二年ほど?前に ヤフオクで買った八寸帯。
古着だけど、未使用品。 柄の雰囲気が好きで あまり考えずに求めてしまいました。
ところが、手元に届いて がっかり。
タレ(太鼓)のかがりがミシンでした。
しかも 地直しさえしてなく? タレ先の折が少々カーブしたような 雑な仕立てでした。
八寸帯の仕立てだけは 手かがりにこだわっています。
ヤフオクでは 最初に購入した帯も 高級品で仕立て上がりという説明書きに ホイホイとのってしまい落札。
届いてから ミシンでジグザグに縫って仕立てたものと解り、説明書きとのギャップを
(そちらでは 高級品でもミシンで仕立てるのですか?)と、ショップに指摘したことがあります。
その店では 以後 ミシン仕立てとただし書きをいれて説明をされるようになりました。
一般的には 手かがりとかミシンかがりとかをこだわる人が少ないのかもしれません。
その時もジグザグミシンを解いて、かがり直しました。
今回もやはり そのままでは締める気にならず、放っておいたものを 今日直しました。
まず、スチームアイロンで地直しです。
初めに 胴の部分で 一巻き目あたりで 試しかけ。
そして問題なさそうだったので、地の目を直していきました。
手先の始末も千鳥がけで直し、タレの部分もかがり直ししました。
そして さらにもうひと手間かけます。
タレ先から12~15㎝ほど上をしのびとじをしておくのです。
このしのびとじがあると、帯の裏と表がずれないので、帯を締めたときにタレ先がいつまでもきれいなのです。
もうひとつの針仕事は 半襦袢の袖を取って洗濯してあったものに 袖を付け直しです。
最初の頃はこの袖の付け直しが面倒で、表裏袖を二枚一緒に綴じつけたいと思っていました。
しかし この頃はそのような手抜きに出たい衝動もなくなり、今回もしっかり本式に袖付けです。
最初に身頃の袖付け部分と表袖を縫いつけ、裏側から裏袖を本ぐけでとじていきます。
半襟も付けて いつでも着れるようにして準備完了。
よく着る襦袢ほど 衿肩周りが汗で汚れています。
長襦袢に仕立てると、手入れがたいへんですが、半襦袢と裾除けの二部式にしておくと、半襦袢は袖をはずしてすぐに洗濯。
ほとんどの長襦袢は二部式にしています。