DEEPLY JAPAN

古い話も今の話も、それでもやっぱり、ずっと日本!
Truly, honestly, DEEPLY JAPAN!

アジア版NATOを創設するつもりなのか? by スプートニク

2017-11-08 16:21:31 | 太平洋情勢乱雑怪奇

スプートニクが極東NATOの可能性について触れていた。そうそう、これこそ現状見えたり隠れたりしていることだと思う。

アジア版NATOの創設は、トランプ氏による日韓訪問の目的の一つ?

https://jp.sputniknews.com/opinion/201711074256020/

(北朝鮮の;引用者補足)このような脅し文句は、世界の専門家たちが注目している「新しい状況」がなければ、いつもの反アメリカ的なレトリックだとみなしておくこともできた。米国は、北朝鮮をめぐる状況が先鋭化していることを利用し、NATOのアジア版とでも言うべきものを作り出そうとしている可能性がある。米国によって、日本・韓国・オーストラリア・インドといった国々と北東アジアで定期的に行なわれている海軍演習は、この機構の参加者のおおよその範囲というものを細部まで描き出している。そしてこれらの演習は、アジア版NATO創設準備への最初の一歩のひとつなのかもしれない。であるから、最近の、北朝鮮からのトランプ大統領に対する警告は、韓国当局へのシグナルでもある。韓国に対し、米国との関係を、軍事同盟創設にまで発展させないよう警告しているのだ。

 

そこで、日本に対して、これでもかと日本が嫌がりそうなことをやっている韓国の状況とは、これに対する抵抗ではないのか、と。

これら全てを考慮すると、韓国の文在寅大統領は明らかに、新しい軍事機構またはアジア版ミニNATOに、自国が引きずり込まれるだろうことを予見している。そうであるからこそ最近、ありとあらゆる方法で、新しい軍事同盟創設の可能性について否定しているのだ。

日本とより強い結びつきをもつことは北朝鮮への牽制に必要だが、韓国は自国の軍事協力の範囲で、日本との協力の図を描こうとしている。日本は韓国にとって大事なパートナーではあるが、軍事同盟国ではないし、これからも軍事同盟国になることはない。3日、シンガポールにおける「ニュースアジア」のインタビューにおいて文大統領は、「3カ国の連携が軍事同盟レベルにまで発展することは望ましくない」と話した。

吉林大学・北東アジア研究所の巴殿君所長は、インド・太平洋地域におけるアメリカの戦略はNATOの戦略と緊密に絡み合っているとみなし、アメリカは北大西洋から太平洋へ、インド洋へと影響力を広げようとしているとみているとおっしゃる。

基本的に私もそう見ているひとり。ここで書いた通り。

トランプ大統領、横田幕府で演説

弱っているからこそ、法的に引き入れようとしているということ。そうすれば、現代の多くの国民がボケた状況では、静かに、ひそかに、他日を喫して組織化できる。あと、お金のある国に武器を買わせ、それだけでなく、NATO側に多数みられるようなファンド、組織、NGO等々を作って、域内の意見をいつのまにか洗脳していくという手法もビルトインできる。

これらすべてについて、「安全保障に資するため」とかいう魔法の条文があったればこそ、なんでもできるというもの。

 

さあどうなることか。でも、いずれにしても、トランプは対米自立を促している、という意見を自動的に、対米自立を与えるつもりだ、と考えるのは間違いでしょう。促したものをつかみ取るか否かは、こっちの意思の問題というもの。

日本の場合は、なにせ、選挙で何度やっても再選されている首相が100%アメ様の言う通りと言っているわけだから、促されようとも関係ない。日本国民の意思にあったことを首相はやっているとみなされる以外ないでしょう。

世界の目が注目しているのはむしろ韓国。そして中国の対応、変数としてのロシアの対応ってやつでしょう。

トランプ大統領は、APECで習さんのみならずプーチンとも対話する可能性があるので、まさかそこで、俺らアジア版NATO創設だぜ、とは言わんだろうとは思う。が、潜在的には既に存在しているわけだから、これをどう使うかという問題だと脅しをかけるのかもしれないし、あるいは逆に何か別のことが起こるのかもしれない。わからない。

ただ、いずれにしても、拡大NATOを見ればわかる通り、拡大すると利害が一致しなさすぎて、本気の軍事行動にはむしろ不都合だろうとは思う。さらに、中露と本気で戦争したら地球が壊れるからできることに限界があり過ぎる。

だから、NATOの再編の眼目は、「安全保障に資するため」の一言で加盟カ国のすべてを支配下に置くための洗練された集金機構とでも呼ぶべき存在ではなかろうか。あれだ、ケイレツみたいなもの。俺のところからこれを買え、これを導入しろ、これも必要だと言え、これを払え、笑え、怒れ、なぜなら俺らは同盟だ、言うこと聞かないなら潰すぞ、みたいなグループ作り。暴力が内側を向いた不思議な同盟。でもNATO見ていると冗談じゃない。民主的手続きを踏みたくないからこそNATOを持っている(政府ではなく軍の機構だから)としか思えないから。

 

■ オマケ

島の数だけ機動団でも作る気なんですかね、日本は。多分、きりがない。そしてゴールもない。ゴールを自ら設定することもできない。なぜなら「同盟」の一部だから。

この方向に向けたもう一つの動きが、東シナ海の離島を防衛することになる日本独自の海兵隊「水陸機動団」の創設である。当初の規模は約2100人を予定している。朝日新聞が防衛省への取材をもとに報じた。

https://jp.sputniknews.com/opinion/201711084256245/

 

■ オマケ2

天木直人さんが、トランプの横田訪問についてきれいにまとめてらした。

米国大統領をはじめて横田基地から入国させた安倍首相

http://kenpo9.com/archives/2825

戦後の米国の現職大統領の中で、はじめて日本に来日した大統領は誰か。

それは1974年に来日したフォード大統領であることを知っている国民は少ないだろう。

それ以前の大統領は、ニクソンも、ジョンソンも、あのケネディも来日していないのだ。

アイゼンハワーは安保反対で来ることが出来なかったし、占領下のトルーマンやルーズベルトが来日するはずはなかった。

そして、フォードの来日以来、今度のトランプに至るまで、すべての現職大統領が来日している。

しかし、日本に来日した米国現職大統領の中で、羽田空港ではなく在日米軍基地である横田基地から入国したのは、今度のトランプ大統領がはじめてである。

 

自虐的になるのではなくて、国民の大多数がこういう事態をなんとも思わない人たちなんだと知ることから始めましょうってところですね。


 


コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ベトナムAPECを前に戦後の極... | トップ | トランプが見せてくれたこと... »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
『TPP無しの極東NATO』 (ローレライ)
2017-11-08 18:18:45
『TPP無しの極東NATO』は『EU無しのNATO』と言う事で『アメリカはフリーハンド確保』している。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

太平洋情勢乱雑怪奇」カテゴリの最新記事