歩くたんぽぽ

たんぽぽは根っこの太いたくましい花なんです。

みーつけた

2021年06月19日 | 日記
異世界への入り口は思わぬところに潜んでいる。

『不思議の国のアリス』『ナルニア国物語』『千と千尋の神隠し』『夜市』とあげたらきりがない。

いつだってそれは物語の始まる場所なのだ。



たまにハッとするような風景に遭遇することがある。

周りの風景から切り取られぽつんと置いてけぼりにされたような寂しくも懐かしい瞬間。

そこは決まって時間の流れが遅い。

まぎれもない主観的・精神的な体験だ。



場所や時間の条件が合わさって瞬間的に現れる異世界への入り口。

その特別な瞬間は天体に瞬く星のように四次元空間に刻まれた一点の座標として永遠にそこにあり続ける、

っていうようなセリフをなんかの映画で聞いたことがあるようなないような。

うん、ないな、たぶん湾曲してる。



そういう瞬間を見つけたときは、できるだけ写真を撮るようにしている。

ロマンってヤツですな。


都心のオフィス街の一角。


人っ子一人いない地下駐車場。


夜の多摩湖。


とあるビルの地下室。


雑居ビルの屋上。


無機質で狭い階段。


自転車道の暗いトンネル。
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