クラシックに関してはほとんど無知である。
ショパンとかバッハとかヴェートーヴェンとか、
本当に有名な作曲家の名前を知っているくらいだ。
もともとの音楽の聞き方も結構適当でこだわりがない。
いいと思えば聞くし、好きじゃなければ聞かない。
気になれば調べるけど、名前と曲しか知らないアーティストもたくさんいる。
ジャンルは関係なく、クラシックも例外ではない。
でもやはり敷居が高いイメージがありBGMに流すくらいの関係しか持ってこなかった。
出会わなければ能動的になるのも難しい。
最近エンドレスで聞いているのが、ドビュッシーの「Clair De Lune」。
邦題は「月の光」、1890年制作のベルガマスク組曲の第3曲である。
ドビュッシーの曲の中でもとりわけ有名で、親しみやすい曲想で知られているらしい。
ある日なんとなく静かな曲で作業がしたかったので、
iTunesの中にあるクラシック曲をランダムに流していた。
そしてある曲がかかった瞬間、作業部屋の空気が一変したのだ。
カップが、スケッチブックが、本が、筆箱が一瞬にして
瑞々しさを帯びそれらが何かを訴えてくる。
何も分からないまま私は感情の深淵に沈吟する。
それがまさにドビュッシーの「月の光」であり、奏者フジコヘミングであった。
それからというもの飽きる事なく思い立ったらこの曲を聴いている。
何か大切なものを思い出させてくれる様な、
私が大切にしているものを守ってくれる様な、
それでいて儚くいつ崩れてもおかしくない安寧を与えてくれる。
他の人の演奏を聴いた事がないから今はこの曲が好きだという印象だけれども、
他の人の演奏を聞いてやはりフジコ・ヘミングの演奏が好きだっていう風になるのも面白い。
クラシックの扉が数センチ開いたかな。

電車の中から夕日が見えた。
ショパンとかバッハとかヴェートーヴェンとか、
本当に有名な作曲家の名前を知っているくらいだ。
もともとの音楽の聞き方も結構適当でこだわりがない。
いいと思えば聞くし、好きじゃなければ聞かない。
気になれば調べるけど、名前と曲しか知らないアーティストもたくさんいる。
ジャンルは関係なく、クラシックも例外ではない。
でもやはり敷居が高いイメージがありBGMに流すくらいの関係しか持ってこなかった。
出会わなければ能動的になるのも難しい。
最近エンドレスで聞いているのが、ドビュッシーの「Clair De Lune」。
邦題は「月の光」、1890年制作のベルガマスク組曲の第3曲である。
ドビュッシーの曲の中でもとりわけ有名で、親しみやすい曲想で知られているらしい。
ある日なんとなく静かな曲で作業がしたかったので、
iTunesの中にあるクラシック曲をランダムに流していた。
そしてある曲がかかった瞬間、作業部屋の空気が一変したのだ。
カップが、スケッチブックが、本が、筆箱が一瞬にして
瑞々しさを帯びそれらが何かを訴えてくる。
何も分からないまま私は感情の深淵に沈吟する。
それがまさにドビュッシーの「月の光」であり、奏者フジコヘミングであった。
それからというもの飽きる事なく思い立ったらこの曲を聴いている。
何か大切なものを思い出させてくれる様な、
私が大切にしているものを守ってくれる様な、
それでいて儚くいつ崩れてもおかしくない安寧を与えてくれる。
他の人の演奏を聴いた事がないから今はこの曲が好きだという印象だけれども、
他の人の演奏を聞いてやはりフジコ・ヘミングの演奏が好きだっていう風になるのも面白い。
クラシックの扉が数センチ開いたかな。

電車の中から夕日が見えた。