DALAB情報発信用ブログ:OpenCAE+GPGPU+Peridynamics編

DALABで行っている研究活動の中で、OpenCAEやGPGPUや破壊解析の取り組みについてまとめてゆきます。

光の中へ

2006年05月13日 06時42分57秒 | Weblog
In to the light(光に向かって)、これはMISIAの歌に出てくる一節です。非常に気に入っていて、何か、自分を励ましてくれるような気がしています。
と言うのも、現在相当数の共同研究を抱えていて、どれもチャレンジが必要なものばかりで、早々簡単には進みません。どっちかというと、暗中模索と言う感じなのです。一応、未来は信じているのですが、煩雑な日常と繰り返す停滞に、気持ちが沈むことがあるのです。柴田は一応、楽観主義的な行動が多くなるよう意識はしています。とにかく前へ進むことを意識しているので、大抵は大丈夫なのですが、その裏側では、大きな不安があるのも事実です。
で、そんな柴田の気持ちを表したイメージとして、東京国際フォーラムのホールに向かうエスカレーターがありました。柴田の場合には、エスカレーターとは程遠い、崖や谷の険しい山道なのですが、遥か彼方の光に向かってゆく気持ちは同じです。ブログのコメントにも頂いたのですが、今は、飛躍のための貯めの時間だと覚悟して、コツコツ作業を続けてゆくしかないと思っています。
「捨てる神あれば拾う神あり」何だなーとつくづく思います。岐阜高専に来て、はや13年目なのです。この状況にしては、よく頑張っているとも思えるし、これだけの成果しかないの、両面の気持ちがあります。ただ、これだけ長く取り組んできて、方向性は定まってきたような気がします。つまり、論文を書く学会ベースの研究にはあまり興味がなくて、企業との共同開発により新しい何かを生み出す共同研究ベースの活動に絞り込んでいます。
具体名は控えますが、今では名だたる企業や組織と共同研究を進めさせていただいていて、高専研究者としては身に余る機会を頂いているように思います。まあ、ここまで来るには、荒野を耕し用水を引き、種を植えて雑草を刈る、まさにこのような地味で面倒な仕事の連続だったような気がします。それでも10年を越えるころには、自分のポテンシャルも上がって来て、外から期待される場面も出てきて、これまでの苦労が報われた気がしています。
現在は、すごいチャンスに恵まれているわけで、これを次の飛躍のバネにするためにも、現状に甘んじることなく奢ることなく、とにかく前向きに進んで行きたいと思っています。もう40歳が目前なので、人生は半分折り返したなと思っています。生き急ぐ場面も多いのですが、頑張ってゆく決意を新たにしたのでした。
共同研究会議は、自分のモチベーションを高めるには、最も良い機会だと思っています。そりゃ、会議1つでその後の展開がガーーと変わってしまうのですからね。

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2 コメント

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その調子で (偽先生)
2006-05-13 12:02:17
いや,充実感が伝わってきます.人生,つらいこともありますが,こうやって振り返ることも大事ですね.

私は企業に勤める偽先生として,大学と多数の共同研究をしています.相手先の先生によって,期待以上の成果がある場合やそうでない場合などいろいろです.

柴田先生のように長い年月を経て,大きな企業と共同研究ができるようになるということは,それだけですばらしいことです.この世界では,共同研究実績と継続がきわめて重要です.

また,理論のみで社会のために役に立たない研究でないことも重要であり,その点でますますがんばってください.

前にコメントしたように,まさに,先生の周囲から次の時代の状況が始まりかけているのではないでしょうか?

そうわ言っても,いろいろつらいこともありますが,余計なことを考えず,このペースで進められることを期待します.

なんの力にもなれませんが,応援しています!

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応援ありがとうございます (ryos)
2006-05-14 08:21:07
大きな期待と大きな不安を抱えながら、とにかく前に進むことを意識しています。久しぶりの東京で、共同研究会議を6つも連続して行ったので、ものすごくモチベーションが高まりました。

意識を持った人間が集うと、互いにインスパイアしあって、新しい行動が生まれるのだと思います。こう言う場の高まりは、メールや論文など情報の交換でも起きるのですが、はやり人との出会いが大切ですね。

学会はそういう意識を持った人の集まりですので、場が高まりやすいと思います。もっと高まるのが、同じ目的意識を持つ仲間での共同研究会議です。余程の基礎研究で無い限り、共同や連携は必須ですね。

とにかく、それなりの状況で、それなりの方向、を得ていると思います。脇目を振らず、迷いを捨てて、大きな目標に向かって進んでゆこうと思います。
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