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シリア:アルカイダ御用達媒体に騙されないようにしよう

2019-05-10 17:29:16 | アジア情勢複雑怪奇

シリア国軍が、イドリブ奪還を志し作戦中といった趣なのだが、例によって例のごとくイギリスのガーディアンあたりが、ロシア軍が子どもを殺してるの、助けて~的な愚かなプロパガンダ記事を流して、何もしらない婦女子を騙している感じ。

シリア情報を見る際に肝に銘じておく必要があるのはこんな感じではなかろうか。

ビギナーの人、ガーディアンetc.のアルカイダ御用達媒体に騙されないようにしましょう。

  1. シリアの軍事紛争は内戦を装った、西側勢によるシリア侵略である(ヒラリーらが制空権を取りたかったあたりがハイライト)
  2. 西側が支援したアルカイダらのテロリストが一般シリア市民を人質にして立てこもっていた
  3. 西側勢はそれを隠して、アサドを悪者と報道してテロリストにシリアを取らせようとした
  4. 英ガーディアンは、代表的なアルカイダの味方の媒体
  5. 2015年末にアレッポが陥落した時点でイギリスのライターたちは、自分たちはジハード主義者に脅かされるのが怖くてといった言い訳をしていた(だから真実を書けなかったという弁明)
  6. 2015年末にアレッポを陥落させ、シリアが自国領土を奪還する過程で、テロリストらを全部殺さないでイドリブに集めた(ここで飼い主である西側が政治決着をして解体させろよ、という話)
  7. 従って、イドリブ県はテロリスト濃度がとても高くなっている
  8. しかし、西側は6の政治決着をぐずぐず言って飼い続けてる or 次に使おうとしてる
  9. シリア政府は国内にテロリストを飼っておく義理はないので、3年待ったが進捗がないのでイドリブを奪還しようとしている

こんな感じではなかろうか。

 

■ 結構複雑よ

中級編としては、

そもそもなぜアルカイダとかなんとかいうイスラム過激派がこんなに問題なのかというお話。

  1. 西側は1970年代後半からソ連をイスラム教徒を反乱させて崩そうとした(もっと前にもありますがそれは上級編)
  2. そのために、ムスリムの人たちを邪教を教え込みつつ騙しつつ、武装した(既にサウジアラビアは西側に頼まれて資金を出したとゲロっている)
  3. この勢力を西側はソ連解体時にも温存し使い続け、中東から中央アジアを騒乱の地にしようとしている

 

上級編としては、

どうしてこんなに中東が問題なのか。中東からパキスタン、アフガニスタンはイランを含めて一続きだから、でしょうか。そこで各時代に焦点となる。

  1. イスラム系を使うのは、ナチスもやっていたし、大日本帝国もやっていた(中国で回教徒を味方にしようとしたが失敗した)
  2. 代表的なイスラム系団体のムスリム同胞団と西側の関係は、イギリスがエジプトを支配していた頃からありそれが西側各国に及んでいる
  3. イスラエルに対するアラブの反抗(当然だが)要素とその捻じれ

 

歴史編としては、

東ローマ帝国の解体を機縁とする西方教会と正教会の対立、フランク族 vs ギリシャ世界の思考的対立、オスマンとは何だったのか、宗教改革とイエズス会とかとか、実にいろんな要素があるけど、基本的には西欧州はアジア側に出たいという話と思ってればだいたい流れがわかるといったものではないかと思う。

東地中海ってほんと大変な場所。

 


 


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2 コメント

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Unknown (ワサビンガー)
2019-05-10 21:18:58
欧州西側勢は、なにゆえそれほどまでに東に出たいのか?
搾取のため?あこがれてるの?
返信する
豊かさを略奪したいから (ブログ主)
2019-05-11 19:17:25
ワサビンガーさん、

最初は貧乏だったからじゃないでしょうか。小アジアからアラビア海、要するに黒海周辺、カスピ海周辺、アラビア海、そこからチャイナ、東南アジアと、今中国が一帯一路としているところが結局つい最近までずっと豊かだったからだと思います。
返信する

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