みいのしっぽ2016

主婦のきまぐれブログ

春日山の春蘭の話

2022-08-09 08:46:56 | 講演会


  今年は郷土の偉人 近代童話の父   小川未明の生誕140年に当たります

  様々な行事が行われ 上越市はちょっとした小川未明ブーム!?  未明の風が吹いています

  6日の午後  高田小町にて 早稲田大学教授の 宮崎馨さんの講演会に参加しました

   レジメにある通り  戸野目の雁木通りにある  こうじやのお孫さん・・・現在はオーナーが変わり 町家として利用(パトペ構想)

   ある日ネットで見つけたこうじやの写真に遠い日の記憶が呼び戻され 高田の町屋を探したとの事です ご縁が繋がり今回の講演会になったのですね

   高田とのご縁のある話から始まり   ご自分のお父さんと未明を重ねて・・・お父さんは高田の町家育ち お母さんは長岡藩士の出

   そして話は 春蘭へと移っていきます 小川未明が春蘭が好きだったこと(知らなかった) 野ばらが好きなのかと。。。  

   当時は春日山の道ばたに、主に日陰だそうですが 春欄がたくさん咲いていたそうです 黄緑色の小さな花

   摘んで塩漬けにして 桜茶のようにお茶として飲んでいたというのですよ   知りませんでしたわ・・・・

   現在も春蘭愛好会があり 数を減らさないように観察している人がいらっしゃるとのこと。。

   そして話は香り・・・・というテーマに進みます  ほのかに香る春蘭 それを愛した未明



   小川未明の著書に「欄の花」があります  昭和15年」10月 三友社

   そこには欄で作った香りのよいお茶のことが書いてあります

   宮崎馨さん曰く 小川未明は春日山の春欄のお茶が 日本で一番香りが良い と言っていたそうです

   未明童話を色々な角度から見た講演会を聞きましたが 香り・・・の視点では初めてでした


    未明童話を読むときに 色 音と並び 香りも想像しながら読んでみたいと思いました

    少し難しく 暗い話のイメージがある未明文学  未明の童話ですが

    読む人の感想は その人自身の感覚的経験の違いにより 読後感は大きく異なる。。

    宮崎馨さん もっともっとお話を聞きたい  またのご来越を心待ちにしています

    暑い土曜日の午後  とてもいい時間を過ごすことが出来た気がします

   講演会の後 宮崎さんと少しだけお話をすることが出来ました

   こうじやの孫だけあり 幼い日の思い出は お味噌汁・・・・自分の活力源だったと思うとのことでした


   「故山に帰れば松籟我を迎えて 春蘭径に香れり」 小川未明  岡上鈴江『父未明とわたし』

       

   

  
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