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和裁のお稽古 事始め … 袷の仕立てに挑戦 その3

2009-12-05 | 着物
しばらくほっておいた和裁のお稽古当時のお話です。

前回は ここまで思い出してのはなし。


さてさて

袷の裁ち合わせと印つけで 身幅の印は 最初は入れないということは 

はじめての浴衣を縫った時に 習っていました。

そこで 衿肩開き 肩幅、袖付け幅 身八つ 繰り越し揚げの印 衽下がり位置の印をつけ終わったら、 

身頃は とりあえず 終了。


次に 衽の印つけかなと思ったら、「八掛けを出しなさい」 との

先生のお言葉です。

そして またも アイロンをかけて 裏の印をつけて、八掛けの両端の裁ち目の糸目(布目)を通すことを やらされました。

その後、八掛けの分割です。


まず、袖口布と衿先布をとる。(一幅で 1尺5寸 最低必要寸法)とメモ

クリックすると拡大図 

次に 裏衽をとる (2尺5寸 最低必要寸法)とメモ

クリックすると拡大図 

残りを四等分する。(裾まわし 4枚分です)(1尺5寸以上あるべし)とメモ


ここから また印付けの準備

4枚の裾まわしの布の両端の裁ち目をきっちりと合わせて4枚しつけ。

クリックすると拡大図


次に表の衿と衽を切り分けます。

このとき、衿は着るときに二つに折るので その折幅より余分な縫い込みがないように計算して、

衽幅を広めに裁断するように と言われました。

衿の縫い込み幅が着たときの衿肩まわりの幅(1寸5分)より多いと、ごろごろするから との説明でした。

図で示すと下のようになります。

クリックすると拡大図

裏衽は中表にして両耳を重ね 真中に折をつける。2枚も上と下をそれぞれしつけ。

衿先布も 袖口布も同じように しつけ。


ここからやっと 衽の印付けです。

ヘラ付けでは 「物差しを真上からみて ヘラをつけないと 寸法がずれますよ」と 繰り返し言われました。

クリックすると拡大図

ここで 表衽と 裏衽と 胴裏を重ねて 一緒に印付け。

上の図では 裏衽と 表衽を別々に記していますが、実際には 裏衽の上に表衽を裾を2分肩よりにずらしてのせて印つけです。 

それまでは ほとんど、ヘラで印をつけていましたが、衽は ヘラの上から 切り躾。

なんと ここまでで 袷の最初のお稽古終了時間となりました。


しかし ここで あら もう時間、次は来週だわ と のんびりとはしていられません。

先生に 背縫いと衿肩開きの繰り越しを 縫ってきていいか 尋ねました。

「先生、背縫いと揚げを 家で縫ってきてもいいですか?」

「はい、いいですよ、単衣と違うから、背縫いは1本で いいです。」


初めてすることは、教えてもらいながら、反物を扱ったり、 言われたことを ノートにメモしたりしながらの作業です。

遅遅として進まず はやる気持ちを抑えながらも ノートはなぐり書き。

家に戻ってから 次の一週間の間に ノートの整理をしていましたが、 自分でメモった事の意味がわからず 

電話で 先生に尋ねることも よくありました。

あるいは 次のお稽古の時は 先に進む前に 

前回のおけいこのノートのメモや疑問点などを教えてもらうようにしていました。
コメント
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