これってやはり化石? 私のライフスタイル!

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着物の寿命 … ウールの着物の場合

2015-01-13 | 着物
昨年秋に 30年以上前に縫ったウールの単衣の裄だしをしました

若いころから冬になると ウールの着物を着ていたのですが、しばらく着ない時期があり またここ数年よく着るようになりました

母のウールの着物を裄や衿つけの直しをしたりして 3枚ほどをローテーション組んでいたのですが、その中で一番古い母のウールの地縫いやくけてある糸が弱ってきて どうするか思案中です

そうすると ローテーション出来る枚数が減ってしまい、縫ったものの 袖をとおしてなかった古いウールの着物を引っぱり出すっことになりました

この反物は 学生時代に 赤系統と紺系統の色違いで2反買ったものです

一反は 教材として帯を縫いました

そして 高校で和裁を担当した年に 浴衣の教材見本として 裁断し 縫ったものと記憶しています

よって 肩当てや居敷き当ての付け方や縫い方が 浴衣に準じています

衿肩あきも切り繰り越しでつけてあるし、付け込み寸法も1㎝ほどに見えます

袖付け部分をはずし、脇のくけ部分を半分ほどといて、肩幅を出しました

次に袖幅も私の今の寸法9寸まで出しました

思うに 昔の寸法は今より 肩幅も袖幅も短めだったように思います

晴れ着を着ているのに 腕が袖口から随分出ている写真がたくさんあります

褄下寸法ももう少し長い方が着やすいし、繰り越しも今の自分の寸法に変えたいのですが、そこまで直す時間をとりたくなくて この冬は裄を出しただけで着ています



衿ぐりまわりが ここ十年の間に仕立てたものより 窮屈な感じがします

家の中で着る分には 問題ない生地の厚さですが、外に出ると薄くて腰から下に冷気を感じます

腰から下部分全部に裏地をはれば、もっと着心地がよくなりそうです




作務衣の上着の形のうわっぱりを羽織って


それにしても と 思うのです

母のウールの着物も30年以上も前のものです

こんなに昔の衣類を 今でも普段着として着ることが出来るとは 着物はほんとにエコな衣類だと思います

ウールの着物を着ない時期に 若いころ着ていた赤系統の数枚を フリマで処分しました

そのまま持ち続けていれば 上っ張りなどに仕立て直したのになぁと 少々後悔しています





コメント
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