墨映画(BOKUEIGA)

映画を墨彩画とコメントで紹介する。
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アラトリステ

2009-01-06 20:53:35 | 映画(あ行)
「信念と忠義」

ヴィゴ・モーテンセン演じるディエゴ・アラトリステ。彼のマントを翻す姿がかっこよかった。
そんな、マントでたたずむ姿を描いてみた。

壮大なスペクタクル。
ディエゴのアウトロー感をヴィゴが見事に演じている。
信念に従い、忠義を重んじる姿は日本人の美学にも通じる部分があるように思う。
女優マリア役、アリアドナ・ヒル。「パンズ・ラビリンス」のオフェリアの母親役の人。
彼女の聡明さが光っていたし、ディエゴとの愛の行方も気になる。
また、ディエゴが引き取った友人の息子にも同時期に恋愛にゆれる時期があり、この二つの愛の模様をダブらせて描いていることも、非常に上手い演出。

最近、スペインの衰退からイギリスの黄金期に向けての時代背景で何本か見ている。
「ブーリン家の姉妹」
「宮廷画家ゴヤは見た」
「エリザベス/ゴールデン・エイジ」
ちょうど、時代的には「ブーリン…」と「宮廷画家…」の間に位置するのではないかと。

とにもかくにも、激動の時代にもたくましく生きる人の物語映画に出会ってしまった。
だから、映画好きはやめられない。

【STORY】
「ロード・オブ・ザ・リング」「イースタン・プロミス」のヴィゴ・モーテンセン主演。
17世紀のスペインを舞台にしたスペクタクル・ドラマ。
スペインの人気作家、アルトゥーロ・ペレス=レベルテの同名小説の映画化で、共演に「バンテージ・ポイント」のエドゥアルド・ノリエガ、「パンズ・ラビリンス」のアリアドナ・ヒルら。
孤高の剣士アラトリステは、戦死した友との誓いを守ってマドリードに戻り、友の息子を引き取る。
「イギリスから来る異端者を殺せ」という奇妙な暗殺の依頼が舞い込む。
暗殺の直前で思いとどまるアラトリステ。それは、異端審問官と国王秘書官の陰謀だった。


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