太陽は東から上り西へと沈んでいく。
地球が誕生して46億年、それは変わることなく続いているのだ。
私は毎日2回、朝と夕方に太陽のこどもを目の当たりにする。
それはとても不思議な光景だ。
足を踏み入れてはならない神聖な場所。
それは仕事場と駅の間にある数百メートルほどの一直線。
朝駅から仕事場に向かう一直線の先に見えるのは、ビルとビルの間に上り始めた太陽。
彼、あるいは彼女は大きなあくびをし、その度に大きな口からたくさんの黒いヒトを地表に産み落とす。
太陽を背にこちらに向かってくるのは、太陽から生まれたばかりの太陽のこどもたち。
人の形をまとったその黒い影は、皆同じ方向に向かっていく。
生まれたての影のうしろでは相変わらず寝ぼけた顔の太陽が次々と黒い影を放出し続けている。
私に近づくにつれその影は少しずつ色味を帯びはじめ、すれ違うときにはついに本物のヒトになっている。
少なくとも私にはそう見える。
そうやって影はヒトになっていくのかな。
夕方仕事場から駅に向かう一直線でも同じ現象が起きる。
仕事場と駅は丁度東と西に位置している。
逆行がつくる世界に太陽のこどもは現れるのだ。
それはそれはとても不思議な光景。
地球が誕生して46億年、それは変わることなく続いているのだ。
私は毎日2回、朝と夕方に太陽のこどもを目の当たりにする。
それはとても不思議な光景だ。
足を踏み入れてはならない神聖な場所。
それは仕事場と駅の間にある数百メートルほどの一直線。
朝駅から仕事場に向かう一直線の先に見えるのは、ビルとビルの間に上り始めた太陽。
彼、あるいは彼女は大きなあくびをし、その度に大きな口からたくさんの黒いヒトを地表に産み落とす。
太陽を背にこちらに向かってくるのは、太陽から生まれたばかりの太陽のこどもたち。
人の形をまとったその黒い影は、皆同じ方向に向かっていく。
生まれたての影のうしろでは相変わらず寝ぼけた顔の太陽が次々と黒い影を放出し続けている。
私に近づくにつれその影は少しずつ色味を帯びはじめ、すれ違うときにはついに本物のヒトになっている。
少なくとも私にはそう見える。
そうやって影はヒトになっていくのかな。
夕方仕事場から駅に向かう一直線でも同じ現象が起きる。
仕事場と駅は丁度東と西に位置している。
逆行がつくる世界に太陽のこどもは現れるのだ。
それはそれはとても不思議な光景。
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