宗純さんのところを見てびっくり。ほんとにグテーレス国連事務総長の言った中身を無視しているようですね、日本のマスコミ。
訪日した国連事務総長の「平和解決」を全員で無視する日本
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/78e11e080f56a3496c8a8bf56cfed3d6
この人の動きからして、most probably、対話しましょう、そのために国連は動きますと言ったに違いないのに、日本の外務省の記事をみると、どうもそれらしき発言が見られない。これは何だ？と思っていたところでした。
1 両者は，北朝鮮の問題に関し，同日に開催された安保理閣僚級会合において，北朝鮮が核・ミサイル開発を継続する中，各国に安保理決議の完全履行を促し，圧力強化を進める上で力強いメッセージを打ち出すことができたことを確認しました。
また，北朝鮮問題に関し，朝鮮半島の非核化が地域の平和と安定のために不可欠であることで完全に一致しました。
その他，グテーレス事務総長からフェルトマン政務局長訪朝について説明があり，北朝鮮に危機感が欠如していることについて懸念を共有しました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/fp/unp_a/page4_003554.html
ハンギョレの記事の方が、せっかっく訪問している人の趣旨をちゃんととらえている。
国連事務総長「北朝鮮核問題の仲裁に必要なら訪朝できる」
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/29259.html
グテーレス総長は14日、日本プレスクラブで開かれた記者会見で、「我々は皆、状況が統制不能の状態に突き進むことを望んでいない。誤解とミスによって起きた状況が、致命的な結果をもたらしかねない戦争に吸い込まれていく状況は、誰も望んでいない」と述べた。彼は「普遍的医療保障フォーラム」に出席するため、1泊2日の日程で前日夜、東京に到着した。
グテーレス総長は約32分間にわたり行われた会見で「北朝鮮核問題の平和的解決」を9回も強調した。彼は「外交には目的があるべきであり、我々の目的は朝鮮半島の非核化を平和的な方法で成し遂げること」だとし、「このために必要なのがまさに対話」だと強調した。今月12日、レックス・ティラーソン米国務長官が言及した「条件なき米朝対話」についての質問にも、「重要なのは対話が意味を持っており、対話を通じて得ようとする狙いがあるべきという点」だとしたうえで、「(対話の)目的は朝鮮半島の非核化であり、非核化は平和的な方法で行われなければならない」と答えた。
これってなんとなく、ハンギョレが日本語にない情報をわざわざ書いてくれたみたいな気がしないでもない。ちゃんと状況を追ってる。
とか言っていたら、康京和外相が火曜日から日本に来て、河野太郎外相に会うようだ。急にか？と思ったけどどうも2週間ぐらい前に決まったような感じ。
South Korean Foreign Minister Kang Kyung-wha to visit Japan for talks with counterpart Taro Kono on Tuesday
この外相は、国連でキャリアを積んだ経歴を持つ人だし、グレーレスとは顔見知りだと思う。
そしてグテーレスはティラーソンと、今年の春にいろいろと意味深なことを言っていたのを思い出す。アメリカの国務省でティラーソンが着任早々に演説した時に今後の方針めいたことを語っていた。その中の一部。
もう一つは、国連のアントニオ・グテーレス事務総長が語ったという話。
グテーレス氏は、
冷戦中私たちは歴史を凍結していた。何世紀もの間存在していたダイナミクスの多くが封じ込められていたため、歴史はそこで動きを止めていた。
と語ったそうだ。そしてその後冷戦が終わってソビエトがなくなると、歴史がまた力を持ち始めた、と。ティラーソンは、だから私たちが見ているのはそれだし、それはますます複雑になっている上に、封じ込められていもないんんですからね、と受けている。
これって、実際90年代にも言われていたことだと思うんですよね。ソ連とアメリカが封じ込めていたから過去の遺恨がそのままで凍結されていたけど、その重石がなくなるから遺恨が出てくる、とかいう話を何度も聞いた。
で、今更何を言っているだい、なんだけど、逆にいえば、やっぱり冷戦が終わった、さあ一極支配だ、となっていたアメリカ人はこれを本気にはしていなかったが、ブッシュ時代からの17年戦争を経て、飲み込まないとならない事態だと気付かないわけにはいかなくなった、ということかもなぁとか思った。
http://blog.goo.ne.jp/deeplyjapan/e/95123ad5752a941848facf6b76205ee9
政策と価値観は違うので混同しないように by ティラーソン
この態度から考えるに、ティラーソンもグテーレスも、冷戦によって作られ、封じ込められてきたものを開けてみる作業をするつもり、というのが基本的な態度なんだと思う。実際そう動いているし。
そして、どうやら日本のこの政権は、いや多分右も左もなく、冷戦によって作られた神話から離れたくないということなのだろうか。トランプは、国内からこっちも右も左もなく核戦争にする気じゃないだろうなと恐れられている感じの今日この頃。
というわけで、河野さんを追いかけないとだわ。
■ モルグロフ外務次官のコメント
アメリカメディアが、ロシアと中国が助けてくれない、プレッシャーをかけてくれないとぉみたいなことを書いている中、ロシアの北朝鮮担当の外務次官。
ロシアは北朝鮮を締め上げる行動の仲間には入らない。私たちはそれは非建設的だと思ってる。経済的圧力だけでは朝鮮半島の核問題の解決という私たちが求めるものには至らない。また、人道的側面もある。制裁はまず第一に普通の人々を苦しめるからであり、それを考慮しなければならない。
“Russia will not be part of this,” he told Interfax news agency. “We consider this counterproductive, since economic pressure alone will not lead to the outcome we seek, the resolution of the nuclear problem in the Korean Peninsula. Also, there is a humanitarian dimension, since sanctions hurt ordinary people in the first place, which we have to take into account.”
https://www.rt.com/news/413290-russia-korea-economic-strangulation/
マデリン・オルブライトでも石川県知事でもない、ということですね。
>『シナ相手せず』『暴戻支那の膺懲
>』スローガンに洗脳された『南京虐殺時代に先祖返りの日本』と言う話！辺見庸さんの『逝く皆！』での指摘が大当たりの『馬鹿に帰る日本』と言う。