今では多くの人が規定事実にしているものではあるんだけど、当事者から確認の言葉が出たということでちょっとしたニュースになっている。
サウジの皇太子が、ワッファービズムは冷戦中に西側のリクエストでやったものです、とワシントンポストとのインタビューで答えた。
Spread of Wahhabism was done at request of West during Cold War – Saudi crown prince
https://www.rt.com/news/422563-saudi-wahhabism-western-countries/
ムスリム諸国へのソ連の影響が及ばないよう、モスクとか神学校を建てろと言われてやりはじめたもので、現在は、サウジアラビア政府というよりも、主にサウジベースの基金から金が出てる、と言っている。
Successive Saudi governments lost track of the effort, he said, and now “we have to get it all back.” Funding now comes largely from Saudi-based “foundations,” he said, rather than from the government.
まぁこの基金ってのがまた、誰がどう金を突っ込んでいるのかわからない代物になってるんでしょう。
ワッファービズムそのものが問題というより、ここに心理操作を施して、さらには金銭的な誘惑もつけて、そして、大事なことは直ちに使える武器が手軽に入手でき、ってな共同作業があって、現在のような、武装する若い衆が大量にいる世界ができましたということですね。
要するにオウムの信者を作っていくのと同じようなメカニズムがここにある。
サウジはもちろん悪いわけだけど、CIAとか、無軌道に武器支援をするアメリカ議会のバカさ加減がなければこんなことにはなってない。
さらにいえば、ムスリム諸国はその首長たちが最初イギリス、後にアメリカと組んでいってしまったというのが非常に重大だったでしょう。