経済には波があって、いいときも悪いときもある。だからその中で各種の対策法が取られる。しかし、人の人生はたいして長いものではないので、そうそうあの時はこうでしたので今度もこうしましょう、と実体験を持っていえる人がいないこともある。デフレ後の経済の立て直し方というのもそれ。
この間たくさんの人がそう語っていることのような気もするが、前回のバブル後経済の落ち込みのときにもやはりそんなことが語られていた。
『昭和経済史 』の初版は1988年なので、崩壊後の混乱の中で書かれたものではなく、むしろ現在の繁栄の来歴を記そうというものだったのだろうと思う。が、いずれにしても通史的なもので、一般人が読めそうなものとしてはかなり早く、かなり良い出来だったものと思う。私は偶然古本屋で購入して読んだ。
こういう試みが常にあって、自分の国の経済の履歴が一般常識化していれば、デフレで苦しいといっているのに、無駄を省けば経済が再生されるぞ、みたいなことを言う人は多少なりとも減少するのではなかろうか。恥知らずのポジショントークは続くにしても、無視できる能力のある人が増えればいいわけで。
この間たくさんの人がそう語っていることのような気もするが、前回のバブル後経済の落ち込みのときにもやはりそんなことが語られていた。
昭和経済史 (ちくまライブラリー) | |
竹内 宏 | |
筑摩書房 |
『昭和経済史 』の初版は1988年なので、崩壊後の混乱の中で書かれたものではなく、むしろ現在の繁栄の来歴を記そうというものだったのだろうと思う。が、いずれにしても通史的なもので、一般人が読めそうなものとしてはかなり早く、かなり良い出来だったものと思う。私は偶然古本屋で購入して読んだ。
こういう試みが常にあって、自分の国の経済の履歴が一般常識化していれば、デフレで苦しいといっているのに、無駄を省けば経済が再生されるぞ、みたいなことを言う人は多少なりとも減少するのではなかろうか。恥知らずのポジショントークは続くにしても、無視できる能力のある人が増えればいいわけで。