トランプ米大統領が横田に降り立ったというのが夕べの7時のNHKニュースのトップニュースだった。
マッカーサーのつもりなんですかね。
トランプ大統領 横田基地で演説
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171105/k10011211081000.html
で、その様子はこれ。見てしまった。吐きそう。全編、アメリカ軍はすばらしいのオンパレード。まぁ究極のプロパガンダ演説ですね。ISは米軍が倒したことになってた。このへんは欧州での演説でもそういっていてネット上で不評を買っている話なので、私としてはこういう嘘にはもう驚かない。
President Trump Speech at Yokota Air Base in Japan 11/4/17 Trump arrives in Japan
植草さんが、横田が第一声だという点に注目していた。
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2017/11/post-d163.html
トランプ大統領が来日した。
トランプ大統領が降り立ったのは羽田でも成田でもない。
横田基地である。
日本を統治しているのは日本政府ではなく、横田政府だと言われる。
トランプ大統領は来日して最初の演説を横田基地で行った。
演説の背景は巨大な星条旗で覆い尽くされた。
日米の国旗を並べて掲げているのではない。
星条旗だけが一面に張り巡らされて、その前でトランプ大統領が演説した。
＜中略＞
米国人は横田基地を通過して、いつでも自由に日本に出入りすることができる。
東京六本木には米軍施設があり、横田基地に飛来した米軍要人は日本政府の管理の外側で日本に飛来して六本木の米軍ベースを経由して日本で活動し、そして、何事もなかったかのように米国に帰国する。
日本はいまなお、米国の支配下に置かれている。
そのことを改めて見せつけるための演出が繰り広げられたことになる。
とまぁそういうことなわけですよ。
トランプ来日。→ 横田基地（東京都福生市）→ 霞ヶ関カンツリー倶楽部（埼玉県川越市）→ 六本木へリポート（東京都港区）と、この間、ほぼすべて横田空域内で、日本側の法的コントロールはゼロ。主権喪失状態。もはや隠すつもりもないようだ。http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171105/k10011211331000.html …
だから、これを見せつけて日本人の対米自立を促しているのだ、と田中宇さんなら書くでしょうが、私は実はこの考え方にはネガティブ。
アメリカは、自分たちが弱ったことを念頭にしつつ、再編しているんだと思うわけですよ。で、その再編の骨子は、現状を前提にして、「お前たちが選んだ」という確証を取ることだと思う。
現状は占領の続きなので、これを体裁として適当にお化粧することぐらいはやるかもしれませんが。
別の言い方をするなら、あくまで離れるという奴にはチャンスだが、改めて寄って来る奴を断る理由はないという話。
で、その結果としてどんな構想を持っているのかというと、「インド・太平洋」を日米とフィリピン、オーストラリア、インド、インドネシアあたりで軍事同盟化しよう、少なくともやってみよう、ということじゃないでしょうか。つまり極東NATO軍のことでしょう。
これは1950年代までに原案はあるわけですよ。だけど当時はニュージーランド、オーストラリアあたりが日本との同盟に消極的だったからできなかった。（現在も、そうなる可能性は結構あるが）
そしてその後もず～っとその路線に沿って自衛隊と米軍の統合は行われて来たんだと思います。
そこに、安倍ちゃんが、セキュリティ・ダイヤモンド構想なるものを持ってきた。これは、その米のプランの言いかえでしょうね。極東NATOとか言うと角が立つから。
だから、米としたら、いちおうそれで突っ走ってみよう。日本がそうしたいらしいから、ってことでは？
つまり、できないなら出来ないで仕方がないけど、その過程で日本だけはゲットできるわけでしょ。アメリカとしてはこれで十分OK。南北に長い日本列島は、要するに中国、ロシアを狙うためにあるわけですからね。
で、これが軍関係としたら、外交のフィールドでは、ずっと「自由と繁栄の弧」とかいう、the West の小手先をずっとやってるわけですからね、日本は。国ごとソロスの手下みたいな感じ。
要するに、近隣諸国との関係を良好にしようなどとは1ミリも考えずにやってきたこの20年かそこらを、日本は今後も続ける気らしいってことなんですが、20年の間に随分と情勢は変化したわけで、どうするのそれってところ。
この間、「マスコミに載らない海外記事」さんがトラックバックしてくださった記事が非常に示唆に富んでます。ブレジンスキーの「セカンド・チャンス」の話。これが再編を指向しているわけですよね。そこにずっと載ってたのが日本。日本国民の政治的自由度がほぼゼロだったのはもってこの動きのせいではないですかね。
2009年2月15日 (日)
北大西洋共同体(NATO)に日本を組み込む ブレジンスキー
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/nato-2563.html
もの凄い量のガセネタばっかりのブログが出回ってるのもこのプラン遂行のためだと思うな。本質から目を逸らさせるため。
■ 参考記事
ネオコンの世界制覇戦争を信じちゃった
トルコのS-400、あるいは自由と独立
「日米指揮権密約の研究」by IWJを視聴した (2)
transprincess.blog.fc2.com/?mode=m&no=1444&cr=fb93afa4b74350793c8a70583525cfa1
☆
から☆
「あいつらだったらやるんじゃないか」みたいに言われているってことなんじゃないですかね。
いやぁなんというか、かんというかなんですわ、ほんと。
日米安保体制下にある限り、ロシアが北方領土返還に応じることは決してない。拉致問題も、北を非難し続ける限り、絶対解決しない。
アメリカ以外にお友達のいない日本が心配だ。そのアメリカさえ、日本のことを信じちゃいない。日本が占領下であり続けるのは、そのせいだ。
おっしゃる通りの現象ではありますが、でも、この結果を引き出したのは７０年越しのある意味文字通り一党独裁の党のせいだと思いますね、私は。
保身のために国を売ったんだな、と思ってます。で、日本の人々も問題あるんですよ。気付かない、気付きたくない、でここまで来たんですから。
ではまずあなたから、お友だちに教えてください。
米でロシアのフェイクニュースがどーたらこうたら大騒ぎして、米政府やCIAがフェイクニュース対策をやると言い出したくらいから、Googleやヤフーのニュースソースに大手メディアに並列して、氏名不詳の個人ブログ記事が掲載されるようになりましたね。
特にこいつとか
↓
弾道ミサイルで原発を狙う意味は存在しない
https://news.yahoo.co.jp/byline/obiekt/20170707-00072999/
本当に軍事に明るい人は洞察力が凄いですよ。隅金さんがその辺りの事情を仄めかしていて、こいつ（上記ブロガー）はただの軍事オタクじゃなくて、どっからか指令うけてるとか察して見抜いちゃってましたし、上の記事について、兵藤二十八さんなんかはチャンネル桜で原発が真っ先に狙われると言ってる。
https://m.youtube.com/watch?v=9gk44zLpx4Y