ずっと同じことをしてる人たちがいるということですね。




コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日本の放射性廃棄物、カナダ... | トップ | フィリップ殿下亡くなる »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
中國とロシアを同時に挑発中のアメリカ! (ローレライ)
2021-04-08 19:22:30
日本が忖度しているアメリカの中國挑発と並行して狂気の勢いでロシアを挑発しているアメリカの理性は底が抜けている!
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

WW1&2」カテゴリの最新記事