黄色いブレスレットは、3年前Wilsonが我が家にホームスティして、帰国する日の朝、「最後のプレゼント。」
と言ってくれた物。
Wilsonが帰ってしまう事が、とても悲しかったけど、その日から、お風呂に入る時と手話通訳する時以外は、いつも身につけていた。
そうする事で、遠く離れてしまったWilsonを近くに感じる事が出来たから。
今回、帰国する1日前にママが
「手を出して。」
と言うので手を出すと、この緑のブレスレットをはめてくれた。
「えっ！？ママが作ってくれたの？」
「そうだよ。」
ママは自分で作って市場で売る仕事をしている。
それからママはこう言った。
「もう一つのブレスレット、ゴムが伸びてきてるから直してあげる。」
その時、やっと気が付いて聞いた。
「これもママが作ってくれたの？」
「そうだよ。」
ママはにっこり笑って答えてくれた。
この3年間、Wolsonの心を近くに感じながら身につけていたブレスレット。
実は、その陰にママの心が隠れていたんだ～。あの時から、私とママの縁が続いていたんだ。
今回、出会うべくして出会ったんだと思った。
遠く離れたマレーシアの家族と私をつなぐ、大切な宝物。
ママ、ありがとう。